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〈ケース研究〉著作物の類似性判断 ビジュアルアート編

  • 〈ケース研究〉著作物の類似性判断 ビジュアルアート編

本体価格:3,200円 (税抜)

販売価格:3,520円 (税込)


著作権事件で最も問題となることの多い「類似性」要件。裁判例の分析と著者同士の対談を通じて、その判断の在り方を徹底研究。

著作権法に精通する研究者と実務家がタッグを組み、著作権侵害をめぐる紛争において最も問題となることの多い「類似性」の要件を徹底的に研究する。イラスト・美術・写真等のビジュアルアートについて、裁判所の判断傾向を丹念に分析し、著者同士の対談を通じてさらに議論を深めることで、多角的な視点からの検討を試みた一冊。

目次
はしがき

第1編 理論編

第1章 著作物の類似性[上野達弘]
 第1節 はじめに
 第2節 類似性とは
  1 類似性=「表現上の本質的な特徴を直接感得」できること(判例)
  2 「類似性」という名称について
  3 「創作的表現の共通性」が前提
 第3節 課 題
  1 アイディア/表現
  2 創作性
  3 創作性の高低と類似性判断
  4 創作的表現の共通性の判断方法
  5 類似性(=「表現上の本質的な特徴を直接感得」できること)の意味
  6 類似性判断の基準となる主体
  7 著作物の著名性/需用者の誤認混同
  8 類似性の主張立証責任
 第4節 おわりに

第2章 類似性判断の実務[前田哲男]
 第1節 類似性判断の対象
  1 請求の特定の必要性
  2 被侵害著作物の特定の方法
  3 原告が特定した箇所以外の部分に基づく反論の可否
 第2節 類似性の判断に関する法的構造
  1 事実か法的評価か
  2 主張立証責任
  3 評価の時点

第2編 ケース編

第1章 イラスト
 Ⅰ 判例の概観[上野達弘]
  1 総 説
  2 裁判例
   ⑴ 類似性を否定した裁判例
   【ケース1─1】タウンページ・キャラクター事件
   【ケース1─2】けろけろけろっぴ事件
   【ケース1─3】うるせぇトリ事件
   【ケース1─4】コーポレーションペンギン事件
   【ケース1─5】坂井真紀イラスト事件
   【ケース1─6】マンション読本事件
   【ケース1─7】博士イラスト事件
   【ケース1─8】レターセット事件
  ⑵ 類似性を肯定した裁判例
   【ケース1─9】サザエさんバス事件
   【ケース1─10】たいやきくん事件
   【ケース1─11】ライダーマン事件
   【ケース1─12】無人契約機¥enむすび事件
   【ケース1─13】パンシロントリム事件
   【ケース1─14】出る順シリーズ事件
   【ケース1─15】パンダイラスト事件
   【ケース1─16】ノンタン事件
   【ケース1─17】ひこにゃん事件
   【ケース1─18】フラねこ事件
   【ケース1─19】眠り猫事件
   【ケース1─20】ふわふわ四季のたより事件
 Ⅱ 対談的検討[上野達弘・前田哲男]
  ■比較する部分・範囲の広さ
  ■イラストの著名性が与える影響
  ■「原告著作物」とは?
  ■博士イラストの創作性
  ■比較すべき対象はどこなのか
  ■レターセット事件
  ■出る順シリーズ事件
  ■類似性判断は、時代と共に変わり得るのか
  ■ノンタン事件・たいやきくん事件
  ■無人契約機¥enむすび事件
  ■パンシロントリム事件
  ■眠り猫事件
  ■創作性に関する主張立証
  ■「ありふれている」「ありふれていない」ことの判断
  ■どこまでが一つの著作物か

