至誠堂書店

裁判の中の在日コリアン〔増補改訂版〕: 日本社会の人種主義・ヘイトを超えて

裁判の中の在日コリアン〔増補改訂版〕: 日本社会の人種主義・ヘイトを超えて

販売価格: 2,530円 税込

数量
著者
在日コリアン弁護士協会(LAZAK) ・編著
発行元
現代人文社
発刊日
2022-03-14
ISBN
978-4-87798-787-9
CD-ROM
無し
サイズ
四六判 (363ページ)
裁判や事件を通して、在日コリアンの戦後の日本社会における窮状を描いた初版から13年。多様性を謳う時代の流れとは裏腹に、在日コリアンを取り巻く環境はますます厳しいものとなっている。なかでもヘイトスピーチの跋扈は目に余るものがある。しかし、彼らの主張の前提となる事実認識にはフェイクが多い。日本において在日コリアンは優遇されるどころか、辛苦を舐めさせられ続けてきた。その事実をまずは知ってほしい。そして、日本人も在日コリアンも大切にされる豊かな社会を共に考えたい。
〇目次

第1章 在日コリアンの「生い立ち」
在日コリアン形成の歴史
在日コリアンの法的地位の変遷

第2章 刑事事件と差別
小松川事件――在日二世の苦悩
寸又峡事件――差別に対する「私戦」

第3章 解決されない戦後
在日・日本軍「慰安婦」訴訟と韓国朝鮮人BC級戦犯訴訟
サハリン残留韓国人帰還問題――市民外交の成果
日本国籍確認訴訟――「国籍を捨てた覚えはない」
「群馬の森」朝鮮人追悼碑事件――歴史修正主義との闘い

第4章 日常生活における裁判
日立就職差別裁判――大企業に挑んだ闘い
ウトロ裁判――自分たちの「まち」を守る
入居差別――外国人お断り!?
ゴルフ会員権――会員は日本人に限る!?

第5章 法律によって引き起こされる差別
指紋押捺拒否闘争――尊厳を守る闘い
無年金裁判――強いられる不安な老後

第6章 在日コリアンの政治参加・司法参加
東京都管理職裁判――公務員になれないのは「当然」か
司法修習生の国籍要件――裁判所による差別
調停委員・司法委員・参与員――仲裁役に日本国籍が必要?
地方参政権訴訟――選挙に行けない在日コリアン

第7章 民族的教育を受ける権利
高槻マイノリティ教育権訴訟――多文化共生を求めて
「高校無償化」裁判――教育制度における不平等

第8章 ヘイトスピーチ・ヘイトクライムとの闘い
京都朝鮮学校襲撃事件――怯える子どもたち
徳島県教職員組合襲撃事件――差別との闘いが拓いた新たな景色
二重の差別(人種差別・女性差別)との闘い
川崎ヘイトデモ禁止仮処分事件
鶴橋ヘイト禁止の仮処分――ヘイトは許さへんで
ヘイトハラスメント裁判――職場で差別・偏見にさらされない権利
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