岐路に立つ市民の司法参加制度 英米の陪審制度から日本の裁判員制度を考える

販売価格: 9,900円 税込
日英米の市民の司法参加制度の現在と新たな課題、改革の展望を研究者・実務家24人が論じる。丸田隆・関西学院大学名誉教授の古稀を記念して刊行。
【目次】
はしがき
___________________________
第1部 英米の陪審制度と司法
___________________________
Ⅰ 刑事編
(抄訳)ロックダウンにおける法の支配――イギリスの陪審制度への影響
………メリル・ディーン(訳:家本真実)
The Rule of Law in Lockdown:Reflections
on the English Jury System………Meryll Dean
Introduction
Historical Background
Jury Trial in Lockdown-Proposals and Solutions
The Restarting of Jury Trials
Conclusion
アメリカ刑事陪審制度研究の展望………勝田卓也
はじめに
Ⅰ これまでの刑事陪審像
Ⅱ 司法制度改革審議会における議論
Ⅲ 現在のアメリカにおける刑事陪審の問題点
Ⅳ 近年の陪審改革案
おわりに
陪審裁判と人種差別………東川浩二
はじめに
Ⅰ 陪審候補者の確保と人種差別
Ⅱ 陪審選定と人種差別
Ⅲ 陪審の評議と人種偏見
おわりに
陪審審理を受ける権利と編入理論、判例法のあり方
――Ramos v. Louisiana合衆国最高裁判決を中心に………会沢 恒
Ⅰ コンテクスト
Ⅱ Ramos v. Louisiana判決
Ⅲ 検討
Ⅳ 結語
陪審とマイノリティ、先例拘束性をめぐる合衆国裁判所の判断
………辻 雄一郎
はじめに
Ⅰ 陪審の人数と全員一致について
Ⅱ 全員一致の評決が必要であると判断した2020年Ramos v. Louisiana判決
Ⅲ 第6修正と関連する法理――投票権、先例拘束性
おわりに
アメリカのDVコートの概要と日本型DVコート導入の必要性………松村歌子
はじめに
Ⅰ 全米のDVコート数と設立の経緯
Ⅱ DVコートの目標
Ⅲ DVコートで審理される事件
Ⅳ DVコートを成功させるために必要なこと
Ⅴ 日本型DVコート導入の必要性
Ⅱ 民事編
(抄訳)民事陪審裁判はZoomで行われるべきか?
………サブリナ・S・マッケナ(訳:松村歌子)
Should Civil Jury Trials Be Conducted Through Zoom?
………Sabrina S. McKenna
Ⅰ. Introduction
Ⅱ. Use of Zoom in Hawaiʻi Courts
Ⅲ. General Issues Regarding Zoom Court Proceedings
Ⅳ. Additional Impacts on Jury Trials Caused
by COVID-19 or Due to Zoom
Ⅴ. Should Civil Jury Trials Be Conducted Through Zoom?
著作物のフェア・ユースにおける陪審の判断とその審査基準
………家本真実
はじめに
Ⅰ 著作物のフェア・ユース
Ⅱ Oracle v. Google事件の背景
Ⅲ 下級審判決
Ⅳ 連邦巡回区合衆国控訴裁判所判決
Ⅴ 合衆国最高裁判決
Ⅵ 検討
おわりに
アメリカ合衆国におけるジョン・ドゥ(John Doe)訴訟の一考察
………竹部 晴美
はじめに
Ⅰ サピーナ(subpoena、召喚状)の機能と役割について
Ⅱ ジョン・ドゥ(John Doe)訴訟とは何か
Ⅲ ジョン・ドゥ・サピーナに関する現行の基準とその要素に関する検討
おわりに
___________________________
第2部 日本の裁判員制度と司法
___________________________
(抄訳)裁判手続への市民参加――日本の好機
………マシュウ・J・ウィルソン(訳:竹部晴美)
Lay Participation in Court Proceedings:
Opportunity for Japan………Matthew J. Wison
