船長のための海洋関係法 海洋の自由と法秩序

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商船の船長、航海士、それらを目指す学生が学んでおくべき国際法、海洋法、関連する国内法についての概説書。法理、法原則の説明には豊富な事例を加え、重要なトピックはコラムとして解説し、内容を充実させた。船長経験者として海技大学校での実務教育に従事した後、東京海洋大学で法律学の教鞭をとる著者集大成の一冊。
目次
序章 船長と船員
第1節 船舶と船員の法的地位
第2節 船員を取り巻く法環境
第3節 自動化船、無人化船により変貌する海洋法
第1部 海洋法と海域の区分
第1章 海洋法の成立と展開
第1節 歴史的俯瞰
第2節 海洋における新秩序の形成
第3節 海洋法条約と船員
第2章 基線・内水
第1節 基線
Column 低潮高地(海上に出没する陸地)
第2節 内水
Column テキサダ号事件(瀬戸内海の法的地位)
第3節 港・停泊地
第3章 領海と無害通航権
第1節 領海
第2節 無害通航権
Column コルフ海峡事件(国際海峡内の危険)
Column 日本船長協会による自主航路
Column プルトニウム(核物質)輸送(沿岸国による無害通航規制)
第4章 国際海峡
第1節 国際海峡
Column トカラ海峡の法的地位
Column 日本領海にある国際海峡
第2節 通過通航権
Column 日本の生命線と国際海峡
Column 政治や地理的条件の影響する国際海峡
第3節 通航支援
第5章 群島水域・島
第1節 群島水域
第2節 群島航路帯通航権
Column インドネシアとフィリピンの群島航路帯
第3節 島
Column 島に関する国家実行
第6章 接続水域・排他的経済水域・公海
第1節 接続水域
Column 米国の禁酒法と接続水域
第2節 排他的経済水域
第3節 公海
Column 軍事演習海域の法的地位
第7章 大陸棚・深海底
第1節 大陸棚
第2節 深海底
Column 海底鉱区指定(深海底の鉱物資源)
第2部 船舶及び船員に対する管轄権
第1章 船舶と船員
第1節 船舶と船員の主体性
第2節 船舶の定義
第2章 内水・領海・排他的経済水域における外国船舶に対する管轄権
第1節 海洋法の実践
第2節 刑事裁判権
第3節 内水
第4節 領海
Column 密入国・密航(出入国管理)
第5節 排他的経済水域
第6節 民事裁判権
Column エクソン・バルディズ号事件(米国懲罰的損害賠償)
Column ヒルハーモニー号事件(定期傭船契約における船長の航路選択権と損害賠償)
Column オーシャン・ビクトリー号事件(港内での荒天座礁に対する船長責任と損害賠償)
第3章 公海にある外国船舶に対する管轄権
第1節 旗国主義
Column プリムローズ号事件(国籍不明機による船舶攻撃)
第2節 真正な関係と便宜置籍
Column アモコ・カディス号事件(便宜置籍船による海難)
Column マグダ・マリア号事件(便宜置籍船による公海上からの無許可放送)
第3節 公海上の外国船舶に対する執行
第4節 旗国主義の例外と公海海上警察権の執行
Column 民間武装警備員(商船への武器の持ち込み)
Column マリア・ルース号事件(奴隷船への介入)
Column アキレ・ラウロ号事件(テロリストによる乗っ取り)
Column ISPSコード(船舶・港湾におけるテロ対策)
第5節 刑事裁判権
Column ローチェス号事件(公海上の異国籍船舶同士の衝突)
第6節 民事裁判権
Column 座礁船撤去の問題(ナイロビ条約)
第7節 軍艦と政府船舶
Column 神戸英国軍艦水兵事件(乗組員による公務外の犯罪)
Column クリコフ船長事件(外国公船による不法入国)
第8節 漁業に関する特則
第9節 沈没船に対する管轄権
Column 太平洋戦争における海没船(沈船の所有権と海洋汚染)
第3部 船員の使命
第1章 海洋環境の保護
第1節 海洋環境の汚染
第2節 一般的な義務
Column ヘラルド・オブ・フリーエンタープライズ号事件(船舶管理会社の責任)
Column ポート・ステート・コントロール(寄港国管轄権の実践)
第3節 海洋環境保護・保全のための特定海域
Column 海洋保護区
Column バラスト水管理
第4節 投棄による汚染
第5節 大気汚染
第6節 海難による汚染
Column トリー・キャニオン号事件(公海上の海難への介入)
第7節 外国船舶の調査
第2章 海洋の科学的調査
第1節 海洋の科学的調査の目的と実施
Column 海洋科学調査と軍事目的調査
第2節 関係国の権利義務
第3章 海難救助・緊急入域
第1節 海難救助
Column タンパ号事件(公海上での難民救助)
