「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―(新潮新書)

「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―(新潮新書)

販売価格: 836円 税込

著者
飯田浩司・著
発行元
新潮社
発刊日
2020-01-21
ISBN
978-4-10-610846-4
CD-ROM
無し
サイズ
新書判 (217ページ)
「マスコミの使命は権力と戦うことだ」そんな建前でポジションを固定して良いのだろうか。必要なのは事実をもとに是々非々で議論し、より良い道を模索することのはず。経済や安全保障を印象と感情で語り、被災地の悪しき風評を広める。その結論ありきの報道は見限られてきてはいないか――人気ラジオ番組パーソナリティとして、また現場に出向く一記者として経験し考えてきたことを率直に綴った熱く刺激的なニュース論。
目次

はじめに
1 基地問題に「分かりやすさ」を求めるな
単純化の罠/「どちらでもない」という民意/「辺野古の声」を聞きにいくと/辺野古にはもともと基地がある/分かりやすさから切り捨てられるもの/基地問題についての私見
2 「軍靴の響き」ってもうやめませんか
すぐに戦前への回帰を心配する人たち/知られざる不発弾処理/不発弾だらけの沖縄/「自衛隊はたのもしい」/自衛隊→戦争というステレオタイプな見方はやめよう
3 安全保障を感情論で語られても
戦争法というレッテル/抗議電話が殺到/腰巾着という批判/強硬論にも要注意/北朝鮮船員を逮捕できない理由/現場を軽視してきたツケ/韓国との距離をどうするか/エビデンスを踏まえた議論を
4 「かわいそうな被災者像」ばかりでいいのですか
「人が住むのにふさわしくない福島」という偏見/「元の町に戻るのは無理」/逆手に取って前向きに/風化を心配する声/「いつまで被災者じゃないといけないのか」/福島発のイノベーション/ドローン先進地帯としての福島/「被災地っぽい絵」を探すのをやめては
5 一体風評を広めているのは誰か
雰囲気に流される報道/いわれのない言いがかり/1000万袋の検査/やめられない検査/セシウムの特性が判明/安心という心の問題/漁業への影響/安心は強制できないが
6 データに基づかない経済の議論に意味はあるか
経済は民を救っているのか/失業率の低下は事実である/騙されないためには一次ソースにあたる/ギリシャと同じにはならない/成長を諦める身勝手/安倍政権は緊縮指向/経済にも「分かりやすさ」の罠がある
7 経済は人命を左右する
就職氷河期世代の人生/マクロ経済の重要性/経済で人は死ぬ/仕事が増えれば自殺者は減る/金融緩和のマイナスばかり強調するメディア/金融緩和は異常なのか/政府も日銀に勝てず/ダブルスタンダード
8 「メディアは反権力であれ」への懐疑
権力との向き合い方/反権力の不安定さ/加計学園問題の記録を読む/「加計ありき」の実態
9 それでも現場に行く理由
震災で失墜したメディアの権威/「ザ・ボイス」で目指したもの/主張には根拠が必要/現場取材が必要な理由/現場は常に問いかけてくる
おわりに
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