至誠堂書店

若手法律家のための民事尋問戦略

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若手法律家のための民事尋問戦略

販売価格: 3,520円 税込

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著者
中村 真・著
発行元
学陽書房
発刊日
2019-10-10
ISBN
978-4-313-51170-5
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (266ページ)
「尋問、いつまでたってもニガテ……。ボスになにから相談したらいいかすらわからない」
「尋問、自分ではうまくいったつもりなのに……。思うように結果がでない」
そんな経験、ありませんか?

技術の上達が難しい民事尋問について、中村真弁護士が経験値を完全言語化!
具体例を豊富に取り上げながら、うまくいかない尋問の原因と対策を明らかに。
解説に盛り込まれた「ダメ尋問」「お手本尋問」の例も必見です。
まだ尋問にニガテ意識を持つ方も、復習をしたいベテランの方にも、ぜひ手にとっていただきたい1冊。

【それだけじゃない!】
もちろん、ブログで大人気の中村真弁護士による、描き下ろしイラストも満載!
『若手法律家のための法律相談入門』で好評を博した、ひとことTipsも盛りだくさん!
楽しみながらためになる、あたらしい法律実務書!

【目次】

はしがき
凡例
Introduction -本書における記載上のルール等

第1章 民事尋問の基礎知識  
1 尋問はなぜ失敗するのか? 
(1)あなたの尋問、大丈夫?
(2)尋問の失敗は2つのパターンがある
2 尋問の目的と対象者
(1)尋問の目的
(2)尋問の対象者
3 重要度別! 尋問のルール
(1)まずは型から入るべし
(2)質問はできる限り、個別的かつ具体的に 
(3)「してはならない」質問がある
(4)文書等を利用する場合にはルールがある
(5)証人・当事者・傍聴人の在廷と退廷
4 NG質問の一覧
(1)証人を侮辱し、又は困惑させる質問
(2)誘導尋問
(3)既にした質問と重複する質問
(4)争点に関係のない質問
(5)意見の陳述を求める質問
(6)直接経験していない事実についての質問
(7)誤導質問
5 尋問に文書等を利用する場合
(1)文書等を利用する場合のルール
(2)未提出の文書等を示す場合の注意点
(3)文書等の示し方の配慮
6 法廷での立ち居振る舞い
(1)ルールがなくとも、守りたいことがある
(2)はっきりと明瞭に、落ち着いて
(3)質問の前に必ず立場と氏名を言う
(4)あいまいな表現は使わず使わせず
(5)質問は必ず明確な疑問文の形で
(6)相手方の尋問中は必ずメモをとる
(7)証拠物等を示されたときは証言台まで必ず行く
(8)不必要に証言台に近寄るな
(9)示す証拠はきちんと整理しておく
(10)法廷や証人等に敬意を払うこと
 Column1 尋問時の証人・当事者等の服装などについて

第2章 陳述書
1 陳述書とは
(1)陳述書が生まれたわけ(沿革)
(2)陳述書の機能
2 陳述書はこう書くべし
(1)いつ出すべきか
(2)どこまで書くべきか
(3)どのように書くべきか
(4)どれくらい代理人が手を入れるべきか
Column2 「そんなこと陳述書に書いてないじゃないか!」

 第3章 主尋問
 1 主尋問の目的と到達すべき点
 (1)目的と到達点を見定めよ
 (2)立証上すべき事項を訊くために
 (3)「成功」に到達すべく精進せよ
 2 主尋問の申請~採否までの注意点
(1)主尋問準備の重要性
 (2)そもそも誰を申請するか
 (3)尋問時間は何分とするか
 (4)尋問事項書の作り方
 (5)「呼出」と「同行」の使い分け
 (6)尋問の順序はどう考えるべきか
(7)証人の一括申出
3 尋問の手控えの作成
(1)手控え作成ノススメ
(2)マコツ流! 尋問の手控えの作り方
   【資料】尋問の手控えの例
4 時系列一覧表の作成
 (1)時系列一覧表の役割
 (2)事実関係の整理のために役立つケース
 (3)反対尋問の糸口を探すために役立つケース
 (4)マコツ流! 時系列一覧表の作り方
 【資料】時系列一覧表の例
 5 尋問テスト -リハーサルはこうやる!
(1)尋問テストの目的と注意点
(2)行う時期・回数・時間
(3)手控えを事前に証人等に渡す?
(4)尋問テストの当日は
【資料】本人に渡す用「尋問注意事項メモ」
 6 主尋問の具体的なテクニック
 (1)質問は短く端的に
 (2)相槌は不要、オウム返しはしない
 (3)証拠引用の際は証拠番号と標目、箇所まで
 (4)敬語の使用にご用心
 (5)指示語・ジェスチャー・固有名詞は具体化せよ
 (6)反対尋問時に動揺を顔に出さない
 7 ダメな主尋問
 (1)具体例からぶった斬ろうのコーナー
(2)朗読・宣言・スピーチ型の冗長な質問
 (3)誘導の使い方がまずい質問
 (4)準備書面や陳述書をなぞるだけの尋問
 (5)証人・本人に現場で書かせる尋問
 (6)時間を守らない尋問
 (7)「最後に言いたいことはありますか」
 5 相手方の立場から見た異議の出し方
 (1)ボーッと聞いてる場合じゃない!
 (2)個別具体的でない質問に対して
 (3)侮辱・困惑させる質問に対して
 (4)誘導質問に対して
Column3 反対尋問を想定した主尋問対策を