Column タイタニック号の生存者救助(船長の使命)
Column 潜水艦による衝突事件(予期せぬ突然の海難)
第2節 沿岸国領域における救助
第3節 海難と緊急の避難
Column 船舶における感染症への対応
参考文献
索引
連海洋法条約 条文索引
目次
序章 船長と船員
第1節 船舶と船員の法的地位
第2節 船員を取り巻く法環境
第3節 自動化船、無人化船により変貌する海洋法
第1部 海洋法と海域の区分
第1章 海洋法の成立と展開
第1節 歴史的俯瞰
第2節 海洋における新秩序の形成
第3節 海洋法条約と船員
第2章 基線・内水
第1節 基線
Column 低潮高地(海上に出没する陸地)
第2節 内水
Column テキサダ号事件(瀬戸内海の法的地位)
第3節 港・停泊地
第3章 領海と無害通航権
第1節 領海
第2節 無害通航権
Column コルフ海峡事件(国際海峡内の危険)
Column 日本船長協会による自主航路
Column プルトニウム(核物質)輸送(沿岸国による無害通航規制)
第4章 国際海峡
第1節 国際海峡
Column トカラ海峡の法的地位
Column 日本領海にある国際海峡
第2節 通過通航権
Column 日本の生命線と国際海峡
Column 政治や地理的条件の影響する国際海峡
第3節 通航支援
第5章 群島水域・島
第1節 群島水域
第2節 群島航路帯通航権
Column インドネシアとフィリピンの群島航路帯
第3節 島
Column 島に関する国家実行
第6章 接続水域・排他的経済水域・公海
第1節 接続水域
Column 米国の禁酒法と接続水域
第2節 排他的経済水域
第3節 公海
Column 軍事演習海域の法的地位
第7章 大陸棚・深海底
第1節 大陸棚
第2節 深海底
Column 海底鉱区指定(深海底の鉱物資源)
第2部 船舶及び船員に対する管轄権
第1章 船舶と船員
第1節 船舶と船員の主体性
第2節 船舶の定義
第2章 内水・領海・排他的経済水域における外国船舶に対する管轄権
第1節 海洋法の実践
第2節 刑事裁判権
第3節 内水
第4節 領海
Column 密入国・密航(出入国管理)
第5節 排他的経済水域
第6節 民事裁判権
Column エクソン・バルディズ号事件(米国懲罰的損害賠償)
Column ヒルハーモニー号事件(定期傭船契約における船長の航路選択権と損害賠償)
Column オーシャン・ビクトリー号事件(港内での荒天座礁に対する船長責任と損害賠償)
第3章 公海にある外国船舶に対する管轄権
第1節 旗国主義
Column プリムローズ号事件(国籍不明機による船舶攻撃)
第2節 真正な関係と便宜置籍
Column アモコ・カディス号事件(便宜置籍船による海難)
Column マグダ・マリア号事件(便宜置籍船による公海上からの無許可放送)
第3節 公海上の外国船舶に対する執行
第4節 旗国主義の例外と公海海上警察権の執行
Column 民間武装警備員(商船への武器の持ち込み)
Column マリア・ルース号事件(奴隷船への介入)
Column アキレ・ラウロ号事件(テロリストによる乗っ取り)
Column ISPSコード(船舶・港湾におけるテロ対策)
第5節 刑事裁判権
Column ローチェス号事件(公海上の異国籍船舶同士の衝突)
第6節 民事裁判権
Column 座礁船撤去の問題(ナイロビ条約)
第7節 軍艦と政府船舶
Column 神戸英国軍艦水兵事件(乗組員による公務外の犯罪)
Column クリコフ船長事件(外国公船による不法入国)
第8節 漁業に関する特則
第9節 沈没船に対する管轄権
Column 太平洋戦争における海没船(沈船の所有権と海洋汚染)
第3部 船員の使命
第1章 海洋環境の保護
第1節 海洋環境の汚染
第2節 一般的な義務
Column ヘラルド・オブ・フリーエンタープライズ号事件(船舶管理会社の責任)
Column ポート・ステート・コントロール(寄港国管轄権の実践)
第3節 海洋環境保護・保全のための特定海域
Column 海洋保護区
Column バラスト水管理
第4節 投棄による汚染
第5節 大気汚染
第6節 海難による汚染
Column トリー・キャニオン号事件(公海上の海難への介入)
第7節 外国船舶の調査
第2章 海洋の科学的調査
第1節 海洋の科学的調査の目的と実施
Column 海洋科学調査と軍事目的調査
第2節 関係国の権利義務
第3章 海難救助・緊急入域
第1節 海難救助
Column タンパ号事件(公海上での難民救助)
Column タイタニック号の生存者救助(船長の使命)
Column 潜水艦による衝突事件(予期せぬ突然の海難)
第2節 沿岸国領域における救助
第3節 海難と緊急の避難
Column 船舶における感染症への対応
参考文献
索引
連海洋法条約 条文索引