至誠堂書店

三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち

三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち

販売価格: 2,200円 税込

数量
著者
佐賀千惠美・著
発行元
日本評論社
発刊日
2023-12-28
ISBN
978-4-535-52746-1
CD-ROM
無し
サイズ
四六判 (284ページ)


1938(昭和13)年、まだ女性に選挙権がなかった頃、司法試験に合格した女性たちがいた。三淵嘉子、中田正子、久米愛。1940(昭和15)年、3人は日本初の女性弁護士となる。当時の社会で、女性法律家の誕生は、目の覚めるような出来事だった。



のちに、三淵は日本初の女性裁判所長に、中田は日本初の女性弁護士会会長に、久米は日本婦人法律家協会初代会長になる。日本の女性史、法律家の歴史に確かな業績を残した3人だったが、彼女たちの歩んだ道は決して平らなものではなかった。太平洋戦争、司法における女性差別、仕事と家庭生活との両立。そんな女性法律家の黎明期を、彼女たちは、草分けとしての自負と持ち前のハングリー精神で生き抜いた。



自身も弁護士である著者の丹念な取材により、3人の足跡を記録したドキュメンタリー『華やぐ女たち 女性法曹のあけぼの』の復刻版。


目次

第一章 女性弁護士の誕生
第一節 女性が弁護士になった
第二節 女に法律なんて
第三節 明治大学女子部の浮き沈み

第二章 三淵嘉子—初の、女性の裁判所長
第一節 女性裁判官の草分け
第二節 嫁に行けない
第三節 プロフェッショナル—司法科試験に合格
第四節 結婚
第五節 地獄の日々
第六節 お役人になる
第七節 いよいよ裁判官に
第八節 名古屋へ
第九節 再び東京へ
第一〇節 再婚
第一一節 裁判所長に
第一二節 退官の日
第一三節 野に下る
第一四節 世を去る

第三章 中田正子—女性初の弁護士会長
第一節 たった一人の生存者
第二節 生い立ち
第三節 法律を志す
第四節 弁護士となる
第五節 結婚
第六節 戦いのあと
第七節 議員の妻
第八節 母として
第九節 おしどり夫婦
第一〇節 女性で初の弁護士会長
第一一節 砂丘へ
補記

第四章 久米愛—女性法曹のフロントランナー
第一節 三つの個性
第二節 足跡
第三節 出会い
第四節 人生を開く—結婚と合格
第五節 キャリアウーマン
第六節 戦争
第七節 焼け跡からの動き
第八節 妻として、母として
第九節 国連の仕事
第一〇節 弁護士の仕事
第一一節 最高裁の判事に推される
第一二節 人生観
第一三節 世を去る
補記
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