至誠堂書店

8訂版 犯罪事実記載の実務 刑法犯

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8訂版 犯罪事実記載の実務 刑法犯

販売価格: 4,180円 税込

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著者
末永秀夫/絹川信博/坂井 靖/大仲土和/長野哲生/室井和弘/中村芳生・著
発行元
実務法規
発刊日
2024-04-02
ISBN
978-4-86088-029-3
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (730ページ)


★不同意性交等罪★

★不同意わいせつ罪★

★面会要求罪★

★侮辱罪★

★強盗・不同意性交等罪★などの法改正に対応。

犯罪事実という具体例とともに最新の重要判例も解説しているので、「生きた刑法」がわかる。

巻末に判例索引を掲載。



本書は、司法研修所検察教官室を経たベテランの法律家が、それぞれの実務経験を踏まえ、各構成要件の犯罪事実を提示した上で、解説を行ってきたものであり、昭和40年代からこれまでの刑法改正、裁判例や事件処理等に基づいて改訂を重ねている。

 7訂版以降も、たびたび刑法が改正されており、その内容や施行日等の要点については、本書第1編総説第3章に記載しているが、これらの改正については、対象事件数が多く、極めて重要なものであるので、7訂版の内容に、上記の最近の改正内容を盛り込んだのがこの8訂版である。今回の8訂版においても、最近の刑法改正を踏まえ、改正前後における被疑事実の記載例を分かりやすく紹介し、改正内容についてコンパクトな解説も記載している。これまでと同様、法曹実務家、警察官の皆様方において、事件処理のために役立てていただくことを期待している。併せて、研究者、司法修習生、ロースクール生、大学生においても、刑事法の勉強の際、是非、本書を活用して様々な犯罪の被疑事実を理解し、各構成要件の内容や論点等についての具体的なイメージを把握することで、刑事法の理解を一層深め、様々な試験対策等に利用していただきたい。



【本書の特色】

① 犯罪事実の記載例の重要な文言には番号が振ってあり、後述の「注釈」の番号と照らし合わせることで、「犯罪の構成要件」が理解できる本書だけのオリジナルの解説。

② 「注釈」にあたっては、犯罪を構成する個々の事実の意味について最新の「重要判例」を紹介しながら解説を行ない、本書に記載例として掲載されていない多種多様な犯罪事実にも対応できる。

③ 「重要判例」や「関連項目」は、他の章でも解説されている場合には「参照頁で紐付け」されているので、関係がわかりやすく、有機的・立体的に理解できる。

④ 「判例索引」を巻末に掲載。「犯罪事実」という豊富な実例を780件超の実務上重要な判例とともに解説。刑法の条文を事例から理解出来るので、「生きた刑法」がわかる。

⑤ 令和4年法律第67号・令和5年法律第66・67号の改正に対応。掲載されている刑法の条文 は、「懲役・禁錮」と「拘禁刑」のどちらにも対応。


【本書の内容】
〈第1編 総 説〉
第1章 犯罪事実の記載について
 1 犯罪と犯罪事実
 2 犯罪事実の記載−その①
 3 犯罪事実の記載−その②
 4 犯罪事実の記載とその構成方法
 5 その他の記載について
  ①被疑者の経歴、性行 ②前科、犯歴 ③犯罪の動機、原因
  ④被害者の地位・年齢等
 6 事実が複数の場合の記載方法
 7 被疑者が複数の場合の記載方法
第2章 罪名・罰条の記載について
 1 罪名
   ①刑法犯の罪名 ②特別法犯の罪名 ③未遂罪の罪名
   ④共犯の罪名 ⑤犯罪事実が複数の場合
 2 罰条
第3章 刑法の主な改正経過について
第4章 刑法総論を中心として全体に関係する事項
 第1節 不 作 為
  1不作為の殺人 2不作為の従犯
 第2節 間接正犯
  1被害者の行為を利用   2畏怖し意思を抑圧されている刑事未成年者の利用
 第3節 原因において自由な行為
 第4節 因果関係
  1 被害者の体質等に異常があった場合
     2 行為後に、被害者側の落度や第三者の行為等の他の事情が生じた場合
   ①殺人 ②業務上過失致死…ダイビングインストラクターの過失
 第5節 実行の着手
  1 盗難キャッシュカードを使用してATMで残高を確認した上で預金を窃取しようとしたが、その目的を遂げなかった場合
  2 第2行為で死亡させるつもりが第1行為で殺害した場合
 第6節 中止未遂
  1 着手未遂    2 実行未遂
 第7節 正当防衛
  〈参考となる最高裁判例〉
  1 過剰防衛
 第8節 緊急避難
  1 過剰避難    2 誤想過剰避難
 第9節 その他の違法性阻却
  〈参考となる裁判例〉
  1 安楽死ー医師による医療行為の中止   2 被害者の承諾
 第10節 共 犯
  〈共同正犯に関する参考となる最高裁判例〉
  1 共犯関係からの離脱
  2 教唆ー窃盗、同教唆(235条、61条1項)
  3 幇助ー窃盗、同幇助(235条、62条1項)
 第11節 そ の 他
  1 犯行の日時・場所・方法等の具体的内容が特定できない場合
  2 責任能力
  〈参考となる裁判例〉
 第12節 国内犯、国外犯
  1 外国に設置されたサーバの利用ーわいせつ動画データの頒布、有償頒布目的所持(175条1項)
  2 国外逃亡の手助け(犯人隠避・蔵匿)
  3 公海上の日本船舶内での殺人

