判例・学説の基本を平易に説明した上で、実務的な議論に関する検討を行う。実務的に問題となっている新たな課題や最新の判例・裁判例についても、踏み込んだ検討を加えた。

はしがき
凡例
目次

第１講　因果関係の判断
第２講　不真正不作為犯における作為義務
第３講　正当防衛(1) ー緊急状況性の判断
第４講　正当防衛(2) ー防衛行為の相当性の判断
第５講　正当防衛(3) ー防衛行為の一体性の判断
第６講　実質的違法性の判断
第７講　故意と事実の錯誤(1) ー構成要件該当事実の錯誤
第８講　故意と事実の錯誤(2) ー因果関係の錯誤をめぐる問題
第９講　故意と事実の錯誤(3) ー違法性阻却事由の錯誤
第10講　故意の認定をめぐる問題
第11講　過失犯(1) ー過失犯の構造
第12講　過失犯(2) ー近時の特殊過失事件について
第13講　責任能力の判断について
第14講　実行の着手について
第15講　共同正犯をめぐる問題(1) ー共謀共同正犯の成否について
第16講　共同正犯をめぐる問題(2) ー共犯関係の解消について
第17講　共同正犯をめぐる問題(3) ー承継的共同正犯の成否について
第18講　共同正犯をめぐる問題(4) ー共謀の射程について
第19講　共同正犯をめぐる問題(5) ー過失犯の共同正犯について
事項索引
判例索引