至誠堂書店

アメリカ家族法 (アメリカ法ベーシックス 14)

アメリカ家族法 (アメリカ法ベーシックス 14)

販売価格: 4,180円 税込

数量
著者
樋口範雄・著
発行元
弘文堂
発刊日
2021-04-26
ISBN
978-4-335-30384-5
CD-ROM
無し
サイズ
A5判上製 (312ページ)

核家族=家族だった時代の終焉、州法だけでなく連邦法が介入する場面が増えた家族法の憲法化、そして、生殖技術の発展を背景に、この半世紀、目を見はるほど変わったアメリカ家族法。
同性婚も認められるアメリカ。家族の中に血縁のない子どもがいるのが当たり前になりつつあるアメリカ。
その変革のダイナミズムと法の実像を具体的事例を素材に活写する。
現代アメリカ家族法を理解するための基本書です。

【目次】
はじめに

第1章アメリカの家族法―概観
Iアメリカ家族法の変化と現代の特色
II家族の変化と法の対応
III家族法のあり方―州法と連邦法

第2章フェミニズムとアメリカ家族法
Iアメリカ家族法とフェミニズムの影響
II第1期―建国から20世紀半ばまで
III第2期―アメリカ家族法の改革
IV第2期における家族法変革の意義
V今後の課題―フェミニズムにとっての課題

第3章婚姻と契約
I婚姻と契約の関係
II婚約とその破棄
III婚前契約
IV婚前契約をめぐる論点の整理
V婚姻後の契約

第4章婚姻
I婚姻の現代的意義
II婚姻の成立要件
III婚姻への制約
IV婚姻関係の効果

第5章婚姻に代わる選択肢
I婚姻に変わる選択肢の種類
II同棲(内縁)
III婚姻類似の地位

第6章IPV(配偶者またはパートナーなどへの暴力)
Iアメリカにおける配偶者(パートナー)への暴力―歴史と現状
IIIPVに対する法的対応―民事法
IIIIPVに対する法的対応―刑事法
IV関連する連邦法

第7章離婚の成否と裁判管轄権
Iアメリカにおける離婚の歴史
II離婚に関する裁判管轄権

第8章婚姻財産制度と離婚に伴う財産分与
Iアメリカの婚姻財産制度
II婚姻財産の確定
III婚姻財産をめぐる当事者の合意
IV離婚と課税
V婚姻財産の配分と離婚後扶養料

第9章親としての地位・資格および親の権利義務
Iアメリカ法上の親という存在
II婚外子と親
III婚姻中に生まれた子と親、特に父子関係
IV結婚した相手に連れ子がいた場合の継父・継母
V親として行動するとの合意
VI親の権利と親の義務

第10章UPA(統一親子関係法)の進化とアメリカ家族法
Iアメリカにおける法律上の親子関係の確定
IIUPA(1973)
IIIUPA(2002)
IVUPA(2017)
VUPA(2017)の意義

第11章生殖補助医療と家族法
I人工生殖技術の進展
II第三者が介在する生殖補助医療の論点1―代理母と法
III第三者が介在する生殖補助医療の論点2―精子・卵子提供者の匿名性
IV第三者が介在する生殖補助医療の論点3―精子提供者が父となれるか
Vカップル間での生殖補助医療でも残る論点―余剰胚への対応
VI生殖補助医療
VII人工生殖技術の発展とアメリカ家族法

第12章子どもの監護権
I子どもの監護権紛争の複雑化
II子どもの監護権紛争―裁判管轄権と基本ルール
III子どもの監護権紛争―親対親の場合
IV子どもの監護権紛争―親対親でない場合
V子どもの監護権紛争―親対州政府の場合
VI子どもの監護権紛争―親でない人対州政府の場合

第13章養子手続と課題
I州制定法のもとでの裁判所による養子手続
II養子制度利用の現状と現在の争点
IIIアメリカの養子制度の概要
IV養子の促進策

第14章高齢化と老親の扶養
I法と現実の乖離
II扶養義務を争う例外的な判例
III老親介護についての新たな動き
IVアメリカの介護サービス契約
Vアメリカの介護サービス契約が示唆するもの

おわりに

【事項索引・判例索引】
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