AIガバナンス入門 リスクマネジメントから社会設計まで
販売価格: 1,100円 税込
AIリスクの本質とは? いかにコントロールするか? 「AIガバナンス」初の入門書にして決定版。
冨山和彦氏(経営共創基盤グループ会長)推薦
「AIを「自分事」にするために。本書を読む前と後では、意志決定の質が一変するだろう」
著作権侵害や虚偽情報の拡散などAIのリスクを適切にマネジメントしつつ、AIがもたらす価値を最大化するために何を心がけ、どのようなルールや組織、技術を構築すべきか。本書は経営者や政策決定者のみならず、あらゆる人にとって喫緊の課題となっている「AIガバナンス」について、基礎知識から各国の動向、あるべき社会像までを解説した初めての入門書である。国際的に活躍する弁護士にして京都大学「人工知能と法」ユニット特任教授を務める俊英が構想する「アジャイル」な世界とは?
【目次】
序章 なぜAIガバナンスは「自分事」なのか
AIリスクの特徴/「自分事」としてのAIガバナンス/本書の構成
第1章 AIリスク──何が問題なのか
1.AIの技術的リスク
(1)誤判定/(2)バイアス/(3)虚偽・ハルシネーション/(4)安全性/(5)セキュリティ
2.AIの社会的リスク
(1)プライバシー/(2)民主主義への影響/(3)不正目的・攻撃目的での利用/(4)経済への影響/(5)財産権への影響/(6)環境負荷
3.AIリスクの本質
(1)予測や説明の難しさ/(2)バリューチェーン上の主体の多さ/(3)技術革新や普及の速さ/(4)信頼性判断の難しさ/(5)正解のない倫理的な課題/(6)グローバル化/(7)汎用モデルがもたらす未知の影響
4.AIリスクのまとめ
第2章 AIガバナンスとは何か
1.AIに規制は必要なのか
2.ガバナンスとは何か
3.本書でのAIガバナンスの定義
4.AIガバナンスの全体像
第3章 AIガバナンスの目的とAI原則
1.基本的価値
(1)基本的人権/(2)民主主義/(3)経済成長/(4)サステナビリティ/(5)なぜ基本的価値の理解が重要なのか
2.AI原則
(1)有効性/(2)安全性/(3)セキュリティ/(4)プライバシー/(5)公平性/(6)透明性・説明可能性/(7)アカウンタビリティ/(8)AI原則のまとめ
第4章 AIシステムのガバナンス
1.基本的な考え方
2.組織内のガバナンス
(1)二重ループのプロセス/(2)ガバナンス体制の構築(経営層レベル/外ループ)/(3)AIシステムのリスクマネジメント(現場レベル/内ループ)
3.バリューチェーンのガバナンス
4.ケーススタディ:広告自動作成AI
(1) 第一段階(既製品の社内利用)/(2) 第二段階(ファインチューニングモデルの社内利用)/(3) 第三段階(ファインチューニングモデルの外部ライセンス)
5.最適なAIシステムのガバナンスをどう促すか?
第5章 AIガバナンスの世界動向
1.AIガバナンスの歴史
2.日本
(1)AIの開発と利用を促す前向きなルール作り/(2)AIに関する主な法律
3.EU
(1)厳格なルール作りと「ブリュッセル効果」/(2)AI法/(3)データに関する法律/(4)デジタルプラットフォームに対する規制/(5)損害賠償責任
4.米国
(1)テック企業と政権の歩み寄り/(2)連邦の動き/(3)州・市の動き
5.その他の国
(1)英国/(2)カナダ/(3)シンガポール/(4)中国
6.国際的な連携動向
(1)G7と広島AIプロセス/(2)欧米間の協力/(3)その他の国際協力
第6章 AIガバナンスの未来
1.アジャイル・ガバナンスの必要性
(1)目指す完成形/(2)四つの規律手法/(3)それぞれの規律手法の特徴/(4)ア ジャイル・ガバナンスという考え方
2.変化に強い法規制
(1)規制はどのような場合に必要か/(2)プリンシプルベースの法規制/(3)柔軟なソフトローの策定/(4)情報開示と外部監査・第三者認証/(5)規制のサンドボックス/(6)新規事業に対するセーフティネット/(7)「AI庁」は必要か
3.マルチステークホルダーで作るガイダンスやツール
(1)プロセスや技術に関するガイダンス/(2)分野別の検討項目リスト・評価指標/(3)透明性に関するガイダンスおよびツール/(4)モデル契約条項/(5)システムのテスト環境/(6)対話を促進するツール/(7)誰がツールを作るのか──官民連携の必要性
4.適切なガバナンスと情報開示を促すインセンティブ設計
(1)「法と経済学」の基本的な理論/(2)AIシステムのガバナンスに対するインセン ティブ設計/(3)情報開示に対するインセンティブ設計
5.迅速で確実な救済制度
6.グローバルなルール形成
終章 AIの恩恵を最大限に受ける社会に向けて
おわりに
主な参考文献