国際関係と法の支配―小和田恆国際司法裁判所裁判官退任記念

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◆57名の第一線の執筆陣が一堂に集った、総1500ページを超える圧巻の論文集◆
【目 次】
・はしがき
◆国際関係と国際法〔小和田恆〕
【2003年春 早稲田大学教授退任最終講義】
◇第1部 国際法部門◇
◆第1章 国際司法裁判所の貢献◆
1 国際司法裁判所の仮保全措置の展開―要件を中心に―〔岩沢雄司〕
2 国際司法裁判所の暫定措置におけるplausibility要件―小和田説と小和田意見を手がかりとして―〔玉田 大〕
3 紛争の存在の決定をめぐる国際司法裁判所の判例の展開〔江藤淳一〕
4 常設国際司法裁判所及び国際司法裁判所の判例における金銭賠償の一考察〔大森正仁〕
5 領域紛争における「決定的期日」の意義―国際司法裁判所の裁判例を中心に―〔酒井啓亘〕
6 国際司法裁判所長〔佐藤義明〕
◆第2章 国際裁判の機能◆
7 国際社会における正義の実現と裁判手続〔河野真理子〕
8 「条約の解釈又は適用に関する紛争」条項の考察〔兼原敦子〕
9 ジェノサイド条約裁判条項への留保に関する一考察〔石塚智佐〕
10 海洋法の漸進的発達に対する国際海洋法裁判所の貢献〔柳井俊二〕
11 国家間訴訟実務―国際司法機関と当事国双方の観点から―〔高柴優貴子〕
◆第3章 国際法一般◆
12 国際法における正統性を求めて―手続的正統性を中心に―〔松井芳郎〕
13 国際法の実効性と国際法学―予備的考察―〔最上敏樹〕
14 外交の実務と国際法の本質―実定法至上主義批判序論―〔杉山晋輔〕
15 慣習国際法の同定に関する国際法委員会結論草案の問題点〔村瀬信也〕
16 1969年ウィーン条約における条約の定義の明確化と発展―国際裁判所の諸判決による漸次的補足―〔長谷川正国〕
17 国際法規範構造・序論― Lotus原則の克服―〔森田章夫〕
◆第4章 領域管轄権の理論と展開◆
18 公海航行の自由原則と船舶に対する旗国以外の国の刑事裁判権―ノースター号事件ITLOS判決を契機として―〔薬師寺公夫〕
19 海底石油・天然ガス共同開発の可能性〔三好正弘〕
20 2つの幻の国際航空仲裁〔中谷和弘〕
21 「宇宙交通管理」が宇宙法体系に提起する課題〔中村仁威〕
◆第5章 国際刑事法◆
22 国際刑事裁判所における被害者の地位〔尾﨑久仁子〕
23 国際人権法・人道法違反に関する事実調査の機能的変容―国際法の刑事化の一断面―〔古谷修一〕
24 カンボジア現代史の中のクメール・ルージュ裁判―「正義」と「平和」―〔三上正裕〕
◆第6章 国際組織・個人◆
25 国際組織の設立条約に対する留保に関する一考察〔植木俊哉〕
26 国際行政裁判所が適用する法〔吾郷眞一〕
27 グローバル化する国際社会における国際法秩序と非国家アクター―国際法協会での取組経験を主な素材として―〔佐藤哲夫〕
28 「十分に理由のある恐怖」(well-founded fear)について〔廣部和也〕
29 国際法は少数言語をどのように保護しているか―?琉球語・アイヌ語を素材にして―〔西海真樹〕
30 徴用工をめぐる韓国大法院判決再考―日韓請求権協定の解釈をめぐって―〔坂元茂樹〕
◆第7章 国家責任・制裁◆
31 国際責任法上の支援・援助責任規則における「二重義務要件」に関する考察―国際組織の国際責任におけるその理論的意義と可能性―〔田中清久〕
32 サイバー攻撃に対する国家責任の追及に伴う課題〔御巫智洋〕
33 国際法における制裁とその法的正当化〔浅田正彦〕
34 対北朝鮮国連制裁の履行に関する課題〔青山健郎〕
◇第2部 国際関係論部門◇
◆第1章 国際関係◆
35 ヨーロッパ中世社会の形成から近代主権国家へ―パラダイムシフトにおけるボダン,ホッブスの位置―〔廣瀬和子〕
