不動産訴訟の実務から見た改正民法(債権法・相続法)POINT50


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不動産取引に関わる実務家必携!!
◆不動産法研究の第一人者である著者が不動産訴訟に
欠くことのできない改正民法の重要事項を徹底解説!!
◆計50の各テーマごとに「Q」,「A」,「解説」,「改正
民法との関係」と分けて,不動産に関わる改正民法
(債権法・相続法)のポイントとなる真髄にせまる!!
書籍内容
第1部 債権編[Ⅰ]――重要な基本的事項の改正
1 公序良俗違反
建築基準法等の法令の規定に適合しない建物の建築を目的とする請負契約
(90条関係)
2 意思無能力者の法律行為
認知症に罹患した高齢者による不動産の売買契約の効力(3条の2関係)
3 錯 誤
土地・建物の性状に錯誤がある場合の売買契約の効力(95条関係)
4 契約不適合責任
借地権付建物の競売において借地権が存在しなかった場合ほかの法律関係
(561条~570条関係)
5 危険負担
建物買取請求権が訴訟上予備的に行使されたが,未確定中における建物の滅失
と危険負担
(534~536条関係)
6 原始的不能
不動産の等価交換契約の内容の一部である建物の一部について,約定どおりの
内容の建物を取得できなかった場合の法律関係
(412条の2関係)
第2部 債権編[Ⅱ]――契約履行上の主要論点の改正
7 詐害行為取消権?
いわゆる本旨弁済は,詐害行為取消しの対象となるか。
(424条関係)
8 詐害行為取消権?
債務者が相当の対価を得て行った財産の処分行為は,詐害行為取消しの対象と
なるか。
(424条の2関係)
9 債権者代位権?
? 第三者が抵当不動産を不法占拠して競売手続が妨害された場合,抵当権
者はどのように対処したらよいか。
? 土地の売主の共同相続人がその相続した代金債権を保全するため,買主
に代位して他の共同相続人に対し所有権移転登記手続をすることができるか。
? 相続人に対し貸金債権を有する債権者は,その相続人の遺留分侵害額請
求権を代位行使することができるか。
(423条関係)
10 債権者代位権?
建物賃借人は,建物の不法占拠者に対し,建物所有者に代位して,直接自己
に対して明渡しを請求することができるか。
(423条,605条の4関係)
11 受領遅滞
建物の賃貸人が現実に提供された賃料の受領を拒絶した場合において,その
後における賃料の不払を理由として賃貸借契約を解除することができるか。
(413条関係)
12 預金口座への振込
預金口座に誤って振込がなされた場合,当該口座の名義人(受取人)は預金
債権を取得するか。
(477条関係)
13 弁済供託
債権者不確知を理由とする弁済供託がなされた場合において,供託の基礎と
なった債務の消滅時効が完成した場合,債務者はいつまで供託金の取戻請求
をすることができるか。
(494条~498条関係)
14 手 付
不動産の買主は,いつまで手付の倍返しをして契約を解除できるか。
(557条関係)
15 契約解除?
いわゆる契約の附随的義務の不履行があった場合,相手方はその義務の不履
行を理由として当該契約を解除することができるか。
(541条関係)
16 契約解除?
同一当事者間で締結された2個以上の契約のうち,1つの契約の債務不履行
を理由に他の契約を解除することができるか。
(541条,542条関係)
17 契約解除?
? 債務者が履行拒絶の意思を明確にした場合,契約を解除するには催告
を要するか。
? 賃借人の賃料不払に基づき,賃貸借契約を解除する場合,常に催告が
必要か。
(541条,542条関係)
18 契約解除?
