ESG財務戦略

販売価格: 2,860円 税込
- 数量
攻めと守りの経営を実現する「ESG×ファイナンス」の決定版??
ESG/SDGsの最前線で活躍する先進企業の事例とともにスッキリわかる??
実務担当者から若手経営者まで使える財務の教科書??
ビジネスとアカデミアの両方からESG/SDGs経営を解説。
基礎知識と現場で使える考え方が同時に身に付く―。
ESG/SDGsは新規事業の種に悩む日本企業にとって千載一遇のチャンス。
だからこそ、見せかけやきれいごとで終わらせるのではなく、実践をしていかなければならない。
机上の議論ではなく、実践レベルのESG/SDGs経営はもはや企業にとって必須科目であり、これからの時代を生き抜く確かな指針となるはずだ。
【主要目次】
第1章
社会の分断を生む株主資本主義の限界
なぜ、企業は変わらなければならないのか
1.1 日米における株主価値経営の歴史
1.2 アメリカ人夫婦の後ろに見えた、株主価値経営の本質
1.3 株主資本主義の限界
1.4 アメリカ経営者ロビイング団体が「ステークホルダー資本主義」を宣言
1.5 世界が注目する書簡「ラリー・フィンク・レター」とは
1.6 アメリカで支持されはじめた「コンシャス・キャピタリズム」という考え方
1.7 社会や環境に配慮した「公益資本主義」に
第2章
ESG経営とファイナンス戦略のあり方を問う
投資家にも求められるエンゲージメントという考え方
2.1 なぜ「ESG」という規範が生まれたのか<>br2.2 ESGへの関心に見る日本と世界の差
2.3 似て非なるESGとSDGs
2.4 ESGはCSRと根本的に違う
2.5 経営戦略の根幹を成すCSV 2.6 長期的視点でステークホルダーの利益を実現する
2.7 ESG/SDGs経営のグローバルスタンダード
第3章
新たに求められる投資家との対話のカタチ
非財務情報のファイナンスモデル構築に向けて
3.1 企業価値評価モデルの基本
3.2 ESG要素をどのように企業価値に反映させるか
3.3 ESGを企業価値評価に組み込むエーザイの試み
3.4 ますます重要になる企業のIR活動
3.5 価値創造をストーリーとして語れるかがカギ
3.6 非財務情報に関する常識を理解する
3.7 インパクト加重会計
第4章
企業はどのように「ESGスコア」と向き合うべきなのか
サステナブルな事業の取り組みで企業成長を目指す
4.1 ESG投資を可視化する
4.2 世界の代表的なESG評価機関の評価手法を知る
4.3 「定量分析」と「定性分析」の違いを読むことのむずかしさ
4.4 ESG スコアと企業の業績や株価との関係性をどう見るのか
4.5 「株価パフォーマンス」を見るときに起こるバイアスはなにか
4.6 投資戦略で使われる3つのESG投資の手法とは
4.7 sin stock銘柄に見るダイベストメントの限界
4.8 PRI署名はアクティビストファンドを利するのか
4.9 日本企業のダイベストメントリスクはなにか
4.10 ESGフェイクの横行をどう防ぐのか
4.11 「社会的インパクト」と「投資リターンの譲歩(Concessionary Return)」をどう考えるのか
4.12 新たな役割を期待されるプライベート・エクイティファンド
4.13 「ESG」「企業の業績」「株価」の関係をアカデミックな視点から読む
第5章
ESG/SDGs経営を実現させるための3つのヒント
環境変化に配慮した企業変革で競争優位性を獲得する
5.1 チームを変革するための組織づくり
5.2 目標と戦略をつなげるビジネスモデルをつくる
5.3 ESG/SDGs 時代にリーダーシップを発揮するための要件
第6章
ケーススタディ1
企業を変革へと導いたリーダーたちの軌跡
11社の先進企業から学ぶ理論と実践
6.1 ジェットブルー
社内対話をきっかけにちいさな成功体験を積み上げてESG/SDGsの取り組みを拡大
6.2 グーグル
自社の環境インパクトの大きさを考慮し再生可能エネルギーを調達
6.3 シーメンス
事業ポートフォリオの再構築による企業変革に成功
6.4 オーステッド
化石燃料から再生可能エネルギーへ。ビジネスモデルの根本的な転換を実現
6.5 ネスレ
CSV「共通価値の創造」を目指して事業構築と公共善を両立
6.6 ボッシュ
長期安定株主と共にサステナビリティの取り組みを拡大
6.7 シスコシステムズ
ステークホルダーの再定義に沿ったESG/SDGs経営へシフト
6.8 テスラ
経営者のコミットメントとリーダーシップで革新的なビジネスモデルを構築
6.9 サファリコム
通信インフラの整備を機に開発途上国で金融包摂と事業成長を実現
6.10 BNPパリバ
革新的な金融商品の設計とエンゲージメントにおいてグローバルでリード
6.11 シスメックス
血液検査分野で世界をリードする企業として医療アクセス向上を実現
第7章
ケーススタディ2
「ESG評価機関」のグローバルスタンダードを知る
MSCIレポートから読み解く成功企業の取り組み
7.1 ESGスコアの改善に成功したグローバル企業の共通点とはなにか
7.2 日本企業が重視するESG評価機関
7.3 MSCIのESG評価手法の概要
7.4 シスコシステムズ
上手なM&AでESGを事業成長の軸へ
7.5 シーメンス
事業カテゴリーのスピードある変更で利益率を向上
7.6 ネスレ
サプライチェーンすべてを「ESGへシフト」することが目標
7.7 シスメックス
グローバルを意識した人材開発と品質管理プログラムで高評価
7.8 BNPパリバ
銀行業務のなかで重要な「資金調達」機能を提供するESG先行企業として
第8章
ESG/SDGs時代の「人的資本経営」のあり方
これから必要なスキル「アジリティとレジリエンス」
8.1 人的資本マネジメントが企業業績を大きく左右する時代へ
8.2 SDGsによる後押し
8.3 取締役会に占める女性比率と業績の関係性
8.4 女性比率とガバナンスの関係性
8.5 最後のカギとなる「インクルージョン」
8.6 女性比率と気候変動への取り組みとの関係性
8.7 時代の変化に適応する組織をつくる
8.8 インクルーシブな企業での共通項は「学び型の文化」
8.9 日本で求められる今後の動き