源泉所得税 現物給与をめぐる税務 令和4年版

販売価格: 4,950円 税込
- 数量
給与所得の源泉徴収事務にあたり、所得税法においては、金銭以外の物又はその他の経済的な利益(いわゆる「現物給与」)は収入金額に含まれることとされており、企業の福利厚生制度に基づき支給等される現物給与については、それぞれの実態に応じた税務上の取扱いが詳細に定められています。しかしながら、近年における企業の様々な福利厚生制度の導入や勤務形態の変化等によりその取扱いは年々複雑なものとなってきております。本書においては、「解説編」、「Q&A編」の構成により、現物給与と非課税とされる特殊な給与について種類ごとに分類したうえで、その取扱いについて課否判定のフローチャートや質疑事例を交え税務上の取扱いについて分かりやすく解説しています。● 現物給与と非課税とされる特殊な給与を種類ごとに分類し、詳細な解説と328問のQ&Aにより現物給与に関する様々な税務上の事例に対応。● 新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的とするテレワークの導入をはじめ、近年の経済環境の目まぐるしい変化を反映した最新事例を収録。● 巻末には、現物給与に関する取扱いの根拠となり税務実務上の指針とされる関係個別通達、照会事例や情報及び関係判例等を登載。
主要目次
【解説編】
第1章 給与所得の意義及び範囲
1 給与所得の意義
(1) 所得税法における規定
(2) 所得税法における給与の用語例
2 給与所得の範囲
(1) 委員手当等
(2) 地方自治法の規定による費用の弁償等
(3) 非常勤の消防団員が支給を受ける各種の手当等
(4) 専従者給与
3 給与所得の源泉徴収
(1) 源泉徴収制度の仕組み
(2) 源泉徴収制度に関する判決要旨
第2章 給与所得とその他の所得との区分
1 給与所得と事業所得との区分
(1) 出来高払の給与と請負による報酬との区分
(2) 弁護士等の報酬の所得区分
(3) 職業野球選手の受ける報酬等の所得区分
(4) 映画俳優等の受ける報酬等の所得区分
(5) 外交員報酬の所得区分
(6) 力士等の受ける報酬等の所得区分
(7) 漁業労務者の報酬の所得区分
(8) 大工、左官、とび職等の受ける報酬の所得区分
2 給与所得と退職所得との区分
(1) 退職手当等の範囲
(2) 引き続き勤務する者に支払われる給与で退職手当等とするもの
(3) 使用人から執行役員への就任に伴い退職手当等として支給される一時金
(4) 年金に代えて支払われる一時金の所得区分
(5) 解雇予告手当
(6) 雇用契約の更新に伴い支給される退職手当等の所得区分
(7) 未払賃金立替制度に基づき国が弁済する未払賃金
3 給与所得と譲渡所得、一時所得及び雑所得との区分
(1) 使用人等の発明等に対する表彰金等
(2) 組合事務専従者以外の組合員が受ける金銭等
(3) 特定譲渡制限付株式等の譲渡についての制限が解除された場合の所得区分
(4) 株式等を取得する権利を与えられた場合の所得区分
第3章 現物給与の範囲と評価
1 現物給与の範囲
(1) 物品等の無償又は低価による供与
(2) 土地・家屋等の無償又は低価による貸与
(3) 金銭の無利息又は低利による貸付け
(4) その他用役の無償又は低価による提供
(5) 債務免除益
2 現物給与を課税除外する理由
(1) 給与所得者の職務の性質上又は使用者の業務の遂行上必要とされるもの
(2) 個人に対する利益の帰属又はその程度が不明確なもの
(3) 主として少額不追及の趣旨で課税除外としているもの
3 現物給与の評価
(1) 有価証券の評価
(2) 保険契約等に関する権利の評価
(3) 食事の評価
(4) 商品、製品等の評価
(5) 利息相当額の評価
(6) 用役の評価
(7) 住宅を貸与したことによる通常の賃貸料の額の評価
第4章 個々の現物給与の取扱い
1 食事の支給
(1) 昼食等の支給
(参考) 食事の現物給与等の課否判定表
(2) 残業又は宿日直の際に支給する食事
(3) 船舶乗組員その他法令の規定により無料で支給される食事
(4) 深夜勤務者に支給する夜食代