〈第2編 各 説〉
第1章 公務の執行を妨害する罪
 第1節 公務執行妨害(95条1項)
  1〜2 職務質問に対する妨害
  3 権力的公務以外の公務に対する妨害
  4 任意同行中の妨害
  5 逮捕状執行に対する妨害
  6 捜索差押許可状執行に対する妨害(間接妨害)
  7 公務執行妨害、傷害(自動車を走行させる)
  8 公務執行妨害、傷害(故意、因果関係が問題となる事案)
 第2節 職務強要(95条2項)
    1〜2 職務強要
 第3節 封印等破棄(96条)
  1 差押表示損壊    2〜3 差押表示無効
 第4節 強制執行妨害(96条の2〜96条の5)
  1 動産の隠匿
  2 不動産の仮装譲渡(96条の2第1号)
  3 不動産・債権の仮装譲渡・仮装債務負担(96条の2第1号)
  4 定期預金の隠匿(同)
  5 割引債券の隠匿(同)
  6 金銭執行を受けるべき財産の無償譲渡(96条の2第3号)
  7 強制執行行為妨害等罪(96条の3第1項)
 第5節 公契約関係競売等妨害(96条の4〜96条の6第1項)
  1 偽計による入札妨害(96条の4)
  2 加重強制執行行為妨害(96条の5)
  3 偽計による入札妨害(96条の6第1項)
  4 威力による入札妨害(96条の第2項)
 第6節 談合(96条の6第2項)
  1 談合(指名競争入札における談合)
  2 談合(抵当権実行における談合)
  3 談合(入札参加業者ではない談合の仕切役において、他の入札参加業者を説得して談合に関与させた場合)
  4 談合(JVとして入札に参加する場合)
第2章 逃走の罪
 第1節 単純逃走(97条)
  1 警察留置場からの逃走
  2 裁判所内からの逃走
 第2節 加重逃走(98条)
  1 2名以上通謀による損壊手段を用いた逃走
  2 加重逃走未遂
 第3節 被拘禁者奪取(99条)
 第4節 逃走援助等(100条)
  1 逃走援助(100条第1項)
  2 暴行による逃走援助(100条第2項)
 第5節 看守者逃走援助(101条)
第3章 犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪
 第1節 犯人蔵匿・隠避(103条)
  1〜2 犯人蔵匿
  3〜5 犯人隠避
 第2節 証拠隠滅等 (104条)
  1 証拠隠滅
  2 証拠の偽造
 第3節 証人等威迫(105条の2)
  1 面会強請
  2 強談威迫
第4章 騒乱の罪
    騒乱(106条)
第5章 放火及び失火の罪
 1 放火の罪(解説)
   108条関係
   109条1項関係
   109条2項関係
   110条1項関係
   110条2項関係
   113条関係
   115条関係
 2 失火の罪(解説)
 第1節 現住建造物等放火(108条)
  1 住宅に直接(内部)放火
  2 自殺目的で自室に直接放火(未遂)
  3 平安神宮に直接放火
  4 住宅に直接放火(未遂)
  5〜6 非住家を介しての住宅放火
  7 建造物等以外の物を介しての住宅放火
  8 強盗犯人が放火して被害者を殺害(強盗殺人、同未遂)
  9 保険金詐欺目的で放火し、保険金を詐取
 第2節 非現住建造物等放火(109条)
  1 非住家への放火(109条第1項)
  2 倉庫への放火(109条第1項)
 第3節 その他の放火等
  1〜2 建造物等以外放火(110条第1項)
  3 建造物等延焼(111条第1項)
  4 放火予備(113条)
 第4節 失 火
  1〜2 建造物等失火(116条第1項)
  3 業務上失火(117条の2)
  4 重過失失火(117条の2)
第6章 出水及び水利に関する罪
 水利妨害(123条)
第7章 往来を妨害する罪
 1〜2 往来妨害(124条第1項)
 3 往来危険(125条第1項)
 4 汽車転覆(126条第1項)
 5 過失往来危険(129条第1項)
 6 業務上過失往来危険(124条第2項)
 7 業務上過失往来危険とともに業務上過失致死傷に及んだ場合
第8章 住居を侵す罪
 1〜2 住居侵入(130条)
 3 住居侵入未遂(130条、132条)
 4 住居侵入、器物損壊、窃盗(130条、261条、235条)
 5 不退去(130条)
第9章 秘密を侵す罪
 1 信書開封(133条)
 2〜3 秘密漏示(134条)
第10章 飲料水に関する罪
 1 浄水汚染(142条)
 2 水道汚染(143条)
 3 浄水毒物等混入、殺人(144条、199条)
 4 水道毒物混入(146条)
第11章 通貨偽造の罪
 1 通貨偽造、同行使、同交付(148条第1項、2項)
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