至誠堂書店

司法試験体系的問題解析 刑事訴訟法

司法試験体系的問題解析 刑事訴訟法

本体価格: 3,500円 (3,850円税込)

出版社・至誠堂品切れ中

著者
反町義昭・著
発行元
成文堂
発刊日
2021-07-02
ISBN
978-4-7923-5332-2
CD-ROM
無し
サイズ
B5判 (428ページ)
過去問で繰り返し問われている刑訴法の重要論点を「体系順」 に並べ替え、重要判例・出題趣旨等の分析を踏まえて、論述するにあたって把握しておくべきポイントを解説する実践的試み。
《目 次》

第1章 捜査法
序講 捜査法概説 1
[論点解析]捜査の適法性の判断枠組み 1
 1 適法性が問題となる捜査活動の類型 (1)
 2 適法性の判断枠組み (1)

第1講 強制処分 3
[論点解析]強制処分の意義──強制処分と任意処分の区別基準── 3
 1 強制処分の意義 (3)
 2 捜査活動の類型と判例の射程 (4)
 3 検討上の注意点 (6)  
 4 問題分析 (14)
 〈参考判例〉 (17)

第2講 任意捜査 28
【1】任意処分の適法性(総論) 28
[論点解析]任意捜査の限界──捜査比例の原則── 28
 1 捜査比例の原則 (28)  
 2 比例原則の具体的適用 (30)
【2】職務質問に伴う停止措置・留め置き 30
 1 行政警察活動の適法性判断 (30)
 2 留め置きの適法性 (31)
【3】所持品検査 34
 1 許容性(法的根拠)と許容範囲(適法要件) (34)
 2 所持品検査の適法性 (34)
 3 所持品検査と捜索の識別 (36)
【4】写真・ビデオ撮影 37
【5】会話傍受・録音 39
【6】任意同行・取調べ 41
 1 任意同行・取調べの適法性──二分的判断と二段階判断── (41)
 2 相当性の判断方法 (43)  
 3 被告人の取調べ (49)
【7】おとり捜査 51
 〈参考判例〉 (53)

第3講 逮捕・勾留 78
【1】現行犯人逮捕 78
[論点解析]「犯罪と犯人の明白性」の認定 78
 1 現行犯人逮捕の趣旨・要件 (78)
 2 明白性の判断資料 (79)  
 3 共犯者の現行犯人性 (81)
 4 現行犯人逮捕に伴う実力行使 (83)  〈参考判例〉 (83)
【2】別件逮捕・勾留 89
[論点解析]別件逮捕・勾留の適法性と余罪取調べの限界 89
 1 問題の所在 (89)  
 2 別件逮捕・勾留の適法性 (89)
 3 逮捕・勾留の実体判断──余罪取調べの限界── (91)
 4 論述上の注意点 (94)
 5 違法な別件逮捕・勾留後の本件逮捕・勾留(第二次逮捕・勾留の可否) (99)
 6 問題分析 (100)  
  〈参考判例〉 (104)

第4講 捜索・差押え 118
【1】令状による捜索・差押え 118
[論点解析]捜索差押許可状の効力 118
 1 捜索・差押えの要件──対象の特定・明示の趣旨── (118)
 2 捜索差押許可状の効力範囲 (118)
 3 具体的な検討手順 (122)  
 4 問題分析 (124)
〈参考判例〉 (130)
【2】捜索・差押えの付随処分 136
[論点解析]「必要な処分」の限界 136
 1 「必要な処分」 (136)
 2 捜索・差押えの際の写真撮影 (140)
〈参考判例〉 (144)
【3】逮捕に伴う捜索・差押え 153
[論点解析]無令状捜索・差押えの限界 153
 1 無令状捜索・差押えの趣旨 (153)
 2 「逮捕する場合」(220条1項)の意義──時間的限界── (153)
 3 「逮捕の現場」(220条1項2号)の意義──場所的限界── (154)
 4 問題分析 (156)  
  〈参考判例〉 (160)
【4】領置 166
[論点解析]領置の適法性 166
1 領置の法的性質及び適法性判断枠組み (166)
2 問題分析 (167)  
 〈参考判例〉 (168)

