法と哲学【第7号】

法と哲学【第7号】

販売価格: 4,180円 税込

著者
井上達夫・責任編集
発行元
信山社
発刊日
2021-06-22
ISBN
978-4-7972-9867-3
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (304ページ)

【目 次】

<巻頭言>我々は何処へ行くのか O? allons-nous?〔井上達夫〕

◆特集◆くじの正義

〈企画趣旨〉瀧川裕英

◆1 世界はくじを引いている―?くじ引き投票制の可能性〔瀧川裕英〕

 Ⅰ 選挙と抽選
 Ⅱ 人数問題
 Ⅲ 事前くじと事後くじ
 Ⅳ 事前くじの可能性

◆2 任命制と抽選制〔岡﨑晴輝〕

 Ⅰ 序  論
 Ⅱ 官僚統治から官邸統治へ
 Ⅲ 「政治主導」の理論
 Ⅳ 抽選制の適用可能性
 Ⅴ 混合抽選制の青写真
 Ⅵ 結 論

◆3 くじ引きは(どこまで)公正なのか―?古代と現代における空想的事例をめぐって〔古田徹也〕

 はじめに
 Ⅰ 古代ギリシアにおける「くじ」
 Ⅱ 現代における「臓器くじ(サバイバル・ロッタリー)」

◆4 多数決と正解の発見確率〔坂井豊貴〕

 Ⅰ 多数派の意見と正解
 Ⅱ ルソー『社会契約論』の定式化
 Ⅲ コンドルセ陪審定理
 Ⅳ コンピュータ科学における多数決
 Ⅴ おわりに

◆5 くじとリスク?―?ミクロレベルの一考察〔飯田 高〕

?  Ⅰ はじめに
 Ⅱ リスク選好
 Ⅲ くじによる決定はどれくらい支持されるか― 社会調査データの分析
 Ⅳ 若干の考察
 Ⅴ おわりに

【一般論説】

◆1 民主的企業統治の擁護―?共和主義的諸構想からステークホルダー・デモクラシーへ〔松尾隆佑〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 企業を民主化すべき理由
 Ⅲ 現代共和主義の諸構想
 Ⅳ 民主的統治を担うべき主体
 Ⅴ おわりに

◆2 誰が養育者となるべきか??―?親子法の再編に向けて〔松田和樹〕

 Ⅰ 養育の自由と生殖
 Ⅱ 子の権利と養育免許制
 Ⅲ 生殖は養育の権利や責務を生み出すか
 Ⅳ 養育の法の未来

【書評と応答】

◆1 対話的普請途上の法構想についての覚書―?高橋文彦「未完の大聖堂を前にして?―?田中成明『法の支配と実践理性の制度化』」への応答〔田中成明〕

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 義務賦課規範・権能付与規範と市民の自由保障の法的諸形態
 Ⅲ “ルール/原理/手続モデル”の構築に向けて
 Ⅳ 動態的法秩序における憲法の役割
 Ⅴ むすびに代えて

◆2 「許容できるエゴイズム」を超えて―?児玉聡『実践・倫理学』〔米村幸太郎〕

 Ⅰ 本書の基本的性格
 Ⅱ 法と道徳,そして善行義務
 Ⅲ 喫煙規制
 Ⅳ 結びにかえて

◆3 『立憲主義という企て』は何を企てたか―?横濱竜也への応答,そしてロールズ再訪〔井上達夫〕

 はじめに
 Ⅰ 拙著の狙いと構成
 Ⅱ 木を見せて森を見せず
 Ⅲ 森を忘れて木を見極めず
 Ⅳ ロールズにおける「正義の自然義務」と「遵法義務」
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