法実践(リーガル・コミュニケーション)の解剖学―ビデオ・エスノグラフィーから臨床法学へ―

法実践(リーガル・コミュニケーション)の解剖学―ビデオ・エスノグラフィーから臨床法学へ―

販売価格: 7,260円 税込

著者
樫田美雄/米田憲市/岡田光弘/北村隆憲/曽場尾雅宏・著
発行元
晃洋書房
発刊日
2023-03-08
ISBN
978-4-7710-3722-9
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (296ページ)


実際の法実践のコミュニケーションを、ビデオ映像分析とフィールドワークに

よって、リバース・エンジニアリングのように「解剖」して「臨床知」へ

と開く。

臨床法学教育や「裁判のIT化」研究に貢献する、画期的な一冊。


目次

第1章 法実践におけるコミュニケーション研究と教育実践の到達点 (米田 憲市)
 1 はじめに――臨床法学教育の制度化
 2 臨床法学教育の社会的組織化
 3 調査フィールドの背景
 4 臨床法学教育の特色と陥穽、そしてそれを打開する取り組み
 5 ロイヤリング実践セミナーにおける「実践の可視化」場面の構築
 6 ビデオ・エスノグラフィーの意義

第2章 リーガル・コミュニケーション研究をビデオデータを用いて行う意義の検討 (樫田 美雄)
 1 本章の狙い――ビデオによるリーガル・コミュニケーション研究の意義の素描的提示
 2 ビデオを用いないリフレクションとビデオを用いたリフレクションの対比
 3 当事者の自己理解の陥穽を乗り越えてコミュニケーションに対する感受性を向上させるという意義
 4 おわりに

第3章 法専門職のコミュニケーションの世界に入っていくということ (岡田 光弘)
     ――「先方さん」という呼称の利用可能性
 1 はじめに
 2 研究方法について
 3 エスノメソドロジー研究――「事実」を確定し、秩序を達成していく方法の研究
 4 呼称と「指示語」の問題
 5 はじめての(模擬)法律相談で「交渉」を行う
 6 「指示語」と連接の組織
 7 複合的な「指示」
 8 おわりに

第4章 調停のコミュニケーションを可視化する (北村 隆憲)
     ――メディエーションの相互行為分析
 1 はじめに
 2 「コミュニケーション/相互行為」としての調停
 3 コミュニケーションのリアリティを探究する――相互行為分析
 4 コミュニケーションの管理システムとしての調停
 5 調停コミュニケーションの分析
 6 相互行為分析とビデオ映像を利用した新たな法実践訓練手法――「iAMP法」
 7 おわりに

第5章 法律相談のコミュニケーションを可視化する (北村 隆憲)
     ――全体構造組織と相互理解の技法
 1 はじめに――法律相談のブラックボックスを可視化する
 2 法律相談における「(相互)理解」の要請
 3 「理解」を理解する
 4 相互行為分析と制度的コミュニケーション
 5 弁護士研究と相互行為分析――樫村による法律相談研究
 6 法律相談コミュニケーションの分析
 7 理論的・実践的含意

第6章 法廷尋問のコミュニケーションを可視化する (北村 隆憲)
 1 はじめに
 2 実践を「可視化」する方法としての「相互行為分析」
 3 「誘導尋問」の性格
 4 録画データの分析――反対尋問の相互行為分析
 5 おわりに――自明視から可視化へ

第7章 ビデオ・エスノグラフィーによる法現象の研究 (岡田 光弘)
     ――「法律相談」という方法による達成
 1 はじめに
 2 不朽だが、ありきたりのモノを研究する方法
 3 「詳細な観察に依拠した推測」と「ビデオ・エスノグラフィー」
 4 二種類の「推測された秩序性」
 5 =(資料を用いる)=
 6 その現場での秩序を産出する人々の、身体による実践として理解された
「法律相談」を遂行する上での特徴
 7 おわりに

第8章 ウェブ会議による裁判・法律相談の課題と民事訴訟の将来像 (曽場尾 雅宏)
 1 はじめに
 2 民事裁判手続のIT化の経緯とそのメリット
 3 「e法廷」の課題
 4 IT化を前提とした将来の地方裁判所の配置
 5 めざす民事訴訟の姿
 6 ウェブ会議を利用した法律相談の課題
 7 おわりに
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