第5講 接見交通 172
[論点解析] 接見指定の適法性 172
 1 接見指定の要件──「捜査のため必要があるとき」(39条3項本文) (172)
 2 接見指定の内容──「防御の準備をする権利を不当に制限する」(39条3項但書) (172)
 3 検討上の注意点 (173) 
  〈参考判例〉 (175)
  
第2章 公訴・公判
第6講 訴因 181
【1】訴因変更の要否 181
[論点解析]訴因変更の要否の判断基準──"訴因の同一性"── 181
 1 審判対象論 (181)  
 2 訴因変更の要否 (181)
 3 縮小認定の理論 (186)  
 4 問題分析 (187)
 〈参考判例〉 (194)
【2】訴因変更の可否201
[論点解析]訴因変更の可否の判断基準──「公訴事実の同一性」── 201
 1 訴因変更の可否 (201)
 2 「公訴事実の同一性」の判断基準 (202)
 3 問題分析 (206) 
  〈参考判例〉 (209)

第7講 公判前整理手続 213
[論点解析]公判前整理手続に関する諸問題 213
 1 手続の概要──争点及び証拠の整理── (213)
 2 証拠開示制度 (214)  3 公判手続の特則 (215)
 〈参考判例〉 (219)

第3章 証拠法
第8講 伝聞法則 225
【1】伝聞証拠 225
[論点解析]伝聞証拠の意義──伝聞と非伝聞の区別基準── 225
 1 はじめに (225)  
 2 伝聞法則の趣旨・根拠 (225)
 3 伝聞証拠の意義 (228)  
 4 具体的な検討手順 (234)
 5 問題分析 (236)  
 〈参考判例〉 (253)
【2】犯行計画メモ260
[論点解析]共謀過程におけるメモの立証上の使用方法 260
 1 共謀過程で作成されたメモ(犯行計画メモ等) (260)
 2 問題分析 (261) 
  〈参考判例〉 (268)
【3】再伝聞 272
[論点解析]再伝聞の処理 272
 1 はじめに (272)  
 2 再伝聞の処理 (272)
 3 供述録取書 (274)  
 4 問題分析 (275)
 〈参考判例〉 (289)
【4】実況見分調書 296
[論点解析]実況見分調書の証拠能力 296
 1 実況見分調書の性質 (296)
 2 立会人の指示説明 (297)
 3 再現状況報告書・写真撮影報告書 (298)
 4 「捜査報告書」の性質 (302)  
 5 問題分析 (303)
 〈参考判例〉 (315)
【5】弾劾証拠 322
[論点解析]証明力を争う証拠 322
 1 証明力を争う「証拠」の意義──弾劾証拠── (322)
 2 「自己矛盾供述の存在」の証明方式 (324)
 3 「証明力を争う」の意義──増強証拠と回復証拠── (326)
 4 問題分析 (327)  
 〈参考判例〉 (332)

第9講 自白法則 336
【1】自白法則 336
[論点解析]自白の証拠能力──自白法則── 336
 1 自白に対する法的規制 (336)
 2 自白法則の根拠 (336)
 3 自白法則と排除法則の関係 (338)
 4 自白の派生証拠 (344)
 5 黙秘権保障の意義 (348)  
 〈参考判例〉 (351)
【2】補強法則358
[論点解析]自白の証明力──補強法則── (358)
 1 補強法則の趣旨 (358)  
 2 補強法則の内容 (359)
 3 共犯者の自白 (360)  
 〈参考判例〉 (363)

第10講 違法収集証拠排除法則 366
[論点解析]違法収集証拠の証拠能力 366
 1 違法収集証拠排除法則 (366)
 2 先行手続の違法──派生証拠の証拠能力── (369)
 3 問題分析 (372)  
 〈参考判例〉 (376)

第11講 同種前科・類似事実の関連性 384
[論点解析]悪性格の立証 384
 1 悪性格立証の禁止 (384)
 2 同種前科・類似事実の関連性 (384)
 3 問題分析 (387)  
 〈参考判例〉 (393)

補章 刑事訴訟法論述例 399
【司法試験問題一覧〈問題・解析対応表〉】 413

判例索引 414
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