至誠堂書店

揺れる家族法 論点と改革の動向

揺れる家族法 論点と改革の動向

販売価格: 2,750円 税込

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著者
澤田省三・著
発行元
テイハン
発刊日
2022-11-30
ISBN
978-4-86096-162-6
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (232ページ)

■国民の法意識は大きく変化し、価値観の多様化、多様性の受容等の要請が高まっており、家族法とそれに関連する法分野は、法制の改革の必要に迫られています。

■近時における家族法改正の動きや、家族法に関連する分野の新たな法律制定への課題、同性婚やパートナーシップ制度の問題などの状況や、関連する重要裁判例等を紹介。

■巻末には「家族法制の見直しに関する中間試案のたたき台(修正版)」を掲載。著者の所感と共に内容を紹介します。

目次
一 はじめに

二 婚姻(離婚)関係をめぐる問題
 1 再婚禁止期間の廃止をめぐって
 2 夫婦の氏をめぐって(選択的夫婦別姓制度導入の行方)
  (1) 序 論
  (2) 夫婦の氏に関する現行民法の規定
  (3) 夫婦同氏原則の妥当性をめぐって
  (4) 「夫婦の氏」に関する立法化への動き
  (5) 平成8年法制審議会答申の経緯
  (6) 夫婦同氏制を合憲とした二つの最高裁判決
   ※ 平成27年12月16日最高裁判所大法廷判決について
   ※ 令和3年6月23日最高裁判所大法廷決定について
  (7) 二つの最高裁判決(決定)を読んで
  (8) 司法の判断と国会の動向
  (9) 終わりに
 3 離婚と親権の帰趨等をめぐって(子の養育の在り方の基本的課題)
  (1) はじめに
  (2) 我が国の現行民法における親権制度素描
  (3) 離婚後の子の養育に関する状況
  (4) 父母離婚後の子の養育に関する海外の法制について
  (5) 父母の離婚後の子の養育の在り方等についての立法化作業への期待

三 親子法制等関係をめぐる問題
 1 嫡出推定制度の見直しについて
  (1) 現行民法における嫡出推定制度
  (2) 現行の嫡出推定制度が内含する問題点
  (3) 嫡出推定規定の見直しに関するこれまでの審議検討の経過
  (4) 嫡出推定制度の見直しに関する中間試案の内容
  (5) 嫡出推定制度の見直し等を含めた「民法(親子法制)等の改正に関する要綱案」について
 2 嫡出否認制度の見直しをめぐって
 3 第三者の提供精子を用いた生殖補助医療により生まれた子の親子関係に関する民法の特例に関する規律の見直し
 4 認知制度の見直しについて
 5 養子縁組制度(特別養子縁組制度を除く)について
  ■未成年養子縁組を中心とした養子制度について
  (1) 未成年養子縁組の目的について
  (2) 未成年養子縁組の効果
  (3) 未成年養子縁組の成立要件関係について
 6 生殖補助医療と親子関係―代理懐胎をめぐる問題を中心に―
  (1) はじめに
  (2) 代理懐胎とは
  (3) 代理懐胎を巡る我が国の状況
  (4) 代理懐胎を巡る新たな動き
  (5) 代理懐胎児について親子関係が問題となった裁判例について
  (6) 諸外国における代理懐胎の概況について
  (7) 代理懐胎と親子関係
  (8) イギリスにおける代理懐胎による子の親子関係
  (9) 代理懐胎問題についての議論を深めよ
 7 性同一性障害を理由とする性別変更をした者の婚姻と嫡出推定(平成25(2013)年12月10日最高裁判所第三小法廷決定)について
  (1) 問題の所在
  (2) 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律について
  (3) 法律の内容の概要
  (4) 性別変更特例法も想定していなかった?問題の発生と訴訟の経緯
  (5) 若干の考察
 ◆性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の趣旨と射程範囲
 ◆本件の事案に対する法務省の当初の見解について
  (6) 性同一性障害者の性別の取扱いの変更に関する特例法と生殖補助医療について

四 その他
 1 事実婚をめぐって
  (1) はじめに
  (2) 婚姻と婚姻外男女関係について
  (3) 内縁問題の発生事由
  (4) 婚姻外カップル保護の理論
  (5) 内縁概念の変化と現代的事実婚の特徴
  (6) 現代的事実婚の法的保護をめぐって
  (7) 終わりに
 2 パートナーシップという法律関係について(最高裁平成16年11月18日第一小法廷判決を中心に)
  (1) はじめに
  (2) 婚姻外の男女の関係を一方的に解消したことにつき不法行為責任が否定された事例(最高裁平成16年11月18日第一小法廷判決・判例時報1881号83頁)
  (3) 若干の考察
 3 同性婚訴訟をめぐって(札幌地方裁判所令和3年3月17日判決について)

五 終わりに

補遺─家族法制の見直しに関する中間試案のたたき台(修正版)─
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