フローチャートでわかる 反社会的勢力排除の「超」実践ガイドブック 改訂版 (ミドルクライシスマネジメント Vol. 3)

フローチャートでわかる 反社会的勢力排除の「超」実践ガイドブック 改訂版 (ミドルクライシスマネジメント Vol. 3)

販売価格: 3,080円 税込

著者
株式会社エス・ピー・ネットワーク総合研究部・著
発行元
第一法規
発刊日
2020-01-24
ISBN
978-4-474-06785-1
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (256ページ)
多数企業の危機管理を多角的にサポートする企業危機管理のエキスパート企業が、反社会的勢力に負けない組織づくりのためのノウハウと、「入口」「中間管理」「出口」における管理の在り方の実践メソッドを公開。
実務の最前線で対峙する企業担当者の疑問・不安に応え、反社会的勢力排除の実務を一歩先へと導く。

目次
はじめに
ミドルクライシスとは

第1章 最近の動向

1. 反社会的勢力の実態と動向
? 「必要悪」から「社会悪」へ~反社会的勢力を排除すべき理由
? 最近の暴力団情勢~3つの山口組
? 最近の暴力団情勢~工藤会
? 最近の組織犯罪情勢~平成30年における組織犯罪の情勢

2. 反社会的勢力を巡る最近のキーワード 
? 半グレ(準暴力団)
? 貧困暴力団
? 本人確認
? 社内暴排
? 犯罪インフラ
① 電話
② 自治体の手続きの脆弱性/生活保護(貧困ビジネス)
③ 休眠NPO法人
? 忘れられる権利
? 暴力団離脱者支援

3. 最近の事例から反社リスクを考える
? 吉本興業「闇営業問題」
① ビジネスモデルと反社リスク
② 特殊詐欺グループは反社会的勢力か
③ テレビ局の対応
④ 反社リスクの大きさ・怖さとレピュテーション・リスク
⑤ KYCCの重要性
⑥ 24時間相談窓口の設置
⑦ 処分の妥当性
⑧ 事業者が取り組むべきこと
? スルガ銀行「不適切融資問題」
? 西武信用金庫「不適切融資問題」
? 積水ハウス「地面師問題」

4. 暴力団対策法の改正動向

5. 暴排条例の改正動向

第2章 暴排を巡る最近の論点を踏まえた実務上のポイント

1.反社会的勢力の捉え方
? 共生者
? 元暴力団員
? 反社会的勢力の捉え方
? 反社会的勢力の定義の曖昧さに関する議論

2.反社会的勢力データベース
? 代表的なデータベース
① 警察庁
② 全国銀行協会(全銀協)
③ 全国暴力追放運動推進センター(暴追センター)
④ 記事検索サービス・インターネット検索
⑤ 海外反社データベース
? データベースの限界
? 目利き能力を如何に高めるか
? 反社チェックにおけるデータベース・スクリーニングの位置付け

3.警察情報の提供の限界

4.入口と出口における対応の限界
? 入口における見極めの限界
? 出口における対応の限界
? 適切な対応を行わない場合の現実的なダメージ

第3章 反社会的勢力排除の内部統制システム

1.企業への反社会的勢力の侵入事例
? 業務ミスにつけ込まれた事例
? 暴力団に借りをつくってしまった事例
? 趣味などを通じてプライベートで接近された事例
? 相手が反社会的勢力だと知らずに取引していた事例
? 相手の関係先が反社会的勢力だった事例
? 相手がいつの間にか反社会的勢力になっていた事例
? 不当要求に応じたことがきっかけとなった実例
? 日常業務における端緒の重要性①
? 日常業務における端緒の重要性②
? 減損処理と低廉譲渡による資産の流出スキーム
? 暴力団排除条例における勧告事例
? 暴力団関係企業に10億5,000万円余りを不正融資した事案(特別背任で逮捕)

