至誠堂書店

裁判員裁判の現在: その10年の成果と課題

裁判員裁判の現在: その10年の成果と課題

販売価格: 2,750円 税込

数量
著者
一橋大学刑事法部門・編
発行元
現代人文社
発刊日
2021-11-15
ISBN
978-4-87798-788-6
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (159ページ)
裁判員制度が施行されてから、10年以上が経過する。刑事裁判の専門性の高い判断を、一般市民である裁判員が行うことはできない、裁判員が裁判官と対等だといっても、裁判官の「いいなり」になってしまう、有罪・無罪の判断に誤りが生じやすくなる、刑の種類・重さに大きなばらつきが生じる――制度実施前には、このような否定的な意見が多数みられた。しかし、現在までのところ、制度の運用に携わる裁判官や検察官、弁護人、さらには研究者のあいだでは、裁判員裁判が刑事裁判を良い方向に変化させているという肯定的な評価が広く共有されている。 その変化は、刑事手続の全体に及んでいる。そのことは、裁判員裁判に関与する裁判官だけでなく、検察官や弁護人の活動や意識にも、大きな変化を生じさせた。本書では、これらの変化がどのようなものであり、刑事裁判の目的・機能からみてどのように評価されるのか、裁判員裁判10年の成果を整理し、今後の課題を検討する。
目次
第1章 裁判員制度の概要といくつかの問題………葛野尋之
第2章 裁判員裁判の運用状況と評価――公判中心主義の観点から………緑大輔
第3章 裁判員裁判における事実の認定――チョコレート缶事件最高裁判決を題材に………青木孝之
第4章 裁判員裁判と量刑、そして死刑………本庄武
第5章 裁判員裁判によって弁護活動に変化はあったか………贄田健二郎
第6章 国際比較の視点からみる裁判員制度――中国の「人民陪審員制度」を例に………王雲海
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