Ⅰ. Transformational Waves in Japan's Legal System
Ⅱ. Citizen Participation in the Justice System
Ⅲ. The Future-Need for Expanded Citizen Participation
Ⅳ. Final Thoughts
裁判員制度をふりかえる――その現状と課題………飯尾滋明
Ⅰ はじめに
Ⅱ 裁判員制度の現状
Ⅲ 裁判員制度の課題
Ⅳ おわりに
裁判員は誤りない判決をできるのか………五十嵐二葉
Ⅰ 前編 裁判員が有罪にした理由を明かした
唯一の事件で事実を見る
Ⅱ 後編 裁判員は誤りない判決をできる
裁判員裁判における「裁判員の主体性」の検討………宮本康昭
Ⅰ 裁判員裁判の意義――なぜ司法参加なのか
Ⅱ 裁判員の法的地位
Ⅲ 裁判員裁判の主体としての裁判員
Ⅳ 裁判員の主体性を揺るがすもの
Ⅴ 裁判員の主体性回復のために――改革策の提言
Ⅵ 結び
裁判員裁判における死因認定に関する「覚書」………上田信太郎
はじめに
Ⅰ 事件の概要
Ⅱ 裁判員制度と死因認定の意義
Ⅲ 専門家証言の難解さと証言領域の限界線
おわりに
刑事司法に対する態度と合理的疑い基準の効果
――大阪母子殺人放火事件最高裁判所判決を契機に
………太田 勝造
はじめに
Ⅰ 人々の刑事司法制度に対する態度
Ⅱ 大阪母子殺人放火事件での人々の心証形成
Ⅲ 証明度の説明の仕方の効果の有無
Ⅳ まとめ
裁判員選任年齢18歳引き下げに伴う大学の対応………飯 考行
はじめに
Ⅰ 裁判員選任年齢引き下げの経緯
Ⅱ 主要大学の対応
Ⅲ 若年者の声
Ⅳ 裁判員を務めやすい環境整備に向けて
湖東記念病院殺人再審無罪事件にみる冤罪の構図と
刑事司法改革の必要性………山﨑 浩一
はじめに
Ⅰ 事件の発生と殺人の有罪判決の確定
Ⅱ 再審の経過
Ⅲ 再審公判の特色
Ⅳ 三者協議の経過
Ⅴ 警察が重要な証拠を検察官に送致していなかったこと
Ⅵ 自白の任意性の判断のあり方
Ⅶ 本事件におけ
【目次】
はしがき
___________________________
第1部 英米の陪審制度と司法
___________________________
Ⅰ 刑事編
(抄訳)ロックダウンにおける法の支配――イギリスの陪審制度への影響
………メリル・ディーン(訳:家本真実)
The Rule of Law in Lockdown:Reflections
on the English Jury System………Meryll Dean
Introduction
Historical Background
Jury Trial in Lockdown-Proposals and Solutions
The Restarting of Jury Trials
Conclusion
アメリカ刑事陪審制度研究の展望………勝田卓也
はじめに
Ⅰ これまでの刑事陪審像
Ⅱ 司法制度改革審議会における議論
Ⅲ 現在のアメリカにおける刑事陪審の問題点
Ⅳ 近年の陪審改革案
おわりに
陪審裁判と人種差別………東川浩二
はじめに
Ⅰ 陪審候補者の確保と人種差別
Ⅱ 陪審選定と人種差別
Ⅲ 陪審の評議と人種偏見
おわりに
陪審審理を受ける権利と編入理論、判例法のあり方
――Ramos v. Louisiana合衆国最高裁判決を中心に………会沢 恒
Ⅰ コンテクスト
Ⅱ Ramos v. Louisiana判決
Ⅲ 検討
Ⅳ 結語
陪審とマイノリティ、先例拘束性をめぐる合衆国裁判所の判断
………辻 雄一郎
はじめに
Ⅰ 陪審の人数と全員一致について
Ⅱ 全員一致の評決が必要であると判断した2020年Ramos v. Louisiana判決
Ⅲ 第6修正と関連する法理――投票権、先例拘束性
おわりに
アメリカのDVコートの概要と日本型DVコート導入の必要性………松村歌子
はじめに
Ⅰ 全米のDVコート数と設立の経緯
Ⅱ DVコートの目標
Ⅲ DVコートで審理される事件
Ⅳ DVコートを成功させるために必要なこと
Ⅴ 日本型DVコート導入の必要性
Ⅱ 民事編
(抄訳)民事陪審裁判はZoomで行われるべきか?
