六年目に入った「関西生コン事件」の判決を検証する第２弾

　建設現場の労働者の安全と健康を守り、労働条件低下を招く生コンの安売り規制し、

　消費者の安全を守る生コンの品質確保を目的とするコンプライアンス活動を威力業務妨害として、

　また、生コン業者団体が雇った元暴力団員による威嚇への抗議活動を強要として、

　産業別組合の活動を違法とする地裁判決を逆転し、その正統性を認めた高裁判決を検証・紹介する。


目次
６年目の転機、無罪判決２件が確定――刊行にあたって

序章　労使関係像の転換と労働法理

第１部　大阪ストライキ事件
１　関西生コン大阪二次事件・控訴審判決について
２　関西生コン大阪二次事件・鑑定意見書
３　〈判例研究〉「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責

第２部　加茂生コン事件
１　労働法理を踏まえれば無罪
２　〈判例研究〉労組活動に対する強要未遂罪の適用の可否