弁護士はこう訊く 裁判官はこう聴く 民事尋問教室


販売価格: 3,410円 税込
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「失敗例」は、極上の教材だ。民事尋問のNG例を弁護士&裁判官が徹底的に添削!
「失敗例」は、極上の教材だ。
民事尋問の具体的なNG例を豊富に取りあげ、弁護士&裁判官が徹底的に添削!
ありそうでなかった、民事尋問で「赤点をとらない」ための、いちばんやさしい実務書!
なにがダメで、どこをどうすればOKになるのか? 自身のレベルの把握・上達が難しい民事尋問について、ゼミのように丁寧な解説を施し、NG尋問をOK尋問に導きます。通読すれば、実務のイメージがつかめること間違いなし。
民事尋問教室、開講の時間です!
【目次】
まえがき
LESSON1 尋問教室についてのガイダンス
POINT1 民事裁判の尋問の心構え
(1)この講座のアウトライン
(2)裁判官が考える、民事裁判における尋問の目的
(3)民事裁判における尋問の目的
(4)「負け」と「勝たない」は違う
(5)尋問が人証の結果を左右する
POINT2 尋問のルール
(1)尋問の現場で知っておくべきルール一覧
(2)一般的な尋問の「お約束」
POINT3 異議のルール
(1)尋問における「異議」とは
(2)異議を出されてもめげない
★裁判官からひとこと
(1)尋問講座の受講生諸君に期待すること
(2)事前準備は周到に、当日は冷静に
(3)尋問の目的とは
(4)尋問は、裁判官に聴かせるためのもの
(5)尋問は、事案の真相をわからせるためにするもの
(6)尋問は、冷静に状況分析ないし計算をしながらすべし
(7)さあ、私と一緒に、牧田マジックにあやかろう
LESSON2 尋問準備のNGをなくそう!
Case1 依頼者の陳述書
NG例 依頼者の気持ちをまとめただけの陳述書
解説! Case1 依頼者の陳述書
(1)陳述書の作成方針
(2)陳述者の言葉で書くとは
(3)依頼者の気持ちをどこまで書くか
(4)事実の整理……テーマ順か、時間順か
(5)不利と思われる事実も書くべきか
OK例 時系列と争点を意識した陳述書
★裁判官からひとこと
(1)争点関連事実の記載は充実させるべし
(2)陳述者が口頭で再現できる言い回しで
(3)感情論を盛り込むことは、原則として避けるべき
(4)陳述書は事実を裏付ける歴史物語で
(5)真実を包み隠さずに
(6)裁判官の立場ならではの一言
Case2 目撃者の陳述書
NG例 この陳述書に対する意見は?
解説! Case2 目撃者の陳述書
(1)第三者から陳述書を得るのはハードルが高い
(2)第三者から提出された簡潔すぎる陳述書
(3)OK例が事実だとしたら、陳述書を提出すべきか
OK例 この陳述書、証拠提出する?しない?
★裁判官からひとこと
(1)簡潔すぎる陳述書の第一印象と、それに続く思いは
(2)簡潔すぎる場合に陳述者を採用するか
(3)「この陳述者を採用するか」よりも「誰を採用するのがよいか」
(4)陳述者を尋問していない陳述書の価値は、ゼロを僅かに上回るのみ
(5)陳述者がポイント部分を認識していない場合
(6)OK例から得られる心証について
LESSON3 主尋問のNGをなくそう!
Case3 争点が多岐に渡る事件の主尋問
NG例 質問を多用して失点を重ねた主尋問
解説! Case3 争点が多岐に渡る事件の主尋問
(1)主尋問……失点を防げ
(2)スタートが肝心! 定型化しよう
(3)異議のねらい
(4)許される誘導尋問
(5)尋問で何を立証するか
(6)異議を出すべきか、出さざるべきか
(7)争点がたくさんある……質問の「枠」をはめよう
(8)論点がたくさんある……すべてに触れる必要はあるか
(9)OK例での工夫
OK例 質問の順序を整理した主尋問
★裁判官からひとこと
(1)主尋問の失点は、フォローでカバー
(2)スタートが肝心とはいえ挽回も可能
(3)陳述書作成過程に関する異議の重みは?