36 国際関係論のフロンティアを彷徨して―マルチエージェントシミュレーションで見えてきた新地平―〔山影 進〕
37 世界システムの構造変容―データ可視化による探求―〔田中明彦〕
38 パワー・トランジションから見た米中関係と国際システムの将来〔山本吉宣〕
39 多国間条約と地球立法政治〔猪口 孝〕
40 「難民に関するグローバル・コンパクト」のためのネットワーク・ガバナンス―難民の国際保護に関するアジア・ネットワークの可能性―
◆第2章 日本の外交政策◆
41 アジア国家としての日本対外政策〔猪口 孝〕
42 1945年の日ソ戦争と北方領土問題〔茂田 宏〕
43 “ツキジデスの罠"を避けるための知恵―忘れ去られた「東京宣言(1992年)」の歴史的な意味合いを掘り起こす―〔旭 英昭〕
44 日本のアフリカ外交: TICADの基本理念〔赤松秀一〕
45 日本のPKO参加の黎明期〔角 茂樹〕
46 グローバル化の衝撃と日本における近代金融制度の成立―知識の吸収から創造へ―〔金城亜紀〕
◇第3部 随想部門◇
■ 外務省時代■
小和田恆さんのこと〔加藤良三〕
小和田恆大使にお仕えして〔兼原信克〕
リーガル・アドバイザーの役割〔竹内行夫〕
小和田恆名言録〔鶴岡公二〕
初めての出会いと折々のこと〔林 貞行〕
小和田先生・局長・次官・大使そして判事〔三上正裕〕
■ 東大時代■
三重(さんじゅう)の先輩〔猪口 孝〕
小和田先生との出会いと今の私〔上川陽子〕
教師としての小和田先生〔小林賢一〕
小和田判事とのご縁〔佐藤 地〕
小和田先生の試験問題〔望月敏夫〕
■国際司法裁判所時代■
平和宮の回想〔青山健郎〕
小和田判事,大変お世話になりました〔尾﨑久仁子〕
小和田恆国際司法裁判所裁判官から学ばせて頂いたこと〔折田正樹〕
小和田判事の二つの顔〔角 茂樹〕
小和田判事のこと〔芹田健太郎〕
学会活動における小和田判事の貢献〔村瀬信也〕
・小和田恆裁判官 経歴
・小和田恆裁判官 著作目録
跋 謝辞に代えて〔小和田恆〕
【目 次】
・はしがき
◆国際関係と国際法〔小和田恆〕
【2003年春 早稲田大学教授退任最終講義】
◇第1部 国際法部門◇
◆第1章 国際司法裁判所の貢献◆
1 国際司法裁判所の仮保全措置の展開―要件を中心に―〔岩沢雄司〕
2 国際司法裁判所の暫定措置におけるplausibility要件―小和田説と小和田意見を手がかりとして―〔玉田 大〕
3 紛争の存在の決定をめぐる国際司法裁判所の判例の展開〔江藤淳一〕
4 常設国際司法裁判所及び国際司法裁判所の判例における金銭賠償の一考察〔大森正仁〕
5 領域紛争における「決定的期日」の意義―国際司法裁判所の裁判例を中心に―〔酒井啓亘〕
6 国際司法裁判所長〔佐藤義明〕
◆第2章 国際裁判の機能◆
7 国際社会における正義の実現と裁判手続〔河野真理子〕
8 「条約の解釈又は適用に関する紛争」条項の考察〔兼原敦子〕
9 ジェノサイド条約裁判条項への留保に関する一考察〔石塚智佐〕
10 海洋法の漸進的発達に対する国際海洋法裁判所の貢献〔柳井俊二〕
11 国家間訴訟実務―国際司法機関と当事国双方の観点から―〔高柴優貴子〕
◆第3章 国際法一般◆
12 国際法における正統性を求めて―手続的正統性を中心に―〔松井芳郎〕
13 国際法の実効性と国際法学―予備的考察―〔最上敏樹〕
14 外交の実務と国際法の本質―実定法至上主義批判序論―〔杉山晋輔〕
15 慣習国際法の同定に関する国際法委員会結論草案の問題点〔村瀬信也〕
16 1969年ウィーン条約における条約の定義の明確化と発展―国際裁判所の諸判決による漸次的補足―〔長谷川正国〕
17 国際法規範構造・序論― Lotus原則の克服―〔森田章夫〕
◆第4章 領域管轄権の理論と展開◆
