2024（令和6）年4月、医師の時間外労働上限規制の適用がはじまります。多くの医療機関や施設は“例外的な施設”として「特例水準」の指定を受けるべく評価申請に奮闘中です。制度や仕組みは周知されつつありますが、実際の医療現場では、どう対応、実現するか――病院長をはじめスタッフの悩みは尽きません。そこで本書は、全国の多数ある好事例から、さらに３つのポイントに注目して、24の「好事例（グッドプラクティス：GP）」を収録して解説・紹介します。

わが国の医療現場の働き方改革は、始まったばかり。本書は、課題解決のヒントを見出す一助となるはずです。


目次
第１章　実現のカギを握る３つのポイント
①労働時間の把握・管理　②タスク・シフト/シェア　③業務の効率化
第２章　労務管理に精通した医師が解説！改革を実現する「ガイドライン」「FAQ」
第３章　医療現場で直面する課題と今後の展望
第４章　グッドプラクティス24
1. 労働時間の把握・管理
旭川赤十字病院（北海道）　済生会横浜市東部病院（神奈川） 筑波メディカルセンター病院（茨城） がん研究会有明病院(東京）　聖路加国際病院（東京）など
2. タスク・シフト/シェア
倉敷中央病院（岡山）　山形済生病院（山形）　済生会江津総合病院（島根県） 上尾中央医科グループ協議会（埼玉）　足利赤十字病院（栃木）など
3. 業務の効率化
徳島県立中央病院（徳島）　淀川キリスト教病院（大阪）　HITO病院（愛媛）　岡山旭東病院（岡山）など。