詳解 賃金関係法務
販売価格: 7,480円 税込
- 数量
実力派弁護士陣による「実務家のための」賃金関係法務の決定書!
賃金法務に必須の行政通達、裁判例を詳細に紹介。特に裁判例は「どのような事案に対しどのような判断が下されたのか」が丁寧に記され、読者が直面する実際の事例との共通点・相違点の検討に大いに役立つ。学説も通説をベースに紹介するなど、実務家が欲しい情報を網羅した「実務家のための」決定書。
主要目次
第 1 部 賃金総論
序章 賃金体系のモデル
Ⅰ 賃金項目の種類
Ⅱ 年功賃金
Ⅲ 職能賃金
Ⅳ 成果主義賃金(職務給・役割給)
Ⅴ コース別人事制度
Ⅵ 出来高払制その他請負制によって定められた賃金
第 1 章 「賃金」の定義
Ⅰ 労契法と労基法
Ⅱ 賃金請求権の発生要件
Ⅲ 労基法上の「賃金」(労基法 11 条)の定義に関する問題
第 2 章 「賃金」の確定
Ⅰ 賃金に関する労働条件の明示
Ⅱ 賃金額の確定と労働契約の成立の関係
Ⅲ 賃金額が不明確な場合
Ⅳ 黙示の合意による労働契約の成立の場合の「賃金」
Ⅴ 法律の規定により労働契約の成立が強制される場合の賃金
第 2 部 賃金に適用される民法上の原則
第 3 章 民法の「雇用」に関する規定
Ⅰ 雇用(民法 623 条)と労働契約(労契法 6 条)
Ⅱ 報酬の支払時期(民法 624 条)
Ⅲ 履行の割合に応じた報酬(民法 624 条の 2)
第 4 章 民法の「弁済」に関する規定
Ⅰ 弁済の提供(民法 492 条、493 条)に関する問題
Ⅱ 弁済の場所と費用(民法 484 条、485 条)に関する問題
第 5 章 危険負担(民法 536 条)に関する問題
Ⅰ 「債務を履行することができなくなったとき」
Ⅱ 「債権者の責めに帰すべき事由」
Ⅲ 使用者の帰責事由「によって」履行不能となったこと
Ⅳ 民法 536 条 2 項に基づく賃金請求の場合の賃金額
第 3 部 賃金に関する労基法上の基本的規制
第 6 章 平均賃金(労基法 12 条)
Ⅰ 平均賃金の概要
Ⅱ 常用労働者に関する原則的な算定方法
Ⅲ 常用労働者に関する特例
Ⅳ 日雇い労働者の平均賃金
第 7 章 賃金の支払に関する原則(労基法 24 条)
Ⅰ 通貨払の原則(労基法 24 条 1 項)
Ⅱ 直接払の原則(労基法 24 条 1 項)
Ⅲ 全額払の原則(労基法 24 条 1 項)
Ⅳ 毎月 1 回以上一定期日払の原則(労基法 24 条 2 項)
第 8 章 休業手当(労基法 26 条)
Ⅰ 休業手当
Ⅱ 「休業」
Ⅲ「使用者の責に帰すべき事由」
Ⅳ 休業手当の額と支払方法
第 9 章 出来高払制(労基法 27 条)
Ⅰ 出来高払制
Ⅱ 出来高払制の保障給
Ⅲ 保障給を支給しなかった場合の労働者の請求
Ⅳ 出来高払制の場合の割増賃金
Ⅴ 出来高払制に関連する裁判例
第 10 章 最低賃金(労基法 28 条)
Ⅰ 最低賃金
Ⅱ 最低賃金規制の内容
Ⅲ 関連裁判例
第 11 章 割増賃金(労基法 37 条)
Ⅰ 割増賃金規制
Ⅱ 割増賃金の法定の算定方法
Ⅲ 法定の算定方法によらない割増賃金の支払
第 12 章 その他の労基法上の規制
Ⅰ 損害賠償の予定・違約金の禁止(労基法 16 条)
Ⅱ 前借金の相殺の禁止(労基法 17 条)
Ⅲ 付加金(労基法 114 条)
Ⅳ 労基法上の請求権の消滅時効
第 4 部 賃下げに関する問題
第 13 章 個別合意による賃金の不利益変更(労契法 8 条、9 条)
Ⅰ 合意原則
Ⅱ 個別合意による賃金の不利益変更(労契法 8 条)
Ⅲ 就業規則の変更に関する個別合意(労契法 9 条)
Ⅳ 就業規則変更によっては変更されない労働条件の合意(労契法 10 条ただし書)
Ⅴ 賃金減額の同意取得についての実務的対応
第 14 章 就業規則・労働協約の変更による賃金の不利益変更
Ⅰ 就業規則
Ⅱ 合理性の基準による就業規則の不利益変更(労契法 10 条)
Ⅲ 労働協約変更による賃金の変更
Ⅳ M&A による賃金の変更
第 15 章 降格による賃金減額
Ⅰ 降格の種類
Ⅱ 降格及び降職による賃金減額の有効性
Ⅲ 懲戒処分としての降格
第 5 部 成果主義賃金をめぐる問題
第 16 章 年俸制
Ⅰ 年俸制の意義
Ⅱ 年俸制と労基法上の規制の関係
Ⅲ 年俸額の決定・変更に関する問題
Ⅳ 年俸制の導入・制度設計
Ⅴ 年俸制に関するその他の問題
第 17 章 職務等級制度に関する問題
Ⅰ 職務等級制度の意義
Ⅱ 職務変更に伴う職務等級の変更
Ⅲ 職務等級制度の導入に関する問題点
第 6 部 賞与・退職金に関する問題
第 18 章 賞与
Ⅰ 賞与
Ⅱ 賞与の支給義務が発生する場合
Ⅲ 支給日在籍要件の問題
Ⅳ 賞与の減額・不支給をめぐる問題
Ⅴ 賞与設計・支払の実務ポイント
第 19 章 退職金
Ⅰ 退職金
Ⅱ 退職金支給義務が発生する場合
Ⅲ 死亡退職金に関する問題
第 7 部 差別禁止、均等・均衡待遇
第 20 章 賃金差別
Ⅰ 均等待遇原則(労基法 3 条)
Ⅱ 男女賃金差別の禁止(労基法 4 条)
Ⅲ 採用、配置、昇進、降格等に伴う男女賃金差別(間接差別)
Ⅳ 男女の賃金差異と情報開示
第 21 章 日本版同一労働同一賃金
Ⅰ 正規・非正規格差是正措置としての同一労働同一賃金
Ⅱ 不合理な待遇の相違の禁止(パート有期法 8 条)
Ⅲ 差別的取扱いの禁止(パート有期法 9 条)
Ⅳ 派遣労働者の均等・均衡待遇
第 8 部 妊娠・出産、育児・介護休業と賃金に関する問題
第 22 章 妊娠・出産に伴う取扱い
Ⅰ 労基法・均等法による保護
Ⅱ 均等法 9 条 3 項に関する最高裁判決
第 23 章 育児・介護に伴う取扱い
Ⅰ 育介法による保護
Ⅱ 事例検討