18 公海航行の自由原則と船舶に対する旗国以外の国の刑事裁判権―ノースター号事件ITLOS判決を契機として―〔薬師寺公夫〕
19 海底石油・天然ガス共同開発の可能性〔三好正弘〕
20 2つの幻の国際航空仲裁〔中谷和弘〕
21 「宇宙交通管理」が宇宙法体系に提起する課題〔中村仁威〕
◆第5章 国際刑事法◆
22 国際刑事裁判所における被害者の地位〔尾﨑久仁子〕
23 国際人権法・人道法違反に関する事実調査の機能的変容―国際法の刑事化の一断面―〔古谷修一〕
24 カンボジア現代史の中のクメール・ルージュ裁判―「正義」と「平和」―〔三上正裕〕
◆第6章 国際組織・個人◆
25 国際組織の設立条約に対する留保に関する一考察〔植木俊哉〕
26 国際行政裁判所が適用する法〔吾郷眞一〕
27 グローバル化する国際社会における国際法秩序と非国家アクター―国際法協会での取組経験を主な素材として―〔佐藤哲夫〕
28 「十分に理由のある恐怖」(well-founded fear)について〔廣部和也〕
29 国際法は少数言語をどのように保護しているか―?琉球語・アイヌ語を素材にして―〔西海真樹〕
30 徴用工をめぐる韓国大法院判決再考―日韓請求権協定の解釈をめぐって―〔坂元茂樹〕
◆第7章 国家責任・制裁◆
31 国際責任法上の支援・援助責任規則における「二重義務要件」に関する考察―国際組織の国際責任におけるその理論的意義と可能性―〔田中清久〕
32 サイバー攻撃に対する国家責任の追及に伴う課題〔御巫智洋〕
33 国際法における制裁とその法的正当化〔浅田正彦〕
34 対北朝鮮国連制裁の履行に関する課題〔青山健郎〕
◇第2部 国際関係論部門◇
◆第1章 国際関係◆
35 ヨーロッパ中世社会の形成から近代主権国家へ―パラダイムシフトにおけるボダン,ホッブスの位置―〔廣瀬和子〕
36 国際関係論のフロンティアを彷徨して―マルチエージェントシミュレーションで見えてきた新地平―〔山影 進〕
37 世界システムの構造変容―データ可視化による探求―〔田中明彦〕
38 パワー・トランジションから見た米中関係と国際システムの将来〔山本吉宣〕
39 多国間条約と地球立法政治〔猪口 孝〕
40 「難民に関するグローバル・コンパクト」のためのネットワーク・ガバナンス―難民の国際保護に関するアジア・ネットワークの可能性―
◆第2章 日本の外交政策◆
41 アジア国家としての日本対外政策〔猪口 孝〕
42 1945年の日ソ戦争と北方領土問題〔茂田 宏〕
43 “ツキジデスの罠"を避けるための知恵―忘れ去られた「東京宣言(1992年)」の歴史的な意味合いを掘り起こす―〔旭 英昭〕
44 日本のアフリカ外交: TICADの基本理念〔赤松秀一〕
45 日本のPKO参加の黎明期〔角 茂樹〕
46 グローバル化の衝撃と日本における近代金融制度の成立―知識の吸収から創造へ―〔金城亜紀〕
◇第3部 随想部門◇
■ 外務省時代■
小和田恆さんのこと〔加藤良三〕
小和田恆大使にお仕えして〔兼原信克〕
リーガル・アドバイザーの役割〔竹内行夫〕
小和田恆名言録〔鶴岡公二〕
初めての出会いと折々のこと〔林 貞行〕
小和田先生・局長・次官・大使そして判事〔三上正裕〕
■ 東大時代■
三重(さんじゅう)の先輩〔猪口 孝〕
小和田先生との出会いと今の私〔上川陽子〕
教師としての小和田先生〔小林賢一〕
小和田判事とのご縁〔佐藤 地〕
小和田先生の試験問題〔望月敏夫〕
■国際司法裁判所時代■
平和宮の回想〔青山健郎〕
小和田判事,大変お世話になりました〔尾﨑久仁子〕
小和田恆国際司法裁判所裁判官から学ばせて頂いたこと〔折田正樹〕
小和田判事の二つの顔〔角 茂樹〕
小和田判事のこと〔芹田健太郎〕
学会活動における小和田判事の貢献〔村瀬信也〕
・小和田恆裁判官 経歴
・小和田恆裁判官 著作目録
跋 謝辞に代えて〔小和田恆〕