2 住宅等の提供
(1) 役員に対する住宅等の提供
イ 賃貸料相当額の計算
ロ 賃貸料相当額の計算の特例
ハ 賃貸料相当額の計算に関する細目等
(参考) 役員に対する住宅等の供与の課否判定表
(2) 一般の使用人に対する住宅等の提供
イ 賃貸料相当額の計算
ロ 特殊な場合の賃貸料相当額の計算等
(3) 強制居住者等に対する住宅等の提供
(4) 使用者が負担した使用人の下宿代補助
3 永年勤続記念品等の支給
(参考) 永年勤続表彰の課否判定表
4 創業記念品等の支給
(参考) 創業記念品等の課否判定表
5 商品、製品等の値引販売
6 使用者が負担するレクリエーション費用
(1) 非課税とされる行事の範囲
(2) 旅行を実施する場合の取扱い
(3) 不参加者の取扱い
(参考) レクリエーション費用の課否判定表
7 通勤用定期乗車券等の支給
8 金銭の無利息貸付け等
(1) 一般の貸付け
(2) 住宅取得資金の貸付け等
9 生命保険料や損害保険料の負担
(1) 使用者契約の生命保険契約等
イ 養老保険の場合
ロ 定期保険の場合
ハ 定期付養老保険の場合
(2) 使用者契約の保険契約等
(3) 使用人等契約の保険契約等
(4) 少額な保険料の負担
(5) 会社役員賠償責任保険の保険料
10 有価証券等の支給
(1) 一般の有価証券の支給
(2) 株式等を取得する権利の支給
イ 株式等を取得する権利の価額
ロ 株式等を取得する権利を与えられた場合の所得区分
ハ 収入すべき時期
ニ 失権した場合の課税関係
11 ストックオプションの行使に係る経済的利益
(1) 制度導入の経緯
(2) ストックオプションの基本的スキームとその行使に係る経済的利益の課税関係
イ 基本的スキームの特徴等
ロ 原則的な課税関係
(イ) 権利行使時の課税
(ロ) 株式譲渡時の課税
(ハ) 課税関係の概要
(3) 特定の取締役等が受ける新株予約権の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等制度
イ 非課税制度の概要
ロ 非課税の適用を受けられる契約の要件
ハ 対象となる新株予約権
ニ 権利を行使する際の誓約等
(イ) 行使時の誓約書提出等
(ロ) 書面保存
ホ 大口株主・特別関係者とは
(イ) 大口株主が有する株式の数
(ロ) 大口株主の特別関係者
(ハ) 権利承継相続人
ヘ 非課税の適用が受けられる特定従事者の範囲等
(イ) 改正の経緯
(ロ) 特定従事者の要件
(ハ) 特定従事者に付与された新株予約権の要件に追加された事項
ト 特例適用者が国外転出をした場合のみなし譲渡課税制度
チ 調書の提出等
・別紙様式1「特定新株予約権の付与に関する調書」
・別紙様式2「特定株式等の異動状況に関する調書」
《参考》
(1) 平成13年商法等改正時の制度の概要
(2) 新株引受権等方式によるストックオプションの行使に係る経済的利益の非課税制度
(3) 新規事業法等の規定によるストックオプションの行使に係る経済的利益の課税関係
12 ゴルフクラブその他社交団体等の入会金等の負担
(1) ゴルフクラブ等の入会金等の負担
(2) 社交団体の入会金の負担
(3) ロータリークラブ及びライオンズクラブの入会金等の負担
13 その他の現物給与
(1) 制服等の支給
(2) 用役の提供等
(3) 役員又は使用人の行為に基因する損害賠償金等の負担
(4) 寄宿舎の電気料等の負担
14 新型コロナウイルス感染症に関連する現物給与等の取扱い
(1) 経済的利益の取扱いに関する基本的考え方
(2) 業務使用部分の精算方法
(3) 業務使用部分の計算方法
第5章 特殊な給与の取扱い
1 通勤手当等
(1) 非課税限度額
(2) 合理的な運賃等の額
2 旅費
(1) 旅費の意義
(2) 一般の旅費の取扱い
イ 非課税とされる旅行の範囲
ロ 非課税とされる旅費の範囲
ハ 非課税とされる旅費の範囲を超えるものの所得区分
ニ 年額又は月額により支給される旅費の取扱い
(3) 単身赴任者が職務上の旅行を行った場合に支給される旅費の取扱い
(4) 転勤等に当たって支給される特別赴任料等の取扱い
(5) 非常勤役員等の出勤のための費用の取扱い