第2章 美術・人形・ぬいぐるみ・ブックカバー
 Ⅰ 判例の概観[上野達弘]
  1 総 説
  2 裁判例
   ⑴ 類似性を否定した裁判例
   【ケース2─1】劇団SCOT事件
   【ケース2─2】たち吉事件
   【ケース2─3】猫のぬいぐるみ事件
   【ケース2─4】巻くだけダイエット事件
   【ケース2─5】完全自殺マニュアル事件
   ⑵ 類似性を肯定した裁判例
   【ケース2─6】民家の暖簾事件
   【ケース2─7】仏画事件
   【ケース2─8】エルミア・ド・ホーリィ事件
   【ケース2─9】金魚電話ボックス事件
   【ケース2─10】角川mini文庫事件
   【ケース2─11】日野市壁画事件
   【ケース2─12】博多人形赤とんぼ事件
   【ケース2─13】トントゥ人形事件
   【ケース2─14】入門漢方医学事件
   ⑶ 著作物性を否定した裁判例
   【ケース2─15】プチホルダー事件
   【ケース2─16】ファービー事件
 Ⅱ 対談的検討[上野達弘・前田哲男]
  ■現代アートと著作権の親和性
  ■アイディアと表現の境目はどこか
  ■たち吉事件
  ■「表現上の本質的な特徴」概念の捉え方
  ■民家の暖簾事件
  ■商品としてではなく、漫画の背景だったとしたら
  ■本質的特徴をどこから感得するか
  ■エルミア・ド・ホーリィ事件
  ■角川mini文庫事件
  ■日野市壁画事件
  ■入門漢方医学事件
  ■巻くだけダイエット事件・完全自殺マニュアル事件

第3章 書・文字
 Ⅰ 判例の概観[上野達弘]
  1 総 説
  2 裁判例
   ⑴ 類似性を否定した裁判例
   【ケース3─1】動書「鶴」事件
   【ケース3─2】デザイン書体「趣」事件
   【ケース3─3】雪月花事件
   ⑵ 類似性を肯定した裁判例
   【ケース3─4】動書「私の散歩道」事件
   ⑶ 著作物性を否定した裁判例
   【ケース3─5】シャトー勝沼事件
   【ケース3─6】かつ~ん事件
   【ケース3─7】アサックス事件
   【ケース3─8】住友建機株式会社ロゴ事件
   【ケース3─9】ゴナU事件
   【ケース3─10】INTERCEPTER事件
   ⑷ 複製主体に当たらないことを理由に侵害を否定した裁判例
   【ケース3─11】動書「佳扇」事件
   【ケース3─12】動書「華」事件
 Ⅱ 対談的検討[上野達弘・前田哲男]
  ■書では、類似性を否定されたケースが多い?
  ■1文字の場合における創作性の捉え方
  ■手書き原稿や写経の著作物性
  ■実用目的だが、筆で書かれているという場合
  ■ロゴマークに著作物性を認めることがもたらす影響
  ■タイプフェイスの著作物性
  ■裁判所における判断の傾向

第4章 写 真
 Ⅰ 判例の概観[上野達弘]
  1 総 説
  2 裁判例
   ⑴ 類似性を否定した裁判例
   【ケース4─1】廃墟写真事件
   【ケース4─2】コーヒーを飲む男性事件
   【ケース4─3】カーテン商品カタログ事件
   【ケース4─4】ニューディナーパン事件
   【ケース4─5】播磨喜水パッケージデザイン事件
   【ケース4─6】おもてなしプレゼント事件
   ⑵ 類似性を肯定した裁判例
   【ケース4─7】ヘアデザイン写真事件
   【ケース4─8】たぬピク事件
   【ケース4─9】マンモス画像事件
   【ケース4─10】東京アウトサイダーズ事件
   【ケース4─11】パロディ=モンタージュ事件
   【ケース4─12】グルニエ・ダイン事件
   【ケース4─13】みずみずしいすいか事件
   【ケース4─14】祇園祭写真事件
   【ケース4─15】舞妓写真事件
   ⑶ 著作物性を否定した裁判例
   【ケース4─16】久保田一竹美術館事件
   【ケース4─17】メガネサロントミナガ事件
 Ⅱ 対談的検討[上野達弘・前田哲男]
  ■風景写真の創作性を基礎づける要素
  ■立体物である商品の写真の著作者は誰か
  ■たぬピク事件・マンモス画像事件
  ■被写体に関する工夫の考慮
  ■写真をもとに絵を描く行為、トレース
  ■東京アウトサイダーズ事件
  ■グルニエ・ダイン事件
  ■おもてなしプレゼント事件

事項索引  
判例索引
著者上野達弘/前田哲男・著
発行元勁草書房
発刊日2021/07/16
ISBN978-4-326-40392-9
CD-ROM無し
サイズA5判 (308ページ)

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