 第4章 反対尋問 
 1 反対尋問の目的と到達すべき点
 (1)立証上の位置付け
 (2)裁判所はどう見ているか
 (3)反対尋問と最終準備書面の主張の使い分け
2 反対尋問の準備
 (1)反対尋問準備の重要性
 (2)証拠採否時の注意点
 (3)尋問の手控え・時系列一覧表の作成
【資料】反対尋問の手控えの例
3 反対尋問のための「読み」を磨け
(1)主尋問の深さを読め
 (2)相手方の自己認識の内容を読む
 (3)主尋問の間の準備
4 反対尋問のテクニック
(1)どのような形で切り込むべき事案か?
(2)「押すか引くか」の現場判断
(3)反対尋問は追い込み漁だ
(4)介入尋問のリスクを下げる工夫を
(5)反対尋問でとるべき態度
5 ダメな反対尋問
(1)反対尋問に特有のダメさ
(2)事前準備が不十分な尋問
(3)答えを想定していない質問
(4)「では次に〇〇について訊きます」という質問
(5)ぬりかべ尋問
(6)ダメ押し尋問
(7)及び腰の尋問
(8)議論してしまう尋問
(9)狼狽を見せる尋問
6 弾劾証拠はこう使え
(1)弾劾証拠とは
(2)事例に見る弾劾証拠の使い方
(3)弾劾証拠使用上の注意
Column4 反対尋問を行わないという選択はアリか

 第5章 異議の出し方と対応
 1 「異議とは何か」説明できる?
(1)まず「異議」とは何かを正しくおさえる
(2)「尋問に対して問題となる異議」
(3)「尋問に対して問題となる異議」のまとめ
2 「質問に対する異議」の目的・効用
(1)不適切な質問を、正しい流れに戻す
(2)ほか、異議の副次的効果
3 「尋問中に対する異議」の出し方
(1)必ず証人等が問いに答える前に出すこと
(2)明確に異議の根拠を指摘すること
(3)異議を出すべきか否かを常に考えながら臨む
(4)尋問の現場で問題となる異議の整理
4 「質問に対する異議」を出されたら?
(1)必ず裁判所を通してやりとりを行う
(2)何でもかんでもすぐに撤回しない
5 陳述書にない答えへの「異議」
(1)不意打ちの防止は是とされるか
(2)裁判長の判断はいかに
【資料】尋問で問題となる異議一覧表
Column5 特別な意味をもつ言葉に注意
  
第6章 補充尋問・介入尋問
1 補充尋問とのつきあい方
(1)補充尋問とは何か
(2)補充尋問の類型
(3)補充尋問は代理人泣かせ
(4)補充尋問を異議で阻止できる?
(5)仕事ぶりで裁判官の信頼を得よ
2 介入尋問とのつきあい方
(1)介入尋問とは何か
(2)補充尋問との違い
(3)介入尋問がなされる場面
(4)当事者等による介入尋問
Column6 補充尋問・介入尋問の受け止め方

第7章 鑑定人質問
1 鑑定人質問とは
(1)鑑定人質問を理解しよう
(2) そもそも「鑑定」とは
(3)鑑定の実施方法
(4)鑑定に似た鑑定の嘱託
2 鑑定人質問と尋問の違い
(1)鑑定制度の背景と手続の構造
(2)なぜ鑑定人「尋問」ではなく「質問」?
3 鑑定人質問で留意すべきこと
(1)留意すべき法令上の規定
(2)鑑定人質問に望む当事者のあり方
Column7 「尋問=会話という誤解」

第8章 尋問後
1 最終準備書面、書く?書かない?
(1)最終準備書面についての考え方
(2)最終準備書面を書いたほうがよいケース
(3)最終準備書面を書かなくてよいケース
(4)最終準備書面で気をつけておくべきこと
2 尋問の自己評価とさらなる研鑽
(1)尋問の道は平坦ならず
(2)実践、実践、実践あるのみ
Colu
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