至誠堂書店

日本の医療を切りひらく医事法: 歴史から「あるべき医療」を考える

日本の医療を切りひらく医事法: 歴史から「あるべき医療」を考える

販売価格: 2,970円 税込

数量
著者
内田博文/岡田行雄・編著
発行元
現代人文社
発刊日
2022-03-01
ISBN
978-4-87798-800-5
CD-ROM
無し
サイズ
四六判 (318ページ)

医療基本法のグランドデザインを提示する医事法は、医療を社会の「公共財」と位置づけ、この公共財の維持・確保を国などに義務づける。これが医事法の本来の役割である。医事法に無関係の人はありえず、法における最重要の分野の一つといってもよい。しかしながら、現状は国策に奉仕するための医療を下支えするための医事法と言っても過言ではなく、医事法の本来の役割をまっとうしているといえるものではない。医療の当事者である、患者と医療従事者の権利擁護もままならない状況である。
本書は、我が国のこれまでの著名な医療過誤事件を扱いながら、医療被害の歴史や経緯を説明し、現状の医事法の問題点を炙り出し、私たち、一人ひとりが、「医療改革」の客体ではなく、主体になることを志向するための医事法の新たな枠組みを提示する。

〇目次

PartI 医療が引き起こした被害と裁判
Chapter1 ハンセン病
Chapter2 水俣病
Chapter3 HIV
Chapter4 C型肝炎薬害被害
Chapter5 精神科医療
Chapter6 優生保護法

PartII 医事法の在り方
Chapter1 医事法総論
Chapter2 公衆衛生と社会防衛
Chapter3 医療供給体制
Chapter4 医療従事者と専門家自治
Chapter5 医療における適正手続
Chapter6 医療をめぐるルール
Chapter7 医学教育
Chapter8 医療崩壊を防ぐ法の在り方

PartIII 医療基本法に向けて
Chapter1 患者の権利保障の歴史的意義と必要不可欠性
Chapter2 医療基本法案に向けた課題
ページの先頭に戻るページの
先頭に戻る