国賠判例にみる権限不行使と警察の責務 ストーカー事案等における不作為と判例の立場

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国賠判例に現れたストーカー・初動捜査・警察相談対応事案を追体験的に学べる判例解説書である。
警察権限法の条文上「警察官は・・・・・・することができる。」は、
具体的な危険の切迫 + その予見可能性などがある状況
においては、「・・・・・・しなければならない。」と解釈され、その不作為については賠償責任が生ずることがある。
本書は有名判例の事案の概要(流れ)を詳細に提示し、警察の対応も具体的に示す。結果的に、そのとき警察官(警察組織)はどう動くべきであったかを検討するのに最適な内容とした。
【その他の特長】
裁判所の考え方を知ることで、警察活動遂行のポイントを掴む一冊。
登載判例は「桶川事件」「太子町ストーカー事件」「石橋事件」「神戸事件」「ナイフ一時保管懈怠事件」。
最近のストーカー規制法関連裁判例、法改正要点なども紹介。
目次
序 章
第1編 警察権限の不行使と国家賠償をめぐる判例の基本的視点
1 ナイフ一時保管懈怠事件
2 桶川事件
3 太子町ストーカー事件
4 神戸事件
5 石橋事件
第2編 捜査権限不行使と国家賠償
第1章 犯罪防止等に関するもの
ナイフ一時保管懈怠事件
(最高裁昭和57年1月19日第三小法廷判決・民集36巻1号19頁)
第2章 ストーカー事案に関するもの
1 桶川事件
(さいたま地裁平成15年2月26日判決・判例時報1819号85頁)
2 太子町ストーカー事件
(神戸地裁平成16年2月24日判決・判例時報1959号52頁)
第3章 初動捜査活動(警察相談)に関するもの
1 神戸事件
(神戸地裁平成16年12月22日判決・判例時報1893号83頁)
2 石橋事件
(東京高裁平成19年3月28日判決・判例時報1968号3頁)
第3編 ストーカー規制法にかかる判例及び改正
第1章 ストーカー規制法にかかる判例
1 ストーカー行為とは、法2条1項1号から8号までの同一の特定の行為を反復することか、それとも各号の異なる行為を反復した場合でもよいか
(最高裁平成17年11月25日第二小法廷決定・刑集59巻9号1819頁)
2 「見張り」及び「押し掛ける」の意義
(東京高裁平成24年1月18日判決・判例タイムズ1399号368頁)
3 「身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法」及び「反復」に該当するか否かが争点とされた事案
(福岡高裁平成28年7月5日判決・判例タイムズ1431号138頁)
4 ストーカー規制法の憲法適合性の問題
(最高裁平成15年12月11日第一小法廷判決・刑集57巻11号1147頁)
第2章 ストーカー規制法の改正
1 改正の意義
2 ストーカー規制法の一部改正の主な骨子
3 ストーカー規制法の一部改正の内容
結びに代えて ―警察活動のあり方―
1 ストーカー事案の相談等件数
2 ストーカー事案をはじめ恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案の基本通達
3 おわりに
警察権限法の条文上「警察官は・・・・・・することができる。」は、
具体的な危険の切迫 + その予見可能性などがある状況
においては、「・・・・・・しなければならない。」と解釈され、その不作為については賠償責任が生ずることがある。
本書は有名判例の事案の概要(流れ)を詳細に提示し、警察の対応も具体的に示す。結果的に、そのとき警察官(警察組織)はどう動くべきであったかを検討するのに最適な内容とした。
【その他の特長】
裁判所の考え方を知ることで、警察活動遂行のポイントを掴む一冊。
登載判例は「桶川事件」「太子町ストーカー事件」「石橋事件」「神戸事件」「ナイフ一時保管懈怠事件」。
最近のストーカー規制法関連裁判例、法改正要点なども紹介。
目次
序 章
第1編 警察権限の不行使と国家賠償をめぐる判例の基本的視点
1 ナイフ一時保管懈怠事件
2 桶川事件
3 太子町ストーカー事件
4 神戸事件
5 石橋事件
第2編 捜査権限不行使と国家賠償
第1章 犯罪防止等に関するもの
ナイフ一時保管懈怠事件
(最高裁昭和57年1月19日第三小法廷判決・民集36巻1号19頁)
第2章 ストーカー事案に関するもの
1 桶川事件
(さいたま地裁平成15年2月26日判決・判例時報1819号85頁)
2 太子町ストーカー事件
(神戸地裁平成16年2月24日判決・判例時報1959号52頁)
第3章 初動捜査活動(警察相談)に関するもの
1 神戸事件
(神戸地裁平成16年12月22日判決・判例時報1893号83頁)
2 石橋事件
(東京高裁平成19年3月28日判決・判例時報1968号3頁)
第3編 ストーカー規制法にかかる判例及び改正
第1章 ストーカー規制法にかかる判例
1 ストーカー行為とは、法2条1項1号から8号までの同一の特定の行為を反復することか、それとも各号の異なる行為を反復した場合でもよいか
(最高裁平成17年11月25日第二小法廷決定・刑集59巻9号1819頁)
2 「見張り」及び「押し掛ける」の意義
(東京高裁平成24年1月18日判決・判例タイムズ1399号368頁)
3 「身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法」及び「反復」に該当するか否かが争点とされた事案
(福岡高裁平成28年7月5日判決・判例タイムズ1431号138頁)
4 ストーカー規制法の憲法適合性の問題
(最高裁平成15年12月11日第一小法廷判決・刑集57巻11号1147頁)
第2章 ストーカー規制法の改正
1 改正の意義
2 ストーカー規制法の一部改正の主な骨子
3 ストーカー規制法の一部改正の内容
結びに代えて ―警察活動のあり方―
1 ストーカー事案の相談等件数
2 ストーカー事案をはじめ恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案の基本通達
3 おわりに