近時、独占禁止法分野に対する社会の関心が高まり、その対応を求められる場面が増加しています。当組合は、かかる状況を踏まえ、独占禁止法分野の取扱い経験の浅い弁護士あるいは関係者であってもコンパクトに独占禁止法の基礎やポイントを理解したうえ、実践的に活用することができる書籍の出版を企画し、研究会の先生方と協議を重ねてまいりました。その結果、コンパクトでありながら豊富な具体的事例の引用や図表等の活用がなされ、また、平易な言葉でありながら理論的にも水準の高い書籍となりました。これにより、本書は、当初意図した独占禁止法分野の取扱い経験の浅い弁護士だけではなく、経験豊富な実務家にも有用なものとなり、独占禁止法分野の実務に携わる多くのみなさまに幅広く活用されうる書籍になったものと考えています。
もくじ

第１　総論
　　　１　独占禁止法とは
　　　２　独占禁止法の調べ方
第２　独占禁止法上問題となる行為等
　　　１　概論
　　　２　競争事業者との関係
　　　３　取引相手方との関係
　　　４　契約書チェックの際の留意点
第３　エンフォースメント
　　　１　立入検査
　　　２　リニエンシー
　　　３　審査手続
　　　４　排除措置命令等
　　　５　確約手続
　　　６　不服申立手続
　　　７　犯則（刑事手続）
　　　８　指名停止
第４　私人間の争い
　　　１　損害賠償
　　　２　差止請求
　　　３　契約条項の無効
第５　企業結合
　　　１　企業結合審査の流れ
　　　２　水平型企業結合
　　　３　垂直型企業結合
　　　４　混合型企業結合
　　　５　問題解消措置
　　　６　届出手続①
　　　７　届出手続②
　　　８　ガン・ジャンピング
第６　その他
　　　１　国外の行為
　　　２　知的財産権と独占禁止法
　　　３　規制法と独占禁止法
索引
事件索引