LEGAL QUEST 商取引法
販売価格: 4,620円 税込
「物」の移動と「人」の移動を軸に商取引と法の世界を構成する。基本的な取引や最先端の取引を具体的に紹介し,商取引を規律する法──商法典のみならず業法を含む諸法や約款──を立体的かつ機能的に描き出す。商法総則・商行為法の新たな学びがここに。
【はしがきより】
本書は,われわれの生活関係において繰り広げられる商取引を対象として,これを規律する法を体系的に記述することを試みた教科書である。
もとより,わが国に「商取引法」という法律があるわけではない(この用語自体は,江頭憲治郎『商取引法』〔弘文堂〕に負うものである。本書の成り立ちにおいて,先人のこの偉大なる体系書の存在は極めて大きい)。また現実問題として,その「商取引」が意味するものの外縁すら自明ではない。そうなると,本書がいかなる取引を切り取り,いかなる法を対象とし,そしていかなる体系をもって記述を行うのかは,この書物の存在意義そのものにも関わる。
この観点から説明するならば,本書は,大学における商行為法や商法総則の授業で利用されることを想定し,これらの規定が念頭に置いている商取引やこれを規律する法を論じている部分はある。ただ,以上にとどまらず,読者に現実の商取引のイメージをつかんでもらい,そしてこれを規律する法のダイナミズムを感じてもらうことも大切な目的としている。
そこで,「序」でも述べる通り,本書は,われわれの需要を満たすために生じる物の動きと人の動きに焦点を合わせて,商取引を切り取っている。…… そして,商法典の規定に限らず,業法を含む関連する諸法や約款などにも触れながら,立体的に法をとらえようとしている。これらによる記述の体系化は,とりもなおさず,上記に述べた,読者に向けた目的を実現するためのささやかな試みである。この試みが成功しているか否かについては,本書を手に取ってくださった読者からの批判を仰ぎたい。
本書を完成させるにあたっては,商取引の実態を知る必要,そして商法学にとどまらない多面的な知見が必要であった。そこで,多くの企業実務家,そして研究者の方々の協力を得て,8 回にわたる研究会を行い,議論を重ねてきた。また,研究会の機会以外にも,多くの方から個別に様々な助言をいただいた。
諸般の事情により,上記の方々について個別のお名前を挙げることは差し控えるが,本書の内容の充実は,以上の企業実務家及び研究者の皆様のお力添えなしには実現しなかったものである。著者一同,この場を借りて心よりお礼を申し上げたい。
【目次】
序
第1編 国内での「物」の取引
第1章 国内商品売買
第1節 商品の流通を支える取引
第2節 契約からみる国内商品売買
第3節 売主の目的物引渡債務
第4節 買主の代金支払債務
第5節 契約内容の事後修正・契約関係の終了・紛争の予防と対応
第6節 その他
第2章 仲 介
第1節 顧客探索のための契約・組織の諸技術
第2節 不特定多数の販売者と購買者をつなぐ商人
第3節 継続的・独占的契約関係
第4節 販売に伴う与信の諸形態
第3章 物 流
第1節 運送取引
第2節 倉庫取引と物流関連サービス
第2編 国際的な「物」の取引
第1章 国際売買
第1節 総説─国際売買における契約実務の特徴
第2節 国際売買における契約条項の特徴
第3節 契約の成立
第4節 契約の内容と履行
第5節 義務が履行されない場合の扱い
第2章 国際運送と売主による売買代金回収確保
第1節 総 説
第2節 国際海上物品運送契約と売買契約における売主の代金回収確保
第3節 国際航空物品運送
第3編 「人」の移動に関する取引
第1章 総 説
第1節 人の移動等に伴う取引の概要
第2節 人の移動等に対する法的規律の枠組み
第2章 旅客運送契約──人の移動に関する契約
第1節 総 説
第2節 運送人の責任
第3章 宿泊にかかる契約・場屋営業者との契約──人の滞在等に伴う契約
第1節 総 説
第2節 宿泊にかかる契約
