3訂 新・交通事故捜査の基礎と要点: 付・交通事故犯罪事実要点記載例
販売価格: 3,190円 税込
交通警察官、検察官・検察事務官必読の「黄色い本」、待望の改訂!
最新の「道路交通法」「自動車運転死傷処罰法」の改正を反映し、より実務に直結した内容に!
交通事故捜査の要点・留意点を体系的に分かりやすく解説するとともに、各種犯罪事実を記載要領とともに例示しています。
総論として、過失とは何かを中心に、基礎的な考え方と、一般的な捜査上の留意事項を解説しました。
各論では、事故態様別に捜査の要点と過失の構成について、具体的な説明を追加しました。
目次
第1 総説
1 交通事故捜査の特殊性
1 加害者の特定と過失の認定
2 交通事故捜査の要点
2 交通事故の刑事責任と立法の変遷
1 交通事故の刑事責任
2 立法の変遷
3 主要な「道路交通法の一部を改正する法律」の概要
4 過失犯の成立要件
1 過失行為
? 犯罪事実の認識・認容の欠如
? 不注意(注意義務違反)
2 因果関係
5 過失犯の成立を否定する事由
1 緊急避難が成立する場合
2 被害者が危険を引き受けていたと認められる場合
3 信頼の原則が適用される場合
? 時代的背景
? 信頼の原則の確立
? 信頼の原則の適用基準
? 信頼の原則と捜査の要点
6 過失の種類
1 業務上過失・自動車運転過失・重過失・通常過失
? 業務上過失
? 自動車運転過失
? 重過失
? 単純過失
2 直近過失と段階的過失
第2 事故捜査における基礎自動車工学
1 はじめに
2 交通事故解析に使用する単位、計算式等
1 単位
2 時速と秒速
3 一般的な実験データ
? 加速と減速(アスファルト乾燥路面)
? 転倒滑走摩擦係数・μ(アスファルト乾燥路面)
? 人の歩行速度
3 自動車の基本性能
4 自動車の分類
1 普通自動車車体形状からの分類
2 駆動方式による分類
? 駆動輪の位置による分類
? エンジンの位置による分類
3 エンジンの種類による分類
5 ブレーキ装置
1 フート・ブレーキ
? 油圧式ブレーキ
? エア式ブレーキ(Air)
? エア・油圧式ブレーキ(Air & Hydraulic)
2 パーキング・ブレーキ
? 操作機構
? ブレーキ本体
3 ブレーキアシスト
6 トランスミッション
1 マニュアル・トランスミッション(MT)
2 オートマティック・トランスミッション(AT)
3 CVT
4 オーバードライブ(OD)
5 操作機能の種類
7 タイヤの種類等
1 タイヤの構造
2 タイヤの呼び方
8 特殊車両
1 特殊な車両の例
? 単車
? 特例5車種
? 追加3車種
? その他
2 連結車両の種類と形態
3 連結車両の分類
? セミ・トレーラ
? フル・トレーラ
? ポール・トレーラ
? ダブルス・トレーラ
4 連結装置
5 ブレーキ装置
? トラクタ
? トレーラ
6 連結車両の運動特性
円旋回運動特性とその限界等
7 連結車両特有の制動特性と挙動等
? プラウ・アウト
? ジャックナイフ現象
? トレーラスイング
9 自動車の安全装置
1 予防的安全装置
? 運転視界と視認性の確保
? 基本性能と緊急危険回避運動性能の向上
2 衝突時安全装置
? 安全スペースの確保
? 乗員の保護
3 車両制御・記録装置
? ECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)
? EDR(イベント・データ・レコーダ)
? ドライブレコーダー(DR)
? 交通事故自動記録装置(TAAMS・タームス)
? その他の記録媒体
10 交通事故捜査における「EDR」、「ドライブレコーダー」等のデータ・映像活用
1 EDRデータ活用
2 ドライブレコーダーデータ活用
3 防犯カメラ映像の活用
11 諸元(車両寸法)
1 車両全長
2 全幅
3 全高
4 ホイールベース(軸距)
5 トレッド(輪距)
6 最低地上高
