労使関係法の理論と実務

労使関係法の理論と実務

販売価格: 3,850円 税込

著者
小嶌典明・著
発行元
ジアース教育新社
発刊日
2022-11-30
ISBN
978-4-86371-645-2
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (364ページ)
「現実を直視し、物事を考える」をモットーとする著者が、労使関係法の領域において著した主な論考21編を収録。労使関係法の世界に、本来あるべき常識を取り戻すべく論考を重ねた著者の半世紀にわたる軌跡と到達点。
目次
まえがき
序 章
1 労働組合法を越えて
 I はじめに
 II もう一つの団体交渉
 III 「勤労者」とは何か
 IV 壮大なるプログラム
 Summary & Supplement 01
第1章 労使自治
2 パートタイム労働者と集団的労使関係
 I はじめに
 II 前提と仮説
 III 労働条件の集団的規制とその法理
 IV まとめにかえて
 Summary & Supplement 02
3 労使自治とその法理
 I はじめに
 II 労使自治の二つの顔
 III 憲法28条論の再構成
 IV 複数組合の併存と多数決原理
 V 事業所代表制とその規制原理
 Summary & Supplement 03
4 労使関係の変化とアメリカ労働法
 I 問題の所在と限定
 II 変化する労使関係
 III 変化を阻む労働法
 Summary & Supplement 04
5 企業内における紛争解決
 I はじめに
 II 苦情処理制度の沿革と現状――日米比較
 III 事前予防システム 対 事後処理システム
 IV 「上司」による紛争解決とその評価
 V 紛争解決からみた現行法制の問題点
 Summary & Supplement 05
6 職場における合意形成と法
 I はじめに
 II 産業民主制と組合併存問題
 III 従業員代表法制の現状と将来
 IV 雇用関係にない当事者間の団体交渉
 Summary & Supplement 06
7 従業員代表制
 I はじめに
 II 過半数代表制の意義
 III 過半数代表制の現状
 IV 過半数代表制の将来
 Summary & Supplement 07
8 労使関係法と見直しの方向
 I はじめに
 II 変わらなかった法律
 III 何を変えるのか――現行法の問題点
 IV どう変えるのか――二つの選択肢
 Summary & Supplement 08
9 労働組合と従業員代表
 I はじめに――国立大学の「実験」
 II 労働組合法制と過半数代表制
 III 労働組合と従業員代表
 Summary & Supplement 09
第2章 団体交渉・労働協約
10 労働協約の理論と実務
 I はじめに
 II ユニオン・ショップ
 III 労働協約の拡張適用
 IV 協約二分論の妥当性
 Summary & Supplement 10
11 団体交渉に関する覚書
 I はじめに
 II 通説・判例に対する疑問
 III 団体交渉義務の限界――要求事項との関係で考える
 IV 団体交渉の虚構と現実
 Summary & Supplement 11
12 労使関係法の常識と非常識
 I はじめに
 II 聖域としての組合活動
 III 特権としての便宜供与
 IV 団体交渉にみる非常識
 V コモンセンスの回復をめざして
 Summary & Supplement 12
13 少数組合との団体交渉
 I はじめに――想定外の現実
 II 幻に終わったある提案
 III 公務員制度改革のなかで
 IV 少数組合と結ぶ労働協約
 Summary & Supplement 13
14 団体交渉・協約法制に関する覚書
 I はじめに――フランチャイズ・ビジネスと労働委員会
 II 裁判所によるミスリード
 III 労組法7条2号と16条の関係――法文は素直に読む
 IV 労組法6条について――解釈論か立法論か
 Summary & Supplement 14
15 労働協約の一般的拘束力
 I はじめに――議論に入る前に
 II 判例からいえること――労働協約の拡張適用による 労働条件の不利益変更
 III 行政解釈に学ぶ――少数組合の組合員に対する労働協約の拡張適用
 IV 類似制度からみた一般的拘束力制度
 V まとめにかえて
 Summary & Supplement 15
第3章 団体行動
16 紹介 ノンストッページ・ストライキについて
 Summary & Supplement 16
17 怠 業
 I はじめに
 II 諸外国における怠業法理
 III わが国における怠業法理とその問題点(私見)
 Summary & Supplement 17
18 出張・外勤拒否闘争と賃金
 Summary & Supplement 18
19 リボン闘争の正当性
 I 判例法理とその検討
 II アメリカ合衆国の法理
 Summary & Supplement 19
20 違法争議行為と幹部責任
 I 問題の所在
 II 幹部責任とその根拠――アメリカ合衆国の法理
 III わが国の判例・学説とその「批判」
 Summary & Supplement 20
終 章
21 久保敬治先生から教わったこと
 I はじめに――法学者というよりは社会生態学者
 II 二つの授業――ロースクールでは期待できない講義
 Summary & Supplement 21
あとがき
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