子会社事業の被害者に対する親会社の不法行為責任

販売価格: 7,700円 税込
- 数量
親会社の不法行為責任についての議論を再構成し、新たな可能性を模索する。
英国を中心とした諸外国およびわが国における、子会社事業の被害者に対する親会社の不法行為責任に関する議論の発展を分析・検討し、子会社が引き起こした加害結果に対する親会社の法的責任のあり方の再構成を試み、その可能性を模索する。
主要目次
はじめに
第1章 株主有限責任の弊害と外部化問題
第1節 直接損害型
第2節 間接損害型
第3節 両類型の比較
第4節 大規模企業グループ
第5節 小 括
第2章 外部化問題への対処方法
第1節 親会社の被害者に対する直接責任
第2節 親会社の子会社に対する責任
第3節 取締役個人の被害者に対する第三者責任
第4節 その他の政策的アプローチ
第5節 小 括
第3章 英国法の分析
第1節 有限責任制度の形成と発展
第2節 法人格否認の法理
第3節 親会社の直接責任を巡る議論の変遷
第4節 代位責任
第4章 英米法諸国における親会社の不法行為責任
第1節 米 国 法
第2節 カナダ法
第3節 小 括
第5章 日本法における親会社の不法行為責任
第1節 不作為不法行為について
第2節 親会社の作為義務の検討プロセス
第3節 予想される論点とその分析
第4節 不法行為責任構成の評価
第5節 小 括
終 章
第1節 本書のまとめ
第2節 派生論点と今後の課題
第3節 結 語