至誠堂書店

中国のデジタル戦略と法-中国情報法の現在地とデジタル社会のゆくえ

中国のデジタル戦略と法-中国情報法の現在地とデジタル社会のゆくえ

販売価格: 4,180円 税込

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著者
石本茂彦/松尾剛行/森脇 章・編著 岡野寿彦/小野寺良文/角本和理/胡 悦/田中信行/劉 淑?・著
発行元
弘文堂
発刊日
2022-11-14
ISBN
978-4-335-35919-4
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (328ページ)

中国情報法の“光”と“影”を見据え、デジタル社会の展望と課題をあぶり出す

ICTの社会実装が他国に先駆けて進み、デジタル化の最先端を爆進する中国。
そこには、市民生活の福利増大という「光」と、いわゆる「信用スコア」に代表される監視社会化の懸念という「影」とが同居しています。
本書は、日本もいずれ迎えるデジタル社会の展望と課題をあぶり出すべく、中国のデジタル戦略とそれを支える情報法体系を分析。
中国法やその実務に精通した第一人者たちの解説により、欧州や日本とも全く異なる「国家安全」を頂点に紐づけられた中国独特の情報法のあり方が浮かび上がります。
ここでしか読めない深い考察に満ちた、関係者必見の一冊です。

【詳細目次】
第0章 本書の概要――情報法にみるデジタル中国の光と影――〔石本茂彦〕
1.はじめに
2.各章の概要
3.注目トピックと各章での言及
4.結語

第1章 中国デジタル化の進展と法整備の課題〔岡野寿彦〕
1.中国インターネットビジネスの進展と法的課題
2.中国政府のIT政策と法整備――データの活用をめぐる戦略とルール形成
3.中国情報法の整備の動向
4.中国政府のプラットフォーマー規制強化――イノベーションと規範化のリバランス
コラム イノベーションと規範化・個人情報保護―医療テックの進展と法整備

第2章 国家安全と情報法〔石本茂彦〕
1.はじめに
2.中国の安全保障観と国家安全法制
3.情報の国家的コントロール
4.ネットワーク安全/データ安全法と国家安全
5.技術情報の輸出と国家安全
6.暗号法と国家安全
7.ITと経済安全保障的産業政策
8.結語

第3章 個人情報の保護と国家のデータ利用〔松尾剛行/胡悦〕
1.中国におけるデジタル社会発展に対する姿勢とその特徴
2.中国の個人情報保護制度概要
3.中国のプライバシー保護制度概要
4.中国の個人情報制度の特徴――国家の関与
5.本章で検討していない法令等

第4章 ネットワーク安全法と対中ビジネス〔森脇 章〕
1.はじめに
2.ネットワーク安全法等の概要――日系企業がすべきこと
3.法令遵守の先にあるもの――日本企業ができること

第5章 情報分野における中国競争法の動向
――プラットフォーム関係を中心に――〔松尾剛行/劉淑?〕
1.はじめに
2.独占禁止法
3.不正競争防止法
4.将来的な動向および課題

第6章 データローカライゼーション〔小野寺良文〕
1.はじめに
2.中国のデータ囲い込み戦略
3.中国のデータ域外移転規制
4.データの国内保存義務
5.結語

第7章 デジタル人民元の背景と展望〔岡野寿彦〕
1.デジタル・エコシステムの形成における金融機能の役割と課題
2.デジタル人民元の目的と特徴・課題
コラム デジタル化による中国社会の変容―アリババ「相互宝」(相互監視型医療共済)

第8章 社会主義市場経済における暗号資産をめぐる法〔角本和理〕
1.はじめに
2.暗号資産と民法典
3.仮想通貨と法
4.ブロックチェーンと法
5.中央銀行デジタル通貨(デジタル人民元)と法
6.新たな暗号資産と法
7.まとめと今後の展望

第9章 監視社会への歩み――国家にとっての個人情報――〔田中信行〕
1.はじめに
2.監視社会化への背景
3.平安都市が目指した社会
4.中国的監視社会の特徴と問題点
5.強まる国の管理
6.おわりに

【法令索引】
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