至誠堂書店

マトリ 厚労省麻薬取締官 (新潮新書)

マトリ 厚労省麻薬取締官 (新潮新書)

販売価格: 902円 税込

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著者
瀬戸晴海・著
発行元
新潮社
発刊日
2020-01-21
ISBN
978-4-10-610847-1
CD-ROM
無し
サイズ
新書判 (263ページ)
「俺たちは、猟犬だ!」激増する薬物犯罪に敢然と立ち向かうのが厚生労働省の麻薬取締官、通称「マトリ」だ。麻薬、覚醒剤など人間を地獄に陥(おとしい)れる違法薬物の摘発、密輸組織との熾烈な攻防、「運び屋」にされた女性の裏事情、親から相談された薬物依存の子供の救済、ネット密売人の正体の猛追、危険ドラッグ店の壊滅……約四十年間も第一線で戦ってきた元麻薬取締部部長が薬物事犯と捜査のすべてを明かす。本邦初の稀少(きしょう)な記録。
目次

まえがき
第1章 「マトリ」とは何者か
総力を挙げた国際オペレーション/「マトリ」とは何か/薬物捜査の実態とは/麻薬取締官になるには/密輸された「貨物」の中身/「泳がせ捜査」を敢行/「動くな! フリーズ!」/「ロードローラー事件」の国際合同捜査
第2章 「覚醒剤の一大マーケット」日本
毎年「約243万人」も増える薬物使用者/「“戦争”だ」/「逃げるとシャブが貰えない」/〈見つけたらコロス!!〉/日本は絶好の「覚醒剤市場」である/「ラブコネクション」/マトリのお家芸捜査/知らぬ間に「運び屋」にされたケース
第3章 薬物犯罪の現場に挑む
麻薬類の弊害/薬物を断つとどうなるのか/注射針中毒/「急性中毒」の恐怖/「国際犯罪」であり「経済犯罪」である/急増する「大麻」事犯最前線/密輸から「栽培」に/最高級の大麻「シンセミア」とは/素人が「密造者」になるとき/薬物乱用の入り口はどこか/「大麻合法化」は苦肉の策
第4章 ドヤ街の猟犬――薬物犯罪捜査史
日本の薬物犯罪の始まり/「サブロウが来る」/「黄金の腕」を持つ女/シャブ時代の到来/ドヤ、あおかん、泥棒市の街「西成」/赤電話で状況を報告/捜査官の人間力と情熱
第5章 イラン人組織との攻防
覚醒剤乱用期の変遷/ヒロポン時代とシャブ時代/イラン人グループの跋扈/動く「薬物コンビニ」/渋谷、名古屋での無差別密売/大阪での大捜査/客付き携帯電話/「ジャパニーズドリーム」の体現者たち
第6章 ネット密売人の正体
ネット薬物犯罪の出現/摘発のいきさつ/「ブッが届いた。明朝やる」/覚醒剤をどう入手したのか/ネット事犯の特徴/ネット密売時代の幕開け/ネットで薬物を売る側の実態/薬物を仮想通貨で決済する/地道な捜査の結実/「ダークネット」の脅威/ネット密売人の正体
第7章 危険ドラッグ店を全滅させよ
薬物の「パンデミック」/危険ドラッグとは何か/いつ現れたのか/爆発的に流行した理由/どこで製造され、どう売られているのか/危険ドラッグの製造とは/取締権限がなかったマトリ/危険ドラッグとの暗闘/転機になった大事故/どのように摘発したのか/危険ドラッグは「金のなる木」/威信をかけた戦い/天王山の戦い/壊滅への追い込み/危険ドラッグ販売店が全滅した日
第8章 「マトリ」の栄誉
「人事院総裁賞」という顕彰/天皇陛下からの労い/マトリの歴史に刻む
あとがきにかえて
年表
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