調停で合意された更新料の支払義務の不履行を理由として土地の賃貸借契約
を解除することができるか。
(541条関係)
19 債務不履行に基づく損害賠償請求
不動産の価格が売主の所有権移転義務の不能後も価格が騰貴を続けている場
合の損害賠償額
(415条,416条関係)
20 連帯債権
建物の転借人が賃貸人から民法613条1項に基づき賃料の支払を求められた
場合,転借人は債権者不確知を理由として弁済供託することができるか。
(432条~435条の2関係)
21 不可分債権
土地所有権に基づく建物収去土地明渡請求の確定判決の執行債務者が,同土
地所有権の共同相続持分の一部を取得した場合,執行債権者は当該判決に基
づき建物収去土地明渡しの強制執行をすることができるか。
(429条関係)
22 契約不成立の場合の損害賠償責任
? 下請業者が施工業者との間で下請契約を締結する前に仕事の準備作業
を開始した場合において,施主が施工計画を中止した場合,下請業者は施主
に対し,損害賠償を請求することができるか。
? 建物建築の段階で,完成後の建物の一部を賃借する予定で,媒介業者
を介して賃貸借の交渉をし,具体的な準備行為をしていたが,建物完成後,
建物所有者が他に賃貸してしまい,建物の賃借ができなかった場合,賃借希
望者は建物所有者に対し,損害賠償を請求することができるか。
(521条関係)
23 建築請負契約と建物の重大な契約内容の不適合
建築請負契約の目的物である建物に重大な契約の内容に不適合があるためこ
れを建て替えざるを得ない場合に,注文者は請負人に対し,建物の建替えに
要する費用相当額の損害賠償を請求できるか。
(541条,改正前635条関係)
24 瑕疵修補に代わる損害賠償請求
請負代金債権と目的物の瑕疵修補に代わる損害賠償債権との相殺の可否
(改正前634条,改正559条,634条関係)
第3部 債権編[Ⅲ]――貸借に係る主要論点の改正
25 準消費貸借
土地建物の売買代金債務を目的とする準消費貸借契約が締結された場合,売
主は,買主の準消費貸借契約上の債務不履行を理由として,買主の土地建物
の所有権移転登記手続請求を拒むことができるか。
(588条関係)
26 使用貸借?――使用貸借の負担
建物の貸借関係において,貸主所有の不動産に賦課された固定資産税を負担
している場合,賃貸借であることを主張できるか。
(593条関係)
27 使用貸借?――遺産の使用継続
共同相続人の1人が相続開始前から,遺産である被相続人所有の建物に同人
と同居していた場合において,相続開始後も同建物を使用することができる
か。
(593条,597条関係)
28 使用貸借?――解除,使用収益期間
? 返還時期を定めない土地の使用貸借において,使用収益をするのに足り
る期間の経過前に,信頼関係が破綻する事情が存する場合,貸主は契約を解
除することができるか。
? 木造建物の所有を目的とする使用貸借において,相当な期間を経過し
た場合に貸主は契約を解除することができるか。
(597条,598条関係)
29 使用貸借?――使用借権の経済的価値
建物の賃借人の失火により同建物が全焼したため,その敷地の使用借権が喪
失した場合,賃貸人は賃借人に使用借権喪失による損害賠償を請求できるか
。なお,本件建物は,老朽化しているが,通常の利用方法で相応の維持修繕
をすれば,本件火災後10年程度は存続したものと推定される。
(593条関係)
30 賃貸借?――賃貸借の法的性格
? 賃貸人の所有地と信じて契約した賃貸借において,後日,その土地が
他人の所有と判明した場合,賃借人はどのような主張をすることができるか。
? 所有権ないし賃貸権限を有しない者から不動産を賃借した者が,その
不動産について権利を有する者から明渡しを求められた場合,賃借人は賃貸
人に対し,賃料の支払を拒絶することができるか。
(601条関係)
31 賃貸借?――建物と敷地賃借権の帰趨
? 借地契約が債務不履行により解除された場合,借地上建物の賃貸借は
終了するか。
? 借地上の建物について,他人名義で所有権保存登記及び所有権移転登
記がなされ,同建物に設定された抵当権の実行により同建物を競落取得した
者は,当該建物の敷地賃借権を当然に取得するか。
(601条関係)
32 賃貸借?――建物の敷地利用権
? 同一所有者に属する土地及びその地上の建物のうち,建物のみが任意
譲渡された場合の建物敷地の使用関係
? 遺言により持分各2分の1で共同相続した土地上に相続人の一方が所
有する建物が存する場合において,他方の相続人から土地について分割請
求がなされた場合における建物敷地使用関係
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