(6) 災害地に派遣された職員に支給される災害派遣手当の取扱い
(7) 海外渡航費の取扱い
(8) 航海日当
(9) 外国人に対する休暇帰国のための旅費(ホームリーブ旅費)
3 交際費名目で支給される金員
(1) 役員等に支給される交際費等
(2) 使途不明の交際費の支出
4 宿直料及び日直料
(1) 非課税とされる宿日直料
(2) 同一人が宿直と日直を引き続いて行った場合
(3) 非課税とされない宿日直料
5 結婚祝金品等の支給
6 葬祭料、香典、見舞金等の支給
(1) 一般の見舞金等の支給
(2) 労働基準法の規定による補償金、葬祭料、付加金等
イ 労働基準法
主要目次
【解説編】
第1章 給与所得の意義及び範囲
1 給与所得の意義
(1) 所得税法における規定
(2) 所得税法における給与の用語例
2 給与所得の範囲
(1) 委員手当等
(2) 地方自治法の規定による費用の弁償等
(3) 非常勤の消防団員が支給を受ける各種の手当等
(4) 専従者給与
3 給与所得の源泉徴収
(1) 源泉徴収制度の仕組み
(2) 源泉徴収制度に関する判決要旨
第2章 給与所得とその他の所得との区分
1 給与所得と事業所得との区分
(1) 出来高払の給与と請負による報酬との区分
(2) 弁護士等の報酬の所得区分
(3) 職業野球選手の受ける報酬等の所得区分
(4) 映画俳優等の受ける報酬等の所得区分
(5) 外交員報酬の所得区分
(6) 力士等の受ける報酬等の所得区分
(7) 漁業労務者の報酬の所得区分
(8) 大工、左官、とび職等の受ける報酬の所得区分
2 給与所得と退職所得との区分
(1) 退職手当等の範囲
(2) 引き続き勤務する者に支払われる給与で退職手当等とするもの
(3) 使用人から執行役員への就任に伴い退職手当等として支給される一時金
(4) 年金に代えて支払われる一時金の所得区分
(5) 解雇予告手当
(6) 雇用契約の更新に伴い支給される退職手当等の所得区分
(7) 未払賃金立替制度に基づき国が弁済する未払賃金
3 給与所得と譲渡所得、一時所得及び雑所得との区分
(1) 使用人等の発明等に対する表彰金等
(2) 組合事務専従者以外の組合員が受ける金銭等
(3) 特定譲渡制限付株式等の譲渡についての制限が解除された場合の所得区分
(4) 株式等を取得する権利を与えられた場合の所得区分
第3章 現物給与の範囲と評価
1 現物給与の範囲
(1) 物品等の無償又は低価による供与
(2) 土地・家屋等の無償又は低価による貸与
(3) 金銭の無利息又は低利による貸付け
(4) その他用役の無償又は低価による提供
(5) 債務免除益
2 現物給与を課税除外する理由
(1) 給与所得者の職務の性質上又は使用者の業務の遂行上必要とされるもの
(2) 個人に対する利益の帰属又はその程度が不明確なもの
(3) 主として少額不追及の趣旨で課税除外としているもの
3 現物給与の評価
(1) 有価証券の評価
(2) 保険契約等に関する権利の評価
(3) 食事の評価
(4) 商品、製品等の評価
(5) 利息相当額の評価
(6) 用役の評価
(7) 住宅を貸与したことによる通常の賃貸料の額の評価
第4章 個々の現物給与の取扱い
1 食事の支給
(1) 昼食等の支給
(参考) 食事の現物給与等の課否判定表
(2) 残業又は宿日直の際に支給する食事
(3) 船舶乗組員その他法令の規定により無料で支給される食事
(4) 深夜勤務者に支給する夜食代
2 住宅等の提供
(1) 役員に対する住宅等の提供
イ 賃貸料相当額の計算
ロ 賃貸料相当額の計算の特例
ハ 賃貸料相当額の計算に関する細目等
(参考) 役員に対する住宅等の供与の課否判定表
(2) 一般の使用人に対する住宅等の提供
イ 賃貸料相当額の計算
ロ 特殊な場合の賃貸料相当額の計算等
(3) 強制居住者等に対する住宅等の提供
(4) 使用者が負担した使用人の下宿代補助
3 永年勤続記念品等の支給
(参考) 永年勤続表彰の課否判定表
4 創業記念品等の支給
(参考) 創業記念品等の課否判定表
5 商品、製品等の値引販売
6 使用者が負担するレクリエーション費用
