レイディ・ジャスティス 自由と平等のために闘うアメリカの女性法律家たち

販売価格: 3,850円 税込
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女性やマイノリティの尊厳と平等のためにたたかってきたアメリカの女性法律家たち。
彼女たちが切り拓いた道の先で、それでも時として私たちは、なにも変わっていないと打ちのめされ、たたかいを続けている。
声をあげる女性たちと、ともにたたかう法律家、そしてそれを支える市民。
法によって社会を前進させようとするすべての人に、レイディ・ジャスティスの物語が勇気を与えてくれる。
――亀石倫子(弁護士、「LEDGE」代表)
アメリカ社会の変革を求めて果敢に挑戦した女性ロイヤーたちの姿に、目を見張りました。「女性に法を足すと魔法の力が生まれる」という著者の言葉に勇気づけられる、感動の一冊です。
――髙部眞規子(元裁判官・弁護士)
これはアメリカの話だが、日本の話でもある。日本もアメリカも、女性やマイノリティの平等からはほど遠い点では同じ。本書で描かれるのはアメリカで女性法律家たちが闘っている物語だが、日本でも世に知られざる多くの女性法律家たちが古い制度に挑戦し、社会を変えてきた。そんな先人たちに憧れた私は、法と制度を変えることをミッションとする弁護士になった。『レイディ・ジャスティス』は、よりよい未来の実現を望む若い人たちや、法の力を信じて弁護士を目指している人たちへのインスピレーションになるだろう。
――土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)
「法は男の領域」。そんな時代にもレイディ・ジャスティスたちは見抜いていた。法は女性に変革の力を与えること。女性たちが連帯すればいかに偉大な変革が成し遂げられるかを。「最強」と呼ばれた女性判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの死。揺らぐ中絶の権利。トランプ再選の可能性――バックラッシュに立ち向かうための勇気と戦略がここに詰まっている。
――三牧聖子(同志社大学大学院准教授)
『レイディ・ジャスティス』は、人が最高の状態や最悪の状態にあったときの、そしてその人たちがこの五年間でアメリカ合衆国をどのようにかたち作ってきたかについての、心をつかみ、感動させ、わくわくさせる物語である。ダリア・リスウィックほど、深い知識とすぐれた報道、それに鋭いウィットを織り交ぜながら、法についての文章を生き生きとしたものにできる人はいない。本書は、トランプ時代の嵐の中で人権や真実のために立ち上がった勇気ある女性ロイヤーたちについての作品である。そこに書かれている歴史も重要だが、本書は非常におもしろく、迫真力をもって書かれた、あの時代を駆け抜けるような一冊でもある。
――レベッカ・ソルニット(文筆家)
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女性+法=変革! 法を公平、平等、尊厳を得るための力に変えてきた女性法律家たちの闘いを描くエンパワリング・ノンフィクション。
人種差別、人工妊娠中絶の阻害、投票権の制限、性暴力……トランプ政権時代の暴政に抗して自由と平等を守るべく即座に立ち上がったのは、多くの女性法律家たちだった。女性やマイノリティができることや望めることを常に規定してきた法。その法を権利獲得のための武器に変えてきたアメリカの女性法律家たちの歴史と現在の闘いを描く。
【原著】Dahlia Lithwick, Lady Justice: Women, the Law, and the Battle to Save America(Penguin Press, 2022)
ザ・ニューヨーカー誌ベスト・ブックス2022の1冊、ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー、LAタイムズ紙の時事部門賞受賞。
ワシントン・ポスト紙、ボストン・グローブ紙ほか各紙絶賛。
【目次】
はじめに
第1章 始まり
第2章 最初のノー
政府の弁護士 サリー・イェイツ
第3章 空港の革命
ベッカ・ヘラー 活動家
第4章 シャーロッツヴィルのナチス
ロビー・カプラン 大手ローファーム出身の訴訟専門弁護士
第5章 国境での妊娠中絶
ブリジット・アミリ 訴訟専門弁護士
第6章 公民権ロイヤー
ヴァニタ・グプタ 内側からも外側からも
第7章 #MeToo
コジンスキー裁判官を告発した女性たち
第8章 #HerToo
クリスティーン・ブラジー・フォードとアニタ・ヒル
第9章 選挙その一 二〇一八年ジョージア州知事選挙
ステイシー・エイブラムス 流れを変えた人
第10章 選挙その二 長期戦 選挙区区割り改定と国勢調査
ニーナ・ペラレス ラティーノ有権者を守る戦略家
エピローグ
謝辞
原注
訳者あとがき