実務理論 事故法大系2 労働事故 (典型判例シリーズ)
販売価格: 4,620円 税込
「典型判例シリーズ 事故法大系」は、民事事件を対象に、事故法を形成する膨大な数の裁判例のなかから実務処理の指針となる典型判例を精選し、判決理由から実務理論を探り分析・解明することを目的として刊行するものです。
本シリーズでの「典型判例」とは、裁判例のうち、裁判所の法創造機能が顕著に認められ、その後の判例及び紛争処理実務に影響を及ぼすものとして位置づけられるべきものをいい、「実務理論」とは、実務において形作られ、実務の紛争処理等において重要な役割を担い今後の発展にも寄与する理論をいいます。
シリーズ第2巻では「労働事故」を取り上げます。労働に関わる事故としては主として労働災害が挙げられますが、本書では事故の概念を柔軟に捉える意図も含んでいて、昨今社会的認識が広がりつつあるセクシュアルマイノリティの労働上の問題なども、解明の対象に加えています。
第I章「労災保険」、第II章「民事上の損害賠償責任」、第III章「損害額の調整」の編成のもとに16の主要テーマを設けて、裁判を通して形成されてきた労災補償制度や損害賠償責任、紛争処理対応などの「実務理論」に焦点を当てて分析・考察を行い、法曹実務家や企業・行政などの関係者が活動するにあたって実務の拠り所や指針となる理論や考え方を、詳細かつ明快に解説しています。
【主な構成】
第Ⅰ章 労災保険
『概 説』
『典型判例』
1 業務上の疾病―治療機会の喪失
2 業務上の疾病―消化器系疾患の労災認定
3 歓送迎会参加後の送迎中の交通事故と労働災害
4 通勤災害
5 労災保険の特別加入における承認の範囲
第Ⅱ章 民事上の損害賠償責任
『概 説』
『典型判例』
6 安全配慮義務
7 過労死
8 過労自殺
9 パワーハラスメントによる自殺
10 性同一性障害の労働者に対する処遇
11 じん肺罹患と安全配慮義務違反
12 消滅時効
13 不法就労外国人の逸失利益
第Ⅲ章 損害額の調整
『概 説』
『典型判例』
14 過失相殺
15 疾患による減額
16 損害賠償と労災保険給付との間の損益相殺的調整
[判例索引]