至誠堂書店

税理士のための所有者不明土地関連法 解説と実務

税理士のための所有者不明土地関連法 解説と実務

販売価格: 2,200円 税込

数量
著者
奥田周年・著
発行元
日本法令
発刊日
2022-11-21
ISBN
978-4-539-72922-9
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (170ページ)

相続の際にキチンと登記をしないまま数十年が経過し、誰のものか分からない土地、すなわち「所有者不明土地」になってしまうケースが日本中で多発している。
政府は、所有者不明土地の発生を防止するため、「所有者不明土地関連法」を成立させた。
所有者不明土地関連法とは、「民法等の一部を改正する法律」(民法及び不動産登記法の改正)、「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律」(新設)から成っている。
これらの法整備により、まず、所有者不明土地の発生を予防するために、①相続登記の義務化、②相続土地国庫帰属制度の創設が行われ、さらに所有者不明土地を利用しやすくするために、③相隣関係、共有、財産管理制度、相続に関するルールの見直しが実現する。
新制度は令和5年4月から順次施行される。
相続や土地の管理・運用等に携わる弁護士・司法書士・税理士等は、この法改正により業務に多大な影響を受けることとなろう。
本書では、税理士に向けて、関連法の概要と関連する税務のポイントを解説していく。

目次

第1部 所有者不明土地関連法の解説

第1章 不動産登記法の改正

Q1 ? 所有者不明土地の意義
Q2 ? 相続登記申請の義務化
Q3 ? 相続登記をしないときの罰則
Q4 ? 被相続人の所有不動産の調べ方
Q5 ? 登記名義人の死亡事実の確認方法
Q6 ? 住所変更登記の義務化
Q7 ? 登録免許税が軽減される相続登記

第2章 相続土地国庫帰属法の創設

Q8 ? 土地を国庫帰属させることのできる申請者
Q9 ? 申請の対象となる土地
Q10 ? 国庫帰属までの手続の流れ

第3章 民法の改正

Ⅰ 相隣関係の見直し
Q11 ? 隣地所有者が所在不明の場合の手続
Q12 ? 隣地所有者が所在不明の場合のライフラインの設備の設置と使用
Q13 ? 越境した竹木の枝の切取り

Ⅱ 共有制度の見直し
Q14 ? 共有の解消方法
Q15 ? 裁判による共有物の分割
Q16 ? 共有者の所在が不明の場合の持分の買取り
Q17 ? 共有者の所在が不明の場合の共同売却
Q18 ? 共有物の管理の範囲の拡大と明確化
Q19 ? 共有物を使用する共有者がいる場合のルール
Q20 ? 賛否を明らかにしない共有者がいる場合の管理
Q21 ? 所在等不明共有者がいる場合の変更と管理

Ⅲ 財産管理制度の見直し
Q22 ? 所有者不明土地・建物管理制度
Q23 ? 管理不全土地・建物管理制度
Q24 ? 財産管理制度の相互関係特定貸付事業とは
Q25 ? 相続人不存在の相続財産の清算手続の見直し
Q26 ? 相続を放棄した者の管理義務の明確化

Ⅳ 相続制度の見直し
~遺産分割(特別受益と寄与分の主張)の期間制限
Q27 ? 被相続人名義のまま不動産が放置される理由
Q28 ? 遺産分割協議の長期化を防ぐ方法
Q29 ? 相続発生から長期間経過している場合の遺産分割協議
Q30 ? 遺産共有と通常共有が併存している場合の手続
Q31 ? 不明相続人の不動産持分の取得・譲渡

第4章 新たな土地境界確定制度の創設


第2部 関連する税務手続

第1章 遺産分割が成立しない場合の相続税の手続

Q32 ? 相続税の申告義務が発生する場合
Q33 ? 遺産分割協議が成立しない場合の相続税の申告
Q34 ? 申告期限に遺産が未分割の場合の申告手続
Q35 ? 申告期限後に申告書を提出する場合の特例適用の可否
Q36 ? 相続人に行方不明者がいる場合の相続税の申告

第2章 相続した土地を売却した場合の所得税

Q37 ? 土地・建物の売却について所得税の申告が必要な場合
Q38 ? 注意の必要な被相続人の取得費
Q39 ? 税金の計算方法
Q40 ? 相続があった場合の特例
Q41 ? 低未利用地等を譲渡した場合の100万円の特別控除

第3章 各種法人への土地の寄付等

Ⅰ 被相続人の所得税・消費税の確定申告
Q42 ? 準確定申告

Ⅱ 被相続人が法人へ土地を遺贈した場合
Q43 ? 遺贈寄付により被相続人に発生する税金
Q44 ? みなし譲渡が非課税となるケース
Q45 ? 遺贈を受けた法人に発生する税金

Ⅲ 相続人が地縁団体へ土地を寄付した場合
Q46 ? 人格のない社団である自治会への寄付
Q47 ? 認可地縁団体である自治会への寄付


第4章 隣地所有者への寄付等

Ⅰ 隣地所有者への寄付
Q48 ? 隣地所有者への寄付と課税関係
Q49 ? 個人へ贈与した場合の贈与税の計算
Q50 ? 贈与財産の評価額の計算
Q51 ? 具体的な贈与税の計算

Ⅱ 隣地所有者に対し時価より安く処分した場合
Q52 ? 隣地所有者に対し時価より安く売却した場合の課税関係
Q53 ? 低額譲渡の具体例
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