現代教育法

現代教育法

販売価格: 3,300円 税込

著者
植野妙実子/宮盛邦友・編著
発行元
日本評論社
発刊日
2023-03-22
ISBN
978-4-535-52670-9
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (266ページ)
子どもの貧困、学校事故、学問の自由などの今日的課題を手がかりに、教育法学に対して学際的アプローチを試みた意欲的教科書。
目次

第一部 教育法学の理論研究

第1章 憲法からみた教育法……植野 妙実子
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 憲法26条
  Ⅲ 教育権の所在
  Ⅳ 教育権の性格と内容
  Ⅴ 公教育
  Ⅵ まとめにかえて

第2章 教育学からみた教育法……宮盛 邦友
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 教育法学の中核としての教育条理論
  Ⅲ 日本国憲法・教育基本法・子どもの権利条約法制
  Ⅳ 国民の教育権論の諸相
  Ⅴ おわりに

第二部 教育法学の実践研究

第3章 憲法にとっての教育判例研究……寺川 史朗
  Ⅰ 教育を受ける権利
  Ⅱ 教育をめぐる裁判例

第4章 教育学からみた教育裁判研究
    ――教育紛争の有り様をふまえて……黒川 雅子
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 戦後の教育裁判の動向
  Ⅲ 個別具体的な教育紛争の増加の要因
  Ⅳ 教育裁判研究にみる法学の視点と教育学の視点の差異
  Ⅴ 教育学からみる教育裁判研究の意義

第三部 教育法学の研究方法論と教育法の近接領域

第5章 教育法哲学における“common”試論
    ――学校教育における「権利」と「公共性」の衝突
    ……坂田 仰
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 学校教育における公共性
  Ⅲ commonの確立
  Ⅳ commonをめぐる衝突
  Ⅴ まとめにかえて

第6章 公教育の法社会学
    ――学校体罰と教育委員会の処分のあり方を素材に
    ……馬場 健一
  Ⅰ 法社会学とはどのような学問か
  Ⅱ 教育の法社会学的研究とは
  Ⅲ 教育法学におけるアポリア(難問)としての体罰問題
  Ⅳ 学校体罰とその処理過程の実情
  Ⅴ まとめ

第7章 比較教育法制史
    ――教育を受ける権利と教育の自由を中心にして
    ……佐藤 修司
  Ⅰ 教育法学における比較の視点
  Ⅱ 教育を受ける権利・学習権
  Ⅲ 教師の教育の自由と内外事項区分論

第四部 教育法学・教育法の先端的展開

第8章 子どもの権利と子ども法……宮盛 邦友
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 子どもの権利の思想と法制
  Ⅲ 子どもの権利とは何か
  Ⅳ 子どもの権利をいかに保障・救済するか
  Ⅴ おわりに

第9章 教師の教育権論……松原 幸恵
  Ⅰ 教育権とは何か
  Ⅱ 教育権の所在と教育権論争
  Ⅲ 教師の教育権を支えるもの:市民・労働者としての教師の権利

第10章 学校事故と学校安全……安原 陽平
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 学校事故に関する法や制度の概観
  Ⅲ 学校事故の類型化と過失判断の法理
  Ⅳ いじめ問題
  Ⅴ 学校災害から考える学校事故
  Ⅵ おわりに

第11章 学問の自由論……石川 多加子
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 学問の自由保障の意義
  Ⅲ 学問研究の自由の内容
  Ⅳ 大学の自治
  Ⅴ まとめにかえて

第12章 高等教育法……早田 幸政・堀井 祐介
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 「大学の自治」の保障のもとでの高等教育規範体系の特質
  Ⅲ 大学設置認可・監督行政と高等教育規範体系
  Ⅳ 大学の質保証における認証評価基準と国法との関係
  Ⅴ 認証評価の準則としての「大学評価基準」の変質

第五部 教育法学と教育法の過去・現在・未来

第13章 「教育の自由」の意義と展望……安達 和志
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 兼子教育法学における「教育の自由」論
  Ⅲ 教育の自由論の歴史的意義
  Ⅳ 教育の自由論をめぐる現代的状況

第14章 主権者教育権説の意義と展望……斎藤 一久
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 主権者教育説の意義
  Ⅲ 主権者教育論への批判
  Ⅳ 主権者教育論の再評価
  Ⅴ 主権者教育説の弱点
  Ⅵ 教育における普遍的な価値
  Ⅶ 憲法リテラシーへ
  Ⅷ 主権者教育説の展望

第15章 人権としての教育と国民の教育権……堀尾 輝久 220
  Ⅰ まえがき
  Ⅱ 人権と教育
  Ⅲ 国民主権と国民の教育権
  Ⅳ 人権としての教育と国民の教育権の構造
  [補論]……宮盛 邦友

第16章 民主主義とシティズンシップ教育……植野 妙実子 235
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 民主主義の意義
  Ⅲ シティズンシップ教育の意義
  Ⅳ まとめにかえて
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