至誠堂書店

ヒューマンエラー防止のマネジメント

ヒューマンエラー防止のマネジメント

販売価格: 3,300円 税込

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著者
赤岡広周・著
発行元
晃洋書房
発刊日
2022-12-07
ISBN
978-4-7710-3673-4
CD-ROM
無し
サイズ
A5判上製 (148ページ)

サービス・ヒューマンエラーの背景要因を探る

サービス業務において発生したヒューマンエラーを現場本人の責として結論付
けるのではなく、サービス業務の中に潜むヒューマンエラーを誘発する要
因、さらにはヒューマンエラーを誘発するような作業環境を作り出した組
織側の要因を探ることにより、ヒューマンエラーを防止するための実践的
指針を提示する。

目次

はじめに

第1章 ヒューマンエラーの解明と防止
   1 研究の背景と目的
   2 制度志向とヒューマンエラー
    1)顧客志向と制度志向
    2)ヒューマンエラーと組織有効性
   3 ヒューマンエラーの定義

第2章 制度志向と顧客満足から見るヒューマンエラー
    ――先行研究の検討――
   1 リーズンの研究
    1)人間モデル,工学モデルおよび組織モデル
    2)組織事故のシーケンスモデル
    3)人間行動の 3 類型
    4)3類型のヒューマンエラー
    5)6種類の防護策
    6)高度先端技術と事故
    7)リーズンの研究の意義
   2 チェンの研究
    1)CAMSE モデル
    2)サービスステージとサービス品質のモデル
    3)分析方法
    4)分析結果
    5)チェンの研究の含意
    6)CAMSE モデルの再検討
    7)サービスステージとサービス品質のモデルの再検討
   3  スチュアートの研究
    1)研究の目的と調査方法
    2)分析結果と仮説の検証
    3)エラー防止策
   4 リーズンの研究,チェンの研究およびスチュアートの研究の整理

第3章 サービス組織におけるヒューマンエラーの要因と理論的枠組
    ――組織間環境・マネジメント・局所的作業環境に注目して――
   1 組織間環境・マネジメント・局所的作業環境に注目して
   2 サービス組織におけるヒューマンエラー分析の手法
    1)事例の選択
    2)データ収集

第4章 A鉄道会社の窓口業務の事例研究
   1 運送約款と窓口業務の概略
    1)特例や例外規定の累増
    2)ローカルルール
    3)グループ各社による異なる運用
    4)システム開発会社との組織間関係
    5)タイムプレッシャー
    6)取扱方
    7)訓練
    8)競合する目標
    9)情報の取扱
    10)分業の逆機能
    11)端末
    12)窓口係員と後方支援
    13)後方支援と指令
   2 事例の分析
    1)A鉄道会社の窓口業務の組織間環境要因(IOE)とマネジメント要因 (O)
    2)利用者(C)─係員(A)間の相互作用
    3)係員(A)─端末(M)間の相互作用
    4)係員(A)─サポート部門(S)間の相互作用
   3 ヒューマンエラー防止に向けて

第5章 B図書館の窓口業務の事例研究
   1 組織の沿革と窓口業務の概略
    1)部局図書室の統合と管理
    2)電子図書館を目指して
    3)部分的電算処理と蔵書の遡及入力
    4)開館時間の延長と土・日・休日開館
    5)開館の拡充にともなう運営体制の変化
    6)図書館業務システムの稼働
    7)B図書館とB大学
    8)職員削減とアウトソーシング
    9)図書館の開放と利用者層の変化
    10)窓口係員による部局図書室の案内
    11)窓口係員の裁量の拡大と公平性
    12)競争上の要請
   2 事例の分析
    1)窓口業務の組織間環境要因(IOE)とマネジメント要因(O)
    2)利用者(C)─係員(A)間の相互作用
    3)係員(A)─端末(M)間の相互作用
    4)係員(A)─サポート部門(S)間の相互作用
   3 ヒューマンエラー防止に向けて

第6章 制度志向サービス組織におけるヒューマンエラー防止のために
   1 ヒューマンエラー防止の仮説命題
    1)A鉄道会社の窓口業務に関する仮説命題
    2)B図書館の窓口業務に関する仮説命題
   2 本書の意義と今後の課題

参考文献
索  引
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