至誠堂書店

MMT現代貨幣理論入門

MMT現代貨幣理論入門

販売価格: 3,740円 税込

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著者
L・ランダル・レイ・著 中野剛志/松尾 匡・解説 島倉 原・監訳 鈴木正徳・訳
発行元
東洋経済新報社
発刊日
2019-09-02
ISBN
978-4-492-65488-0
CD-ROM
無し
サイズ
四六判上製 (536ページ)
第一人者による「バイブル」、待望の邦訳!
アメリカで大論争、国会でも議論白熱。
いち早く日本に紹介した中野剛志氏と、「反緊縮の旗手」松尾匡氏によるダブル解説。
貨幣観を一新!
MMTは、イデオロギーでもなく、願望でもなく、現実なのである。

【MMT(現代貨幣理論)の特徴】
●日本や米国のように「通貨主権」を有する政府は、自国通貨建てで支出する能力に制約はなく、デフォルトを強いられるリスクもない。財政赤字や国債残高を気にするのは無意味である。
●政府にとって、税金は財源ではなく、国債は資金調達手段ではない。政府が先に通貨を支出しない限り、民間部門は税金を納めることも、国債を購入することも論理的に不可能である。税金は所得、国債は金利にはたらきかけ、経済を適正水準に調整するための政策手段である。
●政府は「最後の雇い手」として、希望する人々全員に、一定以上の賃金水準で就業する機会を約束することができる。この「就業保証プログラム」は、「完全雇用と物価安定」という公共目的に資する、強力な経済安定装置である。

【内容紹介】
「財政は赤字が正常で黒字のほうが異常、むしろ、どんどん財政拡大すべき」という、これまでの常識を覆すような「現代貨幣理論」(MMT)。MMTでは「就業保証プログラム」により、完全雇用も可能とされている。
アメリカでは、本書著者のL・ランダル・レイをはじめ、次の次の大統領とも言われるオカシオコルテス下院議員やサンダース大統領候補のブレーンを務めたステファニー・ケルトン教授たち「MMT賛成派」と、ノーベル経済学賞受賞の経済学者クルーグマン、元財務長官のサマーズ、FRBのパウエル議長、著名投資家のバフェットたち「MMT批判派」との間で大論争が起こっている。日本でもNHKや新聞などマスコミ報道も増えるなか、日銀の黒田総裁も否定的なコメントを出し、国会では議論が白熱している。
はたして、この理論はいったいどういうものなのか。
MMT研究の第一人者、L・ランダル・レイによる「バイブル」、待望の邦訳。
巻頭と巻末では著書『富国と強兵 地政経済学序説』でMMTをいち早く日本に紹介した中野剛志氏と、「反緊縮」の旗手で「日本のバルファキス」とも言われる松尾匡氏が、理論のポイントやMMTを取り巻く現状や経緯ととともに解説する。

目次

【巻頭解説】 「現実」対「虚構」 ~MMTの歴史的意義(中野剛志)

【序 論】現代貨幣理論の基礎

【第1章】マクロ会計の基礎 ~1つの部門の赤字は、別の部門の黒字に等しい

【第2章】自国通貨の発行者による支出 ~租税が貨幣を動かす

【第3章】国内の貨幣制度 ~銀行と中央銀行

【第4章】自国通貨を発行する国における財政オペレーション ~政府赤字が非政府部門の貯蓄を創造する

【第5章】主権国家の租税政策 ~「悪」に課税せよ、「善」ではなく

【第6章】現代貨幣理論と為替相場制度の選択 ~失敗するように設計されたシステム「ユーロ」

【第7章】主権通貨の金融政策と財政政策 ~政府は何をすべきか?

【第8章】「完全雇用と物価安定」のための政策 ~「就業保証プログラム」という土台

【第9章】インフレと主権通貨 ~「紙幣印刷」がハイパーインフレを引き起こすわけではない

【第10章】結論:主権通貨のための現代貨幣理論 ~MMTの文化的遺伝子

【巻末解説】MMTの命題は「異端」ではなく、常識である(松尾匡)
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