IR・SRのための コーポレート・ファイナンスの基礎知識
販売価格: 3,740円 税込
- 数量
資本コストをより深く理解するための基礎知識とは何かをわかりやすく解説
IR・SR担当者が資本コストをより深く理解するために知っておくべき基礎知識について、具体例を挙げながらわかりやすく解説。数学に必ずしも親しんでいない読者のために、「ファイナンスのための数学の基礎」と題する1章を設け、Σ記号などの数式についても丁寧に一から説明を付した意欲作!
主要目次
第 1 章 財務分析の基礎
Ⅰ はじめに
Ⅱ 当期純利益は株主のもの
1 要約
2 コーポレート・ファイナンスからみた損益計算書
3 残余権者としての株主
4 配当無関連
5 「経済的に」株主のものという意味
Ⅲ ROE とは
1 自己資本は株主に帰属する資本
2 ROE の計算方法
3 開示ルール上の ROE
4 企業会計上の貸借対照表を用いた自己資本の計算方法
Ⅳ 算定した ROE の解釈と分析
1 ROE の意味
2 ROE の期間比較と企業間比較
3 ROE の分解(デュポンシステム)
Ⅴ 再注目される ROA
1 成長戦略に記載された ROA
2 ROA の意義と計算式
3 開示ルール上の ROA
4 ROA と ROE の関係
第 2 章 株主資本コストと CAPM
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「利回り」の意義
1 利回りとは
2 利回りが関係する計算
Ⅲ 将来キャッシュ・フローの割引計算
1 はじめに
2 将来価値と現在価値の意味
3 複数期間の場合の取扱い(複利計算)
4 金融商品の価格算定としての割引現在価値
5 複数のキャッシュ・フローの結合と分解
6 リスク資産への応用
Ⅳ 割引率の決定のメカニズム
1 安全資産の場合
2 リスク資産の場合
3 リスク回避型の投資行動
4 リスクプレミアムと要求利回り 5 リスクプレミアムによる現在価値のディスカウント
6 確実性等価
Ⅴ CAPM の概要
1 株式の資本コスト(要求利回り)の算定に必要な前提条件
2 CAPM の概要
3 CAPM の式の変形と証券市場線
第 3 章 資本コストの活用場面
Ⅰ はじめに
Ⅱ 株主資本コストの推計 CAPM 以外
1 はじめに
2 配当割引モデル
3 株価収益率(PER)からの推計
Ⅲ 株主資本コストと ROE
1 エクイティ・スプレッド
2 財務レバレッジと株主資本コスト
Ⅳ 加重平均資本コスト(WACC) 全社ベース
Ⅴ 加重平均資本コストの活用方法
1 事業投資意思決定
2 資本コストを反映した業績評価
Ⅵ 事業セグメント別 WACC の把握
1 事業セグメント別 WACC の必要性
2 事業セグメント別 WACC の算定方法
Ⅶ PBR に着目した資本コスト経営
1 (補足)東証「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」要請
2 PBR 1 倍割れの意味を考える
Ⅷ 資本コスト経営のその先株式資本以外の資本コストの見える化
1 サステナビリティ経営モデルにおける資本コストの意義
2 サステナビリティ情報開示の動き
3 真の経済的付加価値モデル
補章 ファイナンスのための数学の基礎
第 1 節 期待値とは何か
Ⅰ (単純)平均
1 平均の計算方法
2 数式による平均の定義
Ⅱ 加重平均
1 加重平均の事例 具体例
2 加重平均の考え方 基本形
3 加重平均の考え方 発展形
4 加重平均の求め方 数式を用いた一般形
Ⅲ 確率と確率変数
1 確率の意味
2 確率変数の意味
Ⅳ 期待値とは
1 期待値の計算 基本
2 期待値の計算 一般形
3 期待値の活用場面 期待利回り
第 2 節 分散と投資のリスク
Ⅴ 期待値とは(続き)
Ⅵ 分散とは
1 データの分散
2 確率変数の分散
第 3 節 共分散とリスクの定量化
Ⅶ 2 つの確率変数が存在する場合の期待値
1 計算準備 シグマ記号を二重に使う
2 同時確率と周辺確率
3 数式による一般化
4 2 つの確率変数が同時に存在する場合の期待値の考え方
Ⅷ 共分散とは
1 データの共分散
2 確率変数の共分散
3 共分散に関連する性質
4 投資リスクという視点からの共分散の解釈
第 4 節 CAPM の β 値
Ⅸ CAPM の β 値の意味
1 β 値の算出方法
2 なぜ β 値を使うのか
Column
数学補習