第3節 場屋営業者とのその他の契約
第4章 旅行契約等──人の移動・滞在等に関連するサービスにかかる契約
第1節 総 説
第2節 私法上の規律
第3節 規制法上の規律
【はしがきより】
本書は,われわれの生活関係において繰り広げられる商取引を対象として,これを規律する法を体系的に記述することを試みた教科書である。
もとより,わが国に「商取引法」という法律があるわけではない(この用語自体は,江頭憲治郎『商取引法』〔弘文堂〕に負うものである。本書の成り立ちにおいて,先人のこの偉大なる体系書の存在は極めて大きい)。また現実問題として,その「商取引」が意味するものの外縁すら自明ではない。そうなると,本書がいかなる取引を切り取り,いかなる法を対象とし,そしていかなる体系をもって記述を行うのかは,この書物の存在意義そのものにも関わる。
この観点から説明するならば,本書は,大学における商行為法や商法総則の授業で利用されることを想定し,これらの規定が念頭に置いている商取引やこれを規律する法を論じている部分はある。ただ,以上にとどまらず,読者に現実の商取引のイメージをつかんでもらい,そしてこれを規律する法のダイナミズムを感じてもらうことも大切な目的としている。
そこで,「序」でも述べる通り,本書は,われわれの需要を満たすために生じる物の動きと人の動きに焦点を合わせて,商取引を切り取っている。…… そして,商法典の規定に限らず,業法を含む関連する諸法や約款などにも触れながら,立体的に法をとらえようとしている。これらによる記述の体系化は,とりもなおさず,上記に述べた,読者に向けた目的を実現するためのささやかな試みである。この試みが成功しているか否かについては,本書を手に取ってくださった読者からの批判を仰ぎたい。
本書を完成させるにあたっては,商取引の実態を知る必要,そして商法学にとどまらない多面的な知見が必要であった。そこで,多くの企業実務家,そして研究者の方々の協力を得て,8 回にわたる研究会を行い,議論を重ねてきた。また,研究会の機会以外にも,多くの方から個別に様々な助言をいただいた。
諸般の事情により,上記の方々について個別のお名前を挙げることは差し控えるが,本書の内容の充実は,以上の企業実務家及び研究者の皆様のお力添えなしには実現しなかったものである。著者一同,この場を借りて心よりお礼を申し上げたい。
【目次】
序
第1編 国内での「物」の取引
第1章 国内商品売買
第1節 商品の流通を支える取引
第2節 契約からみる国内商品売買
第3節 売主の目的物引渡債務
第4節 買主の代金支払債務
第5節 契約内容の事後修正・契約関係の終了・紛争の予防と対応
第6節 その他
第2章 仲 介
第1節 顧客探索のための契約・組織の諸技術
第2節 不特定多数の販売者と購買者をつなぐ商人
第3節 継続的・独占的契約関係
第4節 販売に伴う与信の諸形態
第3章 物 流
第1節 運送取引
第2節 倉庫取引と物流関連サービス
第2編 国際的な「物」の取引
第1章 国際売買
第1節 総説─国際売買における契約実務の特徴
第2節 国際売買における契約条項の特徴
第3節 契約の成立
第4節 契約の内容と履行
第5節 義務が履行されない場合の扱い
第2章 国際運送と売主による売買代金回収確保
第1節 総 説
第2節 国際海上物品運送契約と売買契約における売主の代金回収確保
第3節 国際航空物品運送
第3編 「人」の移動に関する取引
第1章 総 説
第1節 人の移動等に伴う取引の概要
第2節 人の移動等に対する法的規律の枠組み
第2章 旅客運送契約──人の移動に関する契約
第1節 総 説
第2節 運送人の責任
第3章 宿泊にかかる契約・場屋営業者との契約──人の滞在等に伴う契約
第1節 総 説
第2節 宿泊にかかる契約
第3節 場屋営業者とのその他の契約
第4章 旅行契約等──人の移動・滞在等に関連するサービスにかかる契約
第1節 総 説
第2節 私法上の規律
第3節 規制法上の規律