至誠堂書店

アメリカ憲法の群像 裁判官編

アメリカ憲法の群像 裁判官編

販売価格: 4,950円 税込

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著者
山本龍彦/大林啓吾・編
発行元
尚学社
発刊日
2020-06-19
ISBN
978-4-86031-141-4
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (390ページ)
アメリカにおいて憲法秩序の形成に大きな影響を与えている連邦最高裁裁判官に光を当て、裁判所の内外で活躍するかれらの人物像を描き出しながら、その信念に基づき打ち出された法理論を考察する。
アメリカ憲法研究会による研究成果、理論家編に続くシリーズ第2弾。
目次
1 ジョン・マーシャル 溜箭将之
   歴史の人
Ⅰ 経歴
Ⅱ マーシャル前の連邦最高裁
Ⅲ マーシャル・コート
Ⅳ マーシャルとマーシャル・コートに対する評価
Ⅴ マーシャルとアメリカ法
2 オリヴァー・ウェンデル・ホームズJr. 巻 美矢紀
   貴族的な懐疑主義者
はじめに
Ⅰ 「偉大な反対意見者」
Ⅱ 「哲人裁判官」
Ⅲ ホームズ読解
Ⅳ 多元的社会における「実験」とその限界
Ⅴ ホームズとドゥオーキン
おわりに
3 ルイス・ブランダイス 大林啓吾
   生ける法を実践したプラグマティスト
Ⅰ 序
Ⅱ プラグマティズム
Ⅲ ブランダイスの逡巡
Ⅳ ブランダイスの解──Whitney判決
Ⅴ 表現の自由とプライヴァシー権との関係
Ⅵ 司法態度とイデオロギー
Ⅶ 後序
4 チャールズ・エヴァンズ・ヒューズ 中川 律
   ニュー・ディール期連邦最高裁の見失われた遺産
はじめに──ニュー・ディール期における憲法変動
Ⅰ 憲法革命物語の再考
Ⅱ ヒューズの憲法法理
Ⅲ 憲法法理の発展と「客観的精神」
おわりに──見失われた遺産
5 ベンジャミン・N・カードーゾ 平地秀哉
   “Pure Judge”
Ⅰ はじめに
Ⅱ 時代背景
Ⅲ 司法哲学とその実践
Ⅳ 連邦最高裁入りと司法審査
Ⅴ カードーゾの遺産
6 ヒューゴ・ブラック 森脇敦史
   歴史は繰り返すか?
はじめに
Ⅰ 最高裁への道
Ⅱ ブラック判事の憲法理論(1)──厳格解釈理論と絶対主義
Ⅲ ブラックの憲法理論(2)──編入理論,デュー・プロセス,平等保護,権力分立
Ⅳ ブラックの影響とその限界
終わりに
7 アール・ウォーレン 齊藤 愛
   変革のための裁判
Ⅰ ウォーレンの経歴
Ⅱ ウォーレン・コート
Ⅲ 議員定数配分
Ⅳ 表現の自由──マッカーシズムに抗して
Ⅴ 刑事手続の保障
Ⅵ 「平等」の拡大──マイノリティの人権
Ⅶ 結語
8 ウィリアム・J・ブレナンJr. 山本龍彦
   萎縮効果を透視した「普通の人」
Ⅰ はじめに
Ⅱ ブレナン的思考形式
Ⅲ ブレナン的思考形式の出自
Ⅳ 結語に代えて
9 ハリー・ブラックマン 大石和彦
   Roe判決の執筆者

Ⅰ 連邦最高裁判事就任まで
Ⅱ 前史──「プライヴァシーの権利」の生成過程
Ⅲ Roe判決の成立過程
Ⅳ Roe 判決が完全放棄されない理由
むすび―─“Becoming Justice Blackmun”
10 ウィリアム・レーンキスト 大江一平
   司法行政に長けた保守派のプラグマティスト
Ⅰ 序
Ⅱ 連邦最高裁時代のレーンキスト
Ⅲ レーンキスト・コートの主要判例
Ⅳ レーンキストの司法哲学とレーンキスト・コートへの評価
おわりに
11 ジョン・ポール・スティーヴンス 奈須祐治
   憲法解釈におけるコモン・ロー的方法論
Ⅰ はじめに
Ⅱ スティーヴンスの方法論
Ⅲ 結び
12 サンドラ・デイ・オコナー 横大道 聡
   決断の人
Ⅰ 連邦最高裁におけるオコナー判事の位置付け
Ⅱ オコナー判事のアプローチ
Ⅲ オコナー判事の根本にあるもの
Ⅳ 決断の人─―むすびに代えて
13 アントニン・スカリア 大河内美紀
   The Originalist
Ⅰ 連邦最高裁の「保守化」とスカリア
Ⅱ 解釈方法論としての原意主義
Ⅲ 実践における原意主義──宗教に関わる領域を素材に
Ⅳ スカリアの遺したもの
14 ルース・ベーダー・ギンズバーグ 尾形 健
   憲法的価値の実現と協働的営為
Ⅰ 法律家ギンズバーグ
Ⅱ ギンズバーグ判事の法思考
Ⅲ 憲法的価値の実現と協働的営為──ギンズバーグ法思考の背後にあるもの
むすびにかえて
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