(1) 非課税とされる行事の範囲
(2) 旅行を実施する場合の取扱い
(3) 不参加者の取扱い
(参考) レクリエーション費用の課否判定表
7 通勤用定期乗車券等の支給
8 金銭の無利息貸付け等
(1) 一般の貸付け
(2) 住宅取得資金の貸付け等
9 生命保険料や損害保険料の負担
(1) 使用者契約の生命保険契約等
イ 養老保険の場合
ロ 定期保険の場合
ハ 定期付養老保険の場合
(2) 使用者契約の保険契約等
(3) 使用人等契約の保険契約等
(4) 少額な保険料の負担
(5) 会社役員賠償責任保険の保険料
10 有価証券等の支給
(1) 一般の有価証券の支給
(2) 株式等を取得する権利の支給
イ 株式等を取得する権利の価額
ロ 株式等を取得する権利を与えられた場合の所得区分
ハ 収入すべき時期
ニ 失権した場合の課税関係
11 ストックオプションの行使に係る経済的利益
(1) 制度導入の経緯
(2) ストックオプションの基本的スキームとその行使に係る経済的利益の課税関係
イ 基本的スキームの特徴等
ロ 原則的な課税関係
(イ) 権利行使時の課税
(ロ) 株式譲渡時の課税
(ハ) 課税関係の概要
(3) 特定の取締役等が受ける新株予約権の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等制度
イ 非課税制度の概要
ロ 非課税の適用を受けられる契約の要件
ハ 対象となる新株予約権
ニ 権利を行使する際の誓約等
(イ) 行使時の誓約書提出等
(ロ) 書面保存
ホ 大口株主・特別関係者とは
(イ) 大口株主が有する株式の数
(ロ) 大口株主の特別関係者
(ハ) 権利承継相続人
ヘ 非課税の適用が受けられる特定従事者の範囲等
(イ) 改正の経緯
(ロ) 特定従事者の要件
(ハ) 特定従事者に付与された新株予約権の要件に追加された事項
ト 特例適用者が国外転出をした場合のみなし譲渡課税制度
チ 調書の提出等
・別紙様式1「特定新株予約権の付与に関する調書」
・別紙様式2「特定株式等の異動状況に関する調書」
《参考》
(1) 平成13年商法等改正時の制度の概要
(2) 新株引受権等方式によるストックオプションの行使に係る経済的利益の非課税制度
(3) 新規事業法等の規定によるストックオプションの行使に係る経済的利益の課税関係
12 ゴルフクラブその他社交団体等の入会金等の負担
(1) ゴルフクラブ等の入会金等の負担
(2) 社交団体の入会金の負担
(3) ロータリークラブ及びライオンズクラブの入会金等の負担
13 その他の現物給与
(1) 制服等の支給
(2) 用役の提供等
(3) 役員又は使用人の行為に基因する損害賠償金等の負担
(4) 寄宿舎の電気料等の負担
14 新型コロナウイルス感染症に関連する現物給与等の取扱い
(1) 経済的利益の取扱いに関する基本的考え方
(2) 業務使用部分の精算方法
(3) 業務使用部分の計算方法
第5章 特殊な給与の取扱い
1 通勤手当等
(1) 非課税限度額
(2) 合理的な運賃等の額
2 旅費
(1) 旅費の意義
(2) 一般の旅費の取扱い
イ 非課税とされる旅行の範囲
ロ 非課税とされる旅費の範囲
ハ 非課税とされる旅費の範囲を超えるものの所得区分
ニ 年額又は月額により支給される旅費の取扱い
(3) 単身赴任者が職務上の旅行を行った場合に支給される旅費の取扱い
(4) 転勤等に当たって支給される特別赴任料等の取扱い
(5) 非常勤役員等の出勤のための費用の取扱い
(6) 災害地に派遣された職員に支給される災害派遣手当の取扱い
(7) 海外渡航費の取扱い
(8) 航海日当
(9) 外国人に対する休暇帰国のための旅費(ホームリーブ旅費)
3 交際費名目で支給される金員
(1) 役員等に支給される交際費等
(2) 使途不明の交際費の支出
4 宿直料及び日直料
(1) 非課税とされる宿日直料
(2) 同一人が宿直と日直を引き続いて行った場合
(3) 非課税とされない宿日直料
5 結婚祝金品等の支給
6 葬祭料、香典、見舞金等の支給
(1) 一般の見舞金等の支給
(2) 労働基準法の規定による補償金、葬祭料、付加金等
イ 労働基準法