………サブリナ・S・マッケナ(訳:松村歌子)
Should Civil Jury Trials Be Conducted Through Zoom?
………Sabrina S. McKenna
Ⅰ. Introduction
Ⅱ. Use of Zoom in Hawaiʻi Courts
Ⅲ. General Issues Regarding Zoom Court Proceedings
Ⅳ. Additional Impacts on Jury Trials Caused
by COVID-19 or Due to Zoom
Ⅴ. Should Civil Jury Trials Be Conducted Through Zoom?
著作物のフェア・ユースにおける陪審の判断とその審査基準
………家本真実
はじめに
Ⅰ 著作物のフェア・ユース
Ⅱ Oracle v. Google事件の背景
Ⅲ 下級審判決
Ⅳ 連邦巡回区合衆国控訴裁判所判決
Ⅴ 合衆国最高裁判決
Ⅵ 検討
おわりに
アメリカ合衆国におけるジョン・ドゥ(John Doe)訴訟の一考察
………竹部 晴美
はじめに
Ⅰ サピーナ(subpoena、召喚状)の機能と役割について
Ⅱ ジョン・ドゥ(John Doe)訴訟とは何か
Ⅲ ジョン・ドゥ・サピーナに関する現行の基準とその要素に関する検討
おわりに
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第2部 日本の裁判員制度と司法
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(抄訳)裁判手続への市民参加――日本の好機
………マシュウ・J・ウィルソン(訳:竹部晴美)
Lay Participation in Court Proceedings:
Opportunity for Japan………Matthew J. Wison
Ⅰ. Transformational Waves in Japan's Legal System
Ⅱ. Citizen Participation in the Justice System
Ⅲ. The Future-Need for Expanded Citizen Participation
Ⅳ. Final Thoughts
裁判員制度をふりかえる――その現状と課題………飯尾滋明
Ⅰ はじめに
Ⅱ 裁判員制度の現状
Ⅲ 裁判員制度の課題
Ⅳ おわりに
裁判員は誤りない判決をできるのか………五十嵐二葉
Ⅰ 前編 裁判員が有罪にした理由を明かした
唯一の事件で事実を見る
Ⅱ 後編 裁判員は誤りない判決をできる
裁判員裁判における「裁判員の主体性」の検討………宮本康昭
Ⅰ 裁判員裁判の意義――なぜ司法参加なのか
Ⅱ 裁判員の法的地位
Ⅲ 裁判員裁判の主体としての裁判員
Ⅳ 裁判員の主体性を揺るがすもの
Ⅴ 裁判員の主体性回復のために――改革策の提言
Ⅵ 結び
裁判員裁判における死因認定に関する「覚書」………上田信太郎
はじめに
Ⅰ 事件の概要
Ⅱ 裁判員制度と死因認定の意義
Ⅲ 専門家証言の難解さと証言領域の限界線
おわりに
刑事司法に対する態度と合理的疑い基準の効果
――大阪母子殺人放火事件最高裁判所判決を契機に
………太田 勝造
はじめに
Ⅰ 人々の刑事司法制度に対する態度
Ⅱ 大阪母子殺人放火事件での人々の心証形成
Ⅲ 証明度の説明の仕方の効果の有無
Ⅳ まとめ
裁判員選任年齢18歳引き下げに伴う大学の対応………飯 考行
はじめに
Ⅰ 裁判員選任年齢引き下げの経緯
Ⅱ 主要大学の対応
Ⅲ 若年者の声
Ⅳ 裁判員を務めやすい環境整備に向けて
湖東記念病院殺人再審無罪事件にみる冤罪の構図と
刑事司法改革の必要性………山﨑 浩一
はじめに
Ⅰ 事件の発生と殺人の有罪判決の確定
Ⅱ 再審の経過
Ⅲ 再審公判の特色
Ⅳ 三者協議の経過
Ⅴ 警察が重要な証拠を検察官に送致していなかったこと
Ⅵ 自白の任意性の判断のあり方
Ⅶ 本事件におけ