季刊刑事弁護116号 (2023年冬号) 特集 故意を問い直す 他

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[特集]故意を問い直す
本特集の趣旨●久保有希子
座談会 故意の実務を批判的に検討する●合田悦三/菅野 亮/田岡直博/樋口亮介/久保有希子
事例報告(1) 「殺意」の意義を問題にした事例●久保有希子
事例報告(2) 覚醒剤密輸で逆転無罪となった事例●鬼頭治雄
事例報告(3) 時短協力金詐取事件で間接正犯の故意が否定された事案●須﨑友里
事例報告(4) 詐欺で用いたIP電話の事業者の詐欺幇助の故意を否定した事案●望月賢司
事例報告(5) Winny事件と中立的ソフト開発・提供における幇助の故意―弁護団からみた最決平23・12・19の判断に対する批判的検討を中心に●秋田真志
故意の議論の変遷―認容説を中心に●大庭沙織
[論文]
再審手続の立法課題●渕野貴生
死刑確定者処遇の現実―死刑確定者へのアンケート調査結果から●佐藤 舞
死刑事件と再審法改正●鴨志田祐美
再審請求中の死刑執行の違法性・違憲性を問う●宇野裕明
追悼 小田中聰樹先生●川﨑英明
判例評釈 誤振込金の送金―山口地判令5・2・28LEX/DB25594479●松原芳博
[刑事弁護レポート]
大川原化工機事件・人質司法の記録●趙 誠峰
「合成写真的事実認定」を問う●稲田知江子
[少年事件レポート]
特定少年の強盗致傷事件で少年院送致とされた事例●松原拓郎
[連載]
この弁護士に聞く(46)●大杉光子 インタビュアー:民谷 渉
元裁判官・元検察官に聞く「変わるもの、変わらないもの」(1)●西 愛礼(元裁判官) インタビュアー:赤木竜太郎
ケース研究・責任能力が問題となった裁判員裁判(7) 被疑者2名の殺人で統合失調症の影響を認め有期懲役刑が言い渡された事例●鬼頭治雄/田岡直博/五十嵐禎人
検証刑事裁判(17) 直接証拠となる証言の信用性に疑問を生じさせる事情を看過したとされた事例●髙山 巌
日々の刑事弁護の実践例から理論を考える(17) 被告人の弁解が録取されていなかったことを根拠とする被告人供述調書の任意性の否定●鴨下卓治/菊地令比等/高倉新喜
事例から学ぶ証人尋問のテクニック! Part3(1) Winny事件はなぜ無罪になったのか―反対尋問の視点から(その1)●ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
裁判員裁判事例研究シリーズ――スタッフ弁護士の実践から(33) 犯行に至る経緯における「被害者の問題行動」が被告人に有利に考慮された事例●法テラス本部裁判員裁判弁護技術研究室
法律実務家のための心理学入門(23) 司法取引の心理学(2)●若林宏輔
私の弁護人遍路(2) 修行道場―大阪修習時代●菩提山
通訳人随想録(4) 沖縄の法廷で50年⑴●丁海玉
桜丘だより(84) 身柄の解放●櫻井光政
刑弁人情酒場(13) 私は警察署のカウンターを蹴ってない!!●林寛太郎
[コラム]
新人弁護士日記 生きづらさ●本山 絹
[文献案内]
実務に役立つ論文紹介●松本浩幸/津金貴康
ブック・レビュー 緑大輔著『刑事捜査法の研究』●芝﨑勇介
ブック・レビュー 三井誠=酒巻匡著『An Introduction to Japanese Criminal Law』●コリン・P・A・ジョーンズ
ブック・レビュー 河原俊也編著『実例少年法』●村中貴之