至誠堂書店

租税回避と法―GAARの限界と解釈統制―

租税回避と法―GAARの限界と解釈統制―

販売価格: 7,920円 税込

数量
著者
本部勝大・著
発行元
名古屋大学出版会
発刊日
2020-10-12
ISBN
978-4-8158-0999-7
CD-ROM
無し
サイズ
A5判上製 (334ページ)
スターバックスやアップル、グーグルなど、名だたるグローバル企業がおこない、世界的に問題化した租税回避行為をいかに抑止すべきか。各国で導入が進むGAARの効果と限界を実証的に浮き彫りにし、岐路に立つわが国がとるべき道を、GAARにかわる第三のアプローチとともに提示する。 目 次
序 章 租税回避の現在
     1 はじめに
     2 租税回避とは何か
     3 世界におけるGAARの状況
     4 本書の取り組む課題
  第Ⅰ部 アメリカ法の対応
       ―― 経済的実質主義の制定法化
はじめに
第1章 アメリカにおける判例法理の発展
     1 租税回避の概念
     2 経済的実質主義の形成
     3 形成後の展開
     4 小 括
第2章 制定法化までの経緯と議論
     1 判例法理の課題
     2 立法の沿革
     3 2010年ヘルスケアおよび教育調整法
     4 小 括
おわりに
  第Ⅱ部 カナダ法の対応
       ―― 一般的租税回避否認規定(GAAR)
はじめに
第3章 カナダにおける伝統的な租税回避への対処
     1 租税回避の概念
     2 連邦議会による租税回避への対応
     3 裁判所による租税回避への対応
     4 小 括
第4章 GAARの導入へ
     1 導入の背景
     2 GAARの立法過程
     3 制定されたGAAR
     4 小 括
第5章 GAARの運用実態
     1 GAARの適用件数
     2 主な適用事例
     3 判決の傾向
     4 GAARの評価
     5 小 括
おわりに
  第Ⅲ部 日本法の対応
       ―― GAARを導入すべきか
はじめに
第6章 日本における租税回避対策の展開
     1 租税回避への伝統的な対処
     2 実質主義にもとづく租税回避対策の試み
     3 司法的なアプローチの模索
     4 近年の裁判例
     5 GAAR導入論の再燃
     6 小 括
第7章 日本法への示唆
     1 新たなアプローチの検討
     2 GAAR導入の是非
     3 法解釈的手法の立法化の是非
     4 わが国への提案 ―― 解釈統制アプローチ
     5 小 括
おわりに
終 章 GAAR導入論を超えて
 参考文献
 あとがき
 図表一覧
 事項索引
 判例索引
ページの先頭に戻るページの
先頭に戻る