(4)誘導尋問が許されない理由を再確認しよう
(5)主尋問の質問事項と尋問時間を十分検討すべし
(6)異議の理由についての吟味をしっかり
(7)質問についても「相手方に配慮」せよ
(8)再主尋問は、主尋問のやり残しをする場ではない
Case4 争点が少ない事件の主尋問
NG例 中途半端に図面を使おうとして失敗した主尋問
解説! Case4 争点が少ない事件の主尋問
(1)争点に切り込む場合は誘導尋問に気を付けよう
(2)数値よりもその根拠を聞く
(3)核心部分以外に何を聞くか
OK例 争点の核心部分を具体的に聞き出す主尋問
★裁判官からひとこと
(1)争点部分の記載がすでにある図面の提示について
(2)数値に関する質問は、物体になぞらえるとよい
(3)核心部分の前後の事情は重要である
LESSON4 反対尋問のNGをなくそう!
Case5 攻めどころが難しい事件の反対尋問
NG例 攻め込んで自滅する反対尋問
解説! Case5 攻めどころが難しい事件の反対尋問
(1)反対尋問も無理はしない
(2)反対尋問の事前準備
(3)主尋問の聞き方
(4)反対尋問のNG……議論をしている
(5)反対尋問のNG……引き際を見極める
(6)反対尋問のNG……成功しなくても冷静に
(7)反対尋問のNG……そして墓穴を掘る
(8)OK例での工夫
OK例 引き際をわきまえた反対尋問
★裁判官からひとこと
(1)争いのある点を「解決済み」としないように
(2)前に述べた内容の趣旨を「曲解」することのないように
(3)反対尋問は、敵性人証を「吊るし上げる」ことが目的ではない
(4)陳述書は反対尋問の種の宝庫である
(5)主尋問を聞いている最中にすべきことは
(6)証人や本人には事実を語らせよう
(7)反対尋問では、敵対心を見せず、かつ、終始冷静に
(8)自分に有利な話が出なくても当たり前だと思うこと
Case6 ガンガン攻めたい反対尋問
NG例 熱意が空回りして攻め手に欠いた反対尋問
解説! Case6 ガンガン攻めたい反対尋問
(1)争点を意識して、反撃の材料を整理しよう
(2)まず、事件の詳細を把握する
(3)事実を確認してから追及する
(4)一問一答を死守!
(6)反対尋問でどこまで攻めたら心証形成に影響を及ぼすか
OK例 事実の質問を積み重ね追い詰める反対尋問
★裁判官からひとこと
(1)直接の関係者から聴取できないときは
(2)反対尋問でたたみかけた場合の心証形成について
(3)尋問者の質問による心証形成について
(4)「原点回帰」に終始する陳述が出れば概ね成功
(5)「原理原則論」を繰り返す、信ぴょう性に乏しい供述の例
(6)具体的事実の経緯を問う質問をしよう
LESSON5 異議のNGをなくそう
Case7 主尋問に対する異議
NG例 何ら異議を述べなかった場合
解説! Case7 主尋問に対する異議
(1)異議の難しさ
(2)異議の準備と心構え
(3)異議を出すか出さないか
(4)許容される誘導尋問か否か
(5)OK例での工夫
OK例 的確な異議を述べた場合
★裁判官からひとこと
(1)異議を出すべきか否かの判断は、経験を積むのが一番か
(2)NG例①~⑨について(関連性の点を中心に)
(3)NG例⑨、⑩について(伝聞供述、意見を求める質問)
(4)NG例⑪以下について(誘導尋問、抽象性)
Case8 反対尋問に対する異議
NG例 何ら異議を述べなかった場合
解説! Case8 反対尋問に対する異議
(1)禁止の質問オンパレード!
(2)一般的な誤導尋問
(3)主尋問の不正確な引用
(4)ミックスジュースでも「何か果物が入っている」ことはわかる
(5)侮辱的な質問は断固異議
(6)文字ではわからないが、語調がきつい場合
(7)初めてみる文書が提出されたとき
(8)