実際に携わっているからこそわかる業務上の留意点を法律と実務の両面から解説。「現場のリアルな手触り」がわかる!
目次
第１章　死後事務委任契約に取り組むこととは
　単身者を取り巻く社会情勢と市場ニーズ
第２章　死後事務委任契約の概要
　成年後見制度における死後事務
　死後事務委任契約に関する判例の考察
　死後事務委任契約と相続法理との関係
　死後事務委任契約における受任者の役割
第３章　サービスを必要とする人の属性
　世帯構成
　親族構成・関係性
　実際の相談事例
第４章　遺言・各種契約の組み合わせ提案
　見守り・身元引受契約
　任意後見契約
　尊厳死宣言
　遺言執行・死後事務委任契約
　依頼者の実感できる契約の効果
第５章　受任するうえでのリスクの把握と対応策
　依頼者の死そのものに触れる精神的負担
　遺留分侵害額請求のリスク
　受任者が先に死亡するリスク
　依頼者の資産状況により契約が維持できなくなるリスク
　契約の内容をスムーズに受け入れてもらえないリスク
　執行費用の管理方法の選択
　死亡の発見が遅れた場合の損害
第６章　関連事業者との連携の構築
　司法書士・行政書士等の士業者
　葬儀社
　墓地紹介事業者
　海洋散骨事業者
　遺品整理事業者
　警備会社
　保険のライフプランナー・ファイナンシャルプランナー
　不動産会社・介護施設紹介事業者
　地域包括ケアシステム構想をヒントに地域内連携の可能性を探る
第７章　依頼者からのヒアリング事項
　相談の経緯・親族構成・親族との人間関係
　所有財産・負債の構成と価格・処分方法の希望
　職業・勤務先・収入
　葬儀方法の希望
　遺骨の取扱いの希望
　健康状態
　保険契約の状況
　住居の状況
　遺品の取扱い
　各種契約の状況
　税金の支払状況
　SNS・オンラインアカウントの利用状況
　ペットについて
　マネープランニング（収支のリスト化と改善策の提案）
　報酬の設定
　公証役場の手数料
第８章　遺言・契約書の重要条文
　死後事務委任契約を前提とした遺言の重要条文
　委任契約の重要条文
第９章　実務の流れ
　契約成立後の対応
　死亡当日の動き
　葬儀の施行
　遺骨の埋蔵・収蔵と散骨
　戸籍（除籍）謄本の受領・相続財産管理口座の開設等
　自宅の明渡し～各種契約の解約
　勤務先企業・機関の退職手続
　行政機関での諸手続
　業務の結了