起こりうるさまざまなトラブルを体系化！
豊富な裁判例や訴状・陳述書等の書式例を交えて解説！
● ペットの法律相談、訴訟の第一人者が、「若手弁護士や司法書士が、ペット関連訴訟に躊躇しないように」「幅広い法律士業がペットの法律問題への理解を深めるきっかけになるように」という想いを込めて執筆。
● 第１編でペットにまつわる関係法及び行政・自治体による規制を解説したうえで、第２編で事件類型別に具体的事例・裁判例・書式を交えて事件処理の流れやポイントを解説。
「ペットが交通事故に遭った」
「動物病院、医師の診断に疑問が残る」
「預けたペットホテルから犬が逃げた」等、
ペットに関する相談が持ち込まれたときのために手元に置いておきたい１冊！

目次
第１編　概観と関連法規
　第１章　ペットにまつわる事件の総論
　　第1　はじめに
　　　1　人とペットにまつわるトラブルの解決
　　　2　明治時代に法律と裁判制度を輸入
　　　3　日本のペットに関する裁判例集に搭載された裁判例
　　　4　ペットのトラブルと弁護士
　　　5　ペット法学会
　　　6　ペットに関する訴訟が増えた
　　　7　ペットブーム
　　　8　価値観の対立
　　　9　近所の関係
　　　10　商品としてのペット
　　第2　ペットと日本法
　　　1　ペットの憲法上の地位
　　　2　ペットの民法上の取り扱い
　　　3　ペットの刑法上の扱い
　　　4　犬の没収を認めない裁判例
　　　5　強制執行において動産執行の対象となるペット
　第２章　関連法、行政・自治体による規制
　　第1　関連法
　　　1　民法
　　　2　動物愛護管理法
　　　3　狂犬病予防法
　　　4　獣医師法
　　　5　獣医療法
　　第2　ペットに係る行政による規範
　　　1　家庭動物等の飼養及び保管に関する基準（平成14年環境省告示第37号）
　　　2　東京都動物の愛護及び管理に関する条例（昭和54年10月27日東京都条例第81号
　　　3　その他の条例
　　第３　その他の法規範

第２編　ペット訴訟の実務
　第１章　総論
　　第1　ペット訴訟の特徴 　　　1　ペットが被害を受けた損害に対する賠償額が比較的低い
　　　2　時価よりも高い賠償を認めることがある
　　　3　ペットの逸失利益
　　　4　物損に分類されるにもかかわらず、金銭で慰藉されない精神的損害の賠償（慰謝料）が認められる
　　　5　和解が成立しにくい傾向がある
　　第2　手続
　　　1　どの裁判手続きを選ぶか
　　　2　裁判所における獣医療過誤訴訟の取扱い
　　　3　消滅時効について
　　第3　少額訴訟を活用する
　第２章　交通事故に係るトラブル
　　第1　事件処理の流れ
　　　1　採り得る手段
　　第２　裁判例（損害賠償額）
　　　1　はじめに
　　　2　裁判例
　第３章　動物病院とのトラブル
　　第１　事件処理の流れ
　　　１　採り得る手段
　　第2　裁判例
　　　1　はじめに
　　　2　裁判例
　第４章　飼い主が加害者となるトラブル
　　第1　事件処理の流れ1　採り得る手段
　　第2　裁判例（と損害賠償額）
　　　1　初めに
　　　2　裁判例
　　第３　その他ペットの飼い主の責任が問われる事例
　第５章　ペットショップとのトラブル
　　第1　事件処理の流れ
　　　1　はじめに
　　　2　採り得る手段
　　第2　裁判例（と損害賠償額）
　第６章　ペットホテルに係るトラブル
　　第1　事件処理の流れ
　　　1　はじめに
　　　2　訴え提起
　　第2　裁判例（と損害賠償額）
　　　1　保管中の骨折：青梅簡裁平成１５年３月１８日判決
　　　2　委託料が安かった事案：千葉地方裁判所平成17年2月28日判決
　　　3　保管中に逃げ出した事例１：福岡地方裁判所平成21年1月22日判決
　　　4　保管中に逃げ出した事例２：東京地方裁判所平成25年8月21日判決
　第７章　トリミングショップに係るトラブル
　　第1　事件処理の流れ
　　　1　はじめに
　　　2　採り得る手段
　　第2　裁判例
　　　1　尻尾を切断：東京地方裁判所平成２４年７月２６日判決
　第８章　その他のペットトラブル
　　第１　ペット飼育禁止の賃貸住宅でのトラブル
　　　1　はじめに
　　　2　裁判例
　　第2　マンションで規約との関係のトラブル
　　　1　はじめに
　　　2　裁判例
　　第３　所有権または契約解除等によるペットの返還請求
　　　1　裁判例
　　第４　保護ペットの譲渡活動に関するトラブル
　　　1　はじめに
　　　2　裁判例
　　第５　多頭飼育のトラブル
　　第６　葬祭・霊園にまつわるトラブル
　　　1　葬祭
　　　2　埋葬
　　　3　霊園
　　　4　動物葬儀業・霊園業に対する規制