至誠堂書店

刑事法判例の最前線

刑事法判例の最前線

販売価格: 2,970円 税込

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著者
前田雅英・著
発行元
東京法令出版
発刊日
2019-06-21
ISBN
978-4-8090-1401-7
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (324ページ)
最新の重要判例を読んで“刑事法の今”を理解!
刑事法学の大家・前田雅英先生が、最新の重要判例を基に、実務における法解釈の筋道を解説!迷わずに、適法な捜査・公判活動に取り掛かることができます。

刑事法の最新重要判例を、前田雅英先生が集約!
年間約1万人に講義を行い、実務家からの信頼も厚い著者が、刑法総論、刑法各論、刑事訴訟法の最新重要判例を1冊に集約しており、現在の判例の考え方を正確に理解できる。

近時の動向や核となる考え方に焦点を当てた解説付き!
重大事件の発生などによる社会の変化によって、現在の刑事法の解釈・運用がどのように影響を受けたかを、具体的事件を基に分かりやすく解説。

「判旨」と「解説」を読み込めば昇任試験対策も万全
分かりやすい「判旨」と「解説」が登載されているので、判例が理解しやすく、昇任試験対策にも最適。
目次
Ⅰ 刑法総論
第1講 罪刑法定主義と構成要件の実質的解釈
① 構成要件解釈の限界  ―ストーカー規制法の解釈(東京高判平成24年1月18日)
② 行政刑罰法規の実質的解釈と故意の認定(広島高岡山支部判平成28年6月1日)
第2講 構成要件と違法性
○ 主観的超過要素  ―行為者の性的意図の満足と強制わいせつ罪の成否(最大判平成29年11月29日)
第3講 未遂犯
○ 実行の着手時期(最二小判平成26年11月7日)
第4講 故意と錯誤
① 薬物の認識と故意の認定(東京高判平成28年11月4日)
② 被害者の同意と錯誤  ―刑法202条の解釈(札幌高判平成25年7月11日)
第5講 現代社会の過失犯
① 過失不作為犯と作為義務(最一小決平成28年5月25日)
② 急激な天候悪化と山岳事故の予見可能性(東京高判平成27年10月30日)
第6講 違法性阻却事由
① 侵害の予見と急迫性(最二小決平成29年4月26日)
② 緊急避難  ―覚せい剤の自己使用と緊急避難(東京高判平成24年12月18日)
第7講 責任能力の最前線
○ 責任能力の総合判定(最二小判平成27年5月25日)
第8講 共犯論
① 同時傷害の特例と共同正犯の因果性(最三小決平成28年3月24日)
② 承継的共同正犯(最三小決平成29年12月11日)
③ 過失の共同正犯(最三小決平成28年7月12日)
④ 精神的幇助(最三小決平成25年4月15日)
第9講 刑罰論
○ 1人を殺害しても死刑になる場合(最二小決平成27年2月3日)
Ⅱ 刑法各論
第1講 生命身体に対する罪
○ 傷害の意義  ―医学の進歩と概念の相対性(最二小決平成24年7月24日)
第2講 業務に対する罪
① 犯行予告による警察官の出動と業務妨害罪(東京高判平成25年4月12日)
② 威力業務妨害罪と実質的違法性阻却(大阪地判平成26年7月4日)
第3講 財産に対する罪
① 詐欺罪の欺く行為と「重要な事実」(最二小判平成26年3月28日)
② 詐欺罪の着手時期(最一小判平成30年3月22日)
③ 詐欺罪の損害額(東京高判平成28年2月19日)
④ 組織的犯罪処罰法と組織詐欺罪(最三小決平成27年9月15日)
第4講 偽造の罪
① 名義人の承諾と文書偽造罪と財産犯(横浜地判平成29年3月24日)
② 公正証書原本不実記録罪の「虚偽の申立て」と暴力団排除(最一小判平成28年12月5日)
第5講 風俗秩序に対する罪
○ 刑法175条の「頒布」の意義と犯罪実行場所(最三小決平成26年11月25日)
第6講 公務に対する罪
① 公務執行妨害罪と職務の適法性(東京高判平成27年7月7日)
② 公務員職権濫用罪(岐阜地判平成27年10月9日)
第7講 犯人蔵匿・証拠偽造罪
① 犯人隠避罪(最二小決平成29年3月27日)
② 参考人の供述調書作成と証拠偽造罪(最一小決平成28年3月31日)
Ⅲ 刑事訴訟法
第1講 任意捜査と強制捜査―留め置き(東京高判平成22年11月8日)
第2講 「留め置き二分論」に消極的な判例(札幌高判平成26年12月18日)
第3講 いわゆるGPS捜査の合憲性(最大判平成29年3月15日)
第4講 DNAサンプル採取目的を秘して行った行為の強制処分性(東京高判平成28年8月23日)
第5講 所持品検査の適法性(大阪高判平成28年10月13日)
第6講 罪証隠滅のおそれと勾留請求却下(最一小決平成26年11月17日)
第7講 接見交通の秘密性の確保と弁護活動(岐阜地判平成25年10月25日)
第8講 抽象的事実の錯誤と訴因変更の要否(東京高判平成25年8月28日)
第9講 税関の検査によって得られた証拠と令状主義(最三小判平成28年12月9日)
第10講 DNA型鑑定(最一小判平成30年5月10日)
第11講 違法収集証拠排除と違法な自白から得られた二次証拠(東京高判平成25年7月23日)
第12講 捜査状況報告書の証拠能力(最一小決平成27年2月2日)
判例索引
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