法学セミナーNo.788(2020年9月号) 特集 終活と法

法学セミナーNo.788(2020年9月号) 特集 終活と法

販売価格: 1,540円 税込

発行元
日本評論社
発刊日
2020-08-12
CD-ROM
無し
サイズ
B5判 (128ページ)
【目次】
●特集●
終活と法

「終活」、「エンディングノート」、「墓じまい」。
最近、雑誌や新聞などでこういった特集を見かけないだろうか。
日本では、ここ20年程で急速に葬儀やお墓のあり方が変容した。
その背景には「死の個人化」とそれに伴う「弔う秩序」の変容とでもいうべき現象がある。
このような現象は、実は、法(学)的な検討対象となりうる。
現役の学生の皆さんからすれば、あまり身近に感じられない分野かもしれないが、
お盆やお彼岸を迎えお墓参りをするという人も多いであろうこの時期に、
この領域の奥深さと幅広さをお伝えするのが本特集の課題である。
後期のゼミや卒論のテーマとして検討してみてほしい。
――片桐直人


・死の個人化と法――企画趣旨に代えて……片桐直人
・葬送の自由と死者の尊厳……田近 肇
・「自分らしい死」をめぐる法と倫理……中山茂樹
・終活事業と自治体……塩浜克也
・死後事務に関する法的スキーム設計と死後事務委任契約……大島義則



●特別企画●

新型コロナと法【リレー連載】
【第3回】日本の新型コロナウイルス感染症対策からみた国、都道府県および住民の関係……安田理恵

第26回インターカレッジ民法討論会
[第1部]概要と出題
[第2部]優勝ゼミの報告……慶應義塾大学 鹿野菜穂子ゼミ
[第3部]出題者の解説……中田邦博
[第4部]教員討論……金山直樹・鹿野菜穂子・神澤真佑佳・七戸克彦・髙嶌英弘・高須順一・寺川 永・中田邦博・坂東俊矢・松岡久和・若林三奈



●法学者の本棚●独自の着想で正統派理論に挑む……黒川哲志
――今西錦司『進化とはなにか』


●#ゼミを語ろう●九州大学法学部 上田竹志・浅野雄太ゼミ(民事訴訟法)


●論説●
憲法を、文字通りに、素直に読んでみませんか ――『数学書として憲法を読む』で伝えたいこと……秋葉忠利


●連載●
情報法ナビゲーション
【第6回】インターネット上の情報流通と民主政……曽我部真裕

初歩からはじめる物権法
【第6回】所有権……山野目章夫

紛争類型で学ぶ民法演習
【第6回】無権利者から財産を取得した者の保護(応用編)
――動産の引渡訴訟を通じて学ぶ……千葉惠美子

やさしい会社法
【第18回】長井社長、大盤振舞いがしたい
――分配可能額規制と資本制度……舩津浩司

現代刑法の理論と実務[各論]
【第12回】盗品等に関する罪、毀棄および隠匿の罪……松宮孝明

応用刑法II[各論]
【第27講】横領罪における「占有」の意義……大塚裕史

刑事学の方法と課題
【第17回】予防的刑事司法……稻谷龍彦


●最新裁判例研究●
憲 法
障害者投票権確認等請求事件
[大阪地判令2・2・27 LEX/DB文献番号25570872]
……西山千絵

民 法
同性カップルの関係解消と慰謝料請求
[東京高判令2・3・4 LEX/DB文献番号25570944]
……小川 惠

民事訴訟法
包括受遺者の養子縁組無効確認訴訟の原告適格
[最三判平31・3・5 判タ1460号39頁]
……濵田陽子

刑事訴訟法
控訴取下げを無効と認め控訴審の訴訟手続を再開続行する旨の決定に対する不服申立て
[最三決令2・2・25 LEX/DB文献番号25564901]
……高平奇恵


●書評●
岩沢雄司『国際法』……古谷修一


●REPORT●
第7回 守屋賞……編集部
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