2.内部統制システムの考え方

3.実効性を確保するために必要なこと
? 強い危機感の認識
? 「正しく行う」とは
? 目に見える属性が全てではない
? 不作為とは真逆の企業姿勢が求められる

4.認識すべきこと
? 強い危機感=「有事」であるとの認識
? 認知・判断・排除の取組みにおいて重要な認識

第4章 認知・判断の実務

1.認知(反社チェック)のあり方

2.反社チェックの具体的な手法
? 反社チェックの調査範囲
? 反社チェックの調査手法
① 登記情報のチェックポイント
② 不動産登記情報分析のポイント
③ 風評チェックの手法とポイント
④ 現地確認(実体と実態の確認)のポイント
⑤ その他、端緒情報のチェック

3.具体的な反社チェック~判断フローの例(某社の反社チェック・マニュアルより抜粋)

4.判断のあり方
? 組織的判断
? 経営判断の原則の枠組みと説明責任


第5章 排除の流れ
1.端緒の把握を契機とした排除の流れ
? 端緒の把握から証拠固めまで
? 排除実務 

2.実態把握
? 追加調査
? 取引可否判断のための追加情報収集
? 注意点

3. リスク評価
? 実態把握に基づくリスクの洗い出し
? 保有リスク

4. 弁護士相談
? 事案の共有
? 確認しておくべき事項
? 対応方針の共有
? 注意点

5. 一次判断
? 対応方針の一次判断
? 注意点
  
6. 警察相談
? 平成25年12月通達(平成31年3月更新)
? 照会結果への対応
? 注意点

7. 事前準備
? 排除要領の再検討
? 社内対応体制の確認
? 注意点

8. 最終決定
? 正しい経営判断
? 説明責任
? 注意点

9. 相談・共有
? 外部専門家への相談・共有
? 注意点

10. 社内対応
? 社内対応として必要なこと
? 注意点

11. 排除の実践
? 契約解除の場合
? 「合意解約」の場合
? 注意点

12. モニタリング
? 相手からの接触
? 書類や金銭の授受等の事後処理
? 風評のモニタリング
? 注意点

13. 事例(ケーススタディ)
? 保険代理店委託に関して他社から情報提供(端緒)
① 反社チェックから排除への流れ
② 外部専門家による調査結果概要
? 最近取引が急拡大中の取引先に関する懸念情報の入手
①反社チェックから排除の流れ
②表明・確約書の取り付け

第6章 直接的アプローチへの対応のポイント

1.行動原理(思考、行動パターン等)
?反社会的勢力の行動原理
①具体的な対応の原則

2.対応(応対)原則
?対応マニュアルの整備
?反社会的勢力への対応(応対)原則
①来訪者のチェックと連絡
②有利な場所で対応
③複数で対応
④相手の確認
⑤用件、要求の把握
⑥用件に見合った対応時間
⑦慎重な言葉の選択
⑧妥協せず、筋を通す
⑨詫び状等の書類作成は拒否
⑩対応内容の記録化
⑪機を失しない警察への通報と暴追センターへの早期相談
⑫即答しない
⑬上司への対応依頼はタイミングをみて
⑭お茶・灰皿等を出さない
⑮法的措置・風評を流すとの脅しにも屈しない
⑯当社から法的措置を講じることも辞さない

3.脅しのテクニック
? 比喩(たとえ話)型
? 言葉尻型
? 要求の小出し型
? すり替え型
? 見せ掛け譲歩型
? 無茶振り型
? 同意型
? 粘り型
? 一発逆転型
? 贈答型


4.直接要求への基本的対応要領
? 相手及び要件の特定
①相手の名称、住所、連絡先
②相手は当事者か、代理人か
③相手方の人数の限定
④要求は何か
⑤要求の根拠は何か
?大声で怒鳴る場合
?反社会的勢力から呼び出しがあった場合
?断っても電話で同じ要求を繰り返す場合
?不祥事を暴露すると言われた場合
?謝罪広告を要求された場合
?「誠意を見せろ」「道義的責任を取れ」と言われた場合
①「誠意を見せろ」と言われた場合
②「道義的責任を取れ」と言われた場合
?「念書を書け」と言われた場合
?役員・上司への面会要求をされた場合
?弁護士への委任後の交渉要領

5.一般的アプローチ態様別の対応要領
?不当な損害賠償請求に対する対応
①事実調査・確認
②具体的な対応要領
?機関誌等の購読要求への対応
①購読要求の断り方
②無断送付された機関誌等の取扱い
③無断送付と代金の支払い要求への対応
?街宣行為への対応
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