7 車両総重量
8 車両重量
9 最大積載量
10 登坂能力
11 最小回転半径
12 スリップ痕跡の解析
1 タイヤと路面との関係
2 車の進行方向
3 タイヤ痕跡
4 印象状況の解明
? 縦スリップ痕(滑走痕)
? 横スリップ痕
? 衝突痕
? けん引時のスリップ痕
13 金属等による路上痕跡の解析
1 ガウジ痕
2 スクラッチ痕・スクレイプ痕
14 制動の意義
1 常用制動
2 急制動
3 全制動距離
15 急制動措置を講じた車両の制動前の速度の推定
1 制動距離から制動前の速度算出
2 停止距離から制動前の速度算出
16 タイヤと路面間の摩擦係数(μ)
1 タイヤと路面との関係
2 タイヤと路面間の摩擦係数
? 乾燥時の摩擦係数
? 湿潤時の摩擦係数
? ブレーキ性能試験から算出した平均摩擦係数
? タイヤの種類による摩擦係数の変化
? 路面の状況
3 過積載の制動距離
4 車両の走行抵抗(自動車の進行方向と逆向きに作用する力の総称)
? ころがり抵抗
? 空気抵抗
? 勾配抵抗
? 加速抵抗
5 摩擦係数の検討
17 衝突時の歩行者等の運動と創傷
1 衝突時の歩行者の転倒運動
? ボンネット型自動車と正面衝突した場合
? キャブオーバー型自動車と正面衝突した場合
2 衝突時の歩行者の創傷等
? バンパー創
? ボンネット、フロントガラスとの衝突損傷
? 転倒創
18 運転における知覚と反応
1 反応時間
2 視覚機能の特性
? 視力
? 動体視力
? 視野
? 色の知覚
? げん惑
第3 交通事故捜査における証拠収集と事実の認定
1 交通事故の証拠の特異性
2 警察官の作成する書証とその作成要領
1 現認報告書又は捜査報告書
2 実況見分調書
3 参考人供述調書
4 被疑者供述調書
5 鑑識カード
3 実況見分調書の重要性及び関連事項
1 実況見分調書の重要性と関連事項
2 実況見分の在り方
? 迅速性
? 客観性
? 具体性
? 正確性
? 簡明性
3 被疑者及び被害者の進行状況についての指示説明
4 測定方法
5 事故現場に対する捜査要領
道路(地形)の状況
6 車両に関する捜査要領
? 車両の諸元等の確認
? 装置の性質
? 前照灯
? 事故によって生じた車体の損傷の有無、部位、程度
? 死角の範囲
? 故障(不良)か所、内容、原因
? 車検、保険の有無・内容
7 実況見分と立会い
8 幼児の立会いと指示、証拠能力
9 指示説明と供述の区別
? 指示説明の本質
? 記載方法
? 具体例
10 立会人の指示説明が客観的状況と矛盾する場合の対応
11 その他調書作成上の留意点
12 写真の重要性と証拠能力
13 鑑識的採証の必要性
14 見通し距離及び発見可能地点の解釈
第4 交通事故に伴う悪質事犯と捜査上の留意点
1 無免許運転
1 意義
2 捜査上の留意点
? 無免許運転と犯意
? 無免許運転の自白と補強証拠
? 無免許運転中の事故と自動車運転過失
? 無免許運転と運転避止義務
2 酒気帯び運転と酒酔い運転
1 意義・態様
2 捜査上の留意点
? 鑑識カードの作成要領
? 飲酒検査ができない場合の採証方法
? 故意犯であることに留意した捜査の遂行
3 飲酒運転中の事故と過失の構成
? 酒酔い状態に陥っていた場合の過失の構成
? 酒酔い状態までには陥っていなかった場合の過失の構成
4 飲酒運転中の事故と故意犯としての処罰
3 危険運転致死傷罪
1 意義・改正経過
2 自動車運転死傷処罰法2条の危険運転致死傷罪の類型・態様
? アルコール・薬物影響類型(1号)
? 高速度類型(2号)
? 無技能類型(3号)
? 通行妨害類型(4号)
? 前方停止等通行妨害類型(5号)
? 高速自動車国道前方停止等通行妨害類型(6号)
? 赤信号無視類型(7号)
? 通行禁止道路類型(8号)
? 複数の類型に該当する場合等の罪数関係
3 自動車運転死傷処罰法3条の危険運転致死傷罪の類型・態様
? アルコール・薬物影響