至誠堂書店

原発は日本を滅ぼす

原発は日本を滅ぼす

販売価格: 1,980円 税込

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著者
青谷知己/小倉志郎/草野秀一/後藤政志/後藤康彦/山際正道・共著
発行元
緑風出版
発刊日
2020-02-03
ISBN
978-4-8461-2001-6
CD-ROM
無し
サイズ
四六判 (226ページ)
この本では、福島原発事故とはどのような事故だったのか、原発とはどのようなものなのか、放射能汚染とは何なのか、放射性廃棄物をどうするのか、などをできる限りやさしくコンパクトにまとめてみました。
文部科学省による原発推進のための『原発副読本』、原発の電気は安い、原発は環境に優しい、放射線は危険ではないといった巧妙なウソに反論しています。
執筆者は複数の原発メーカーの技術者と、高等学校の現・元教員です。
本書が特に若い世代の皆さんに、改めて考えていただくきっかけになればと願っています。(2020.1)

■内容構成
はじめに
第1章 福島原発事故はどのような事故か?
 1 福島原発事故は「原発震災」だった
 2 東日本大震災の時に福島原発で起きたこと
 3 何が炉心溶融をもたらしたか
 4 放射能を閉じ込められなかった原子炉格納容器
 5 いまだにわからない事故の真相
第2章 空気も水も土も生物も汚染された
 1 「チェルノブイリ事故の1/7」は印象操作
 2 土壌の汚染は今も深刻
 3 水も汚染された
 4 生物も汚染された
 5 福島県の山菜きのこの放射線調査の怪
第3章 多くの住民が被ばくした
 1 住民は無用な被ばくをさせられた
 2 福島では子供たちに甲状腺がんが多発している
 3 甲状腺がんが増えたのは原発事故の放射能の影響
 4 福島などで甲状腺がん以外の病気や死産も増加
 5 「放射線管理区域」に住まわされる子供たち
 6 原発事故は村を破壊し差別と分断をもたらした
第4章 労働者の被ばくの上に成り立つ原発
 1 原発は被ばく労働者を生み出します
 2 原発で働く人々の安全が第一
 3 原発労働者に犠牲を強いるICRP と日本政府
第5章 放射線は危ない
 1 ヒトにも危険な放射線
 2 放射線はどのように細胞を壊すのか?
 3 内部被ばくはより危険です
 4 低線量放射線も無視できない
 5 シーベルトは怪しい単位
第6章 活動的な日本列島と原発は共存できない
 1 日本列島の地質や水環境のリスク
 2 まだ想定外を容認する「新規制基準」
第7章 未来に負債を押し付ける原発のゴミの後始末
 1 放射性廃棄物とは何か
 2 放射性廃棄物の処分方法は?
 3 先の見えない日本の核廃棄物処理
第8章 原発は日本の安全上の最弱点
 1 重大事故はこうして起きる
 2 炉心を冷やす方法とそのぜい弱性
 3 炉心冷却に必要な機器は攻撃しやすい場所にある
 4 再処理工場は原発よりはるかに危険
 5 原発は安全保障上の最弱点
第9章 安全な原発などない
 1 安全とは何か
 2 確率論的リスク評価の問題点 
 3 過酷事故対策は砂上の楼閣である
 4 安全かどうかはだれが決めるのか
第10章 原発の電気は安いはうそ
 1 原発の電気が安いという主張は完全に終わった
 2 政府が発表してきた電力のコスト計算のからくり
 3 日本の原発の本当のコストはどのくらいなのだろう
 4 コストが高いことを前提に原発を維持する作戦
 5 原発は安定供給電源ではない
第11章 原発は環境にやさしいという嘘
 1 原発はダーティなエネルギーである
 2 地球温暖化を考える
第12章 「原発マネー」は社会を劣化させる
 1 原発マネーの源泉は、税金と電気料金
 2 原発マネーは危険の代償
 3 「原発推進の世論対策」に流れ込む原発マネー
 4 隠蔽される原発情報
 5 原発は監視・管理社会を招く
第13章 原発はオワコン……なのになぜ固執するのか
 1 原子力ムラという利権集団
 2 電力会社としては既存の原発を何とか動かしたい
 3 原子力産業もマーケットを失いつつある
 4 脱原発の最大の抵抗勢力は政府
 5 日本は核を持たない国になろう
参考文献
あとがき
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