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神山啓史流あきらめない弁護術 伝承していく刑事弁護

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神山啓史流あきらめない弁護術 伝承していく刑事弁護

販売価格: 2,970円 税込

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著者
神山啓史・編著 神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会・編集協力
発行元
現代人文社
発刊日
2025-03-19
ISBN
978-4-87798-879-1
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (252ページ)


弁護の「技」(わざ)を集大成。



依頼者のために、①力を尽くす、②先手を打って審理を主導する、③妥協しない、④手を抜かない、そして⑤本に書いてあることしかできないわけでない――。神山啓史弁護士は、弁護活動には限界がないことを教える。そうした弁護活動は、刑事弁護に携わるすべての弁護士に、多くの発見と勇気を与えてくれる。本書では、事実と証拠の獲得、そして得るべき結論を目指して、考え、悩み、工夫を凝らす刑事弁護人・神山啓史弁護士(元司法研修所教官)が、事情聴取、尋問、論告、弁論などについて、「私ならこうする」とすべてを見せる。


〇目 次

刊行によせて
理想の刑事弁護人●田岡直博
刊行にあたって●神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会、神山啓史

第1部 無罪獲得の弁護術 楽しくやって、あきらめない

第1章 東電女性社員殺害事件──その1(確定審)
[座談会]神山啓史・神田安積・鈴木郁子・宮村啓太
1.東電女性社員殺害事件―どんな事件だったか
2.無罪なのに勾留?
3.一審無罪判決を受けて
4. 再勾留をめぐる攻防
5. 「否認しているから」再勾留
6.逆転有罪判決

第2章 東電女性社員殺害事件──その2(再審)
[座談会]神山啓史・神田安積・鈴木郁子・宮村啓太
1.再審請求にあたって
2.再審の重い扉を開けた神山流弁護術
3. 再審請求後の弁護団の体制
4. 決してあきらめない活動の継続
5. みんなで議論をして常に成果と課題を確認
6. 迷ったらやってみる
7. 「証拠を創る」という発想
8. 常に手続の主導権を
9. 神山流弁護術からの学び

【掲載資料①】 東京高裁2000(平12)年4月20日の職権不発動判断
【掲載資料②】 検察官の勾留職権発動申出に対する弁護人意見書(2000年5月8日)
【掲載資料③】 東京高裁2000(平12)年5月19日の勾留決定に対する弁護人の異議申立てに対する棄却決定
【掲載資料④】 弁護人の特別抗告申立書(2000〔平12〕年5月23日)
【掲載資料⑤】 最高裁2000(平12)年6月27日の特別抗告棄却決定

Column 再審請求を考えている事件の証拠物の保管●神山啓史

ゴビンダさんからのメッセージ 私を励まし勇気づけた「ことわざ」

第2部 捜査段階・証拠づくりの弁護術 思いついたら、まずやってみる

第3章 神山啓史弁護士に聞く 捜査段階における活動
[聞き手]髙野傑
1.強盗殺人事件
2.傷害致死事件
3.殺人未遂事件
4.まとめ

第4章 神山啓史弁護士に聞く 証拠づくりにおける活動
[聞き手]高津尚美
1.強盗事件
2.草加事件
3.名張事件
4.草加事件――血液型
5.名張事件――歯痕
6.足利事件
7.まとめ

Column[刑事弁護日誌] 3月31日 一勝一敗(名張事件と草加事件)●神山啓史

第3部 死刑求刑事件の弁護術 あるべきことは、遠慮も妥協もしない

第5章 オウム事件10講●神山啓史
1. はじめに
2. 第1講―黙秘:供述させて後悔しないか
3. 第2講―勾留理由開示公判:供述させなくて後悔しないか
4. 第3講―起訴状の朗読:刑事訴訟法を守らなければ
5. 第4講―公訴事実の認否:これで認められるか
6. 第5講―書証に対する認否:原則は不同意である
7. 第6講―伝聞例外に対する異議:結果はわかっていても
8. 第7講―鑑定:被告人の意思に反しても
9.第8講―被害者尋問:検察官の不誠実さを正す
10. 第9講―被告人質問:被告人の人間性を暴く
11. 第10講―弁論:この裁判に何を残すか

第6章 オウム事件第一審の弁論●神山啓史
1.弁論
2.裁判員裁判の課題

第4部 裁判員時代の弁護術 被告人が分かる公判をやる

第7章 原則は不同意──調書裁判克服の実践イメージ(『季刊刑事弁護』からの厳選論考①)●神山啓史
1.K弁護士、国選事件を受任する
2.K弁護士、第一回公判を行う
3.K弁護士、S修習生から質問を受ける

第8章 黙秘権の確立をめざす弁護活動(『季刊刑事弁護』からの厳選論考②)●神山啓史+後藤 昭
1.問題の所在
2.弁護活動のポイント
3.理論上の課題

第9章 どんどん見せてもらおう──こんなことも証拠開示(『季刊刑事弁護』からの厳選論考③)●神山啓史
1.記録を閲覧したとき
2.同意・不同意を考えるとき
3.証人尋問をするとき
4.客観的状況をもっと知りたいとき
5.捜査状況をもっと知りたいとき
6.検察官の証拠が採用されたとき
7.情状資料を得たいとき

第10章 刑事弁護は経験から学ぶ(『季刊刑事弁護』からの厳選論考④)●神山啓史

第11章 裁判「官」裁判傍聴記
[語り手]神山啓史、[聞き手]久保有希子
1.きっかけ
2.印象
3.問題点
4. これから

司法研修所で神山クラスだったみなさんにインタビュー! 神山啓史教官の教えと実践
教え子へのメッセージ 神山啓史

本書のむすびにかえて シンプルさは究極の洗練である●虫本良和

編著者プロフィール
神山啓史弁護士の弁